EMN)新カード雑感1 2枚目のサリア(ちょっと追記)
EMN)新カード雑感1 2枚目のサリア(ちょっと追記)
EMN)新カード雑感1 2枚目のサリア(ちょっと追記)
皆さん、こんばんは。しもべです。

 異界月のスポイラーが発表されていますね。
少し時間が取れてきているので新カードの感想を挙げて行こうかと思います。


・《異端聖戦士、サリア》
:2人目のサリア。
美人らしいですが、不鮮明な部分も有った《スレイベンの守護者、サリア》が、アップになったお陰で美人確定!!
以前のFoilはアップ過ぎて逆に全体像不鮮明でしたからね。

 能力は《アメジストのとげ》→劣化《宿命》に。
中々に強力です。劣化と言っても元々4マナの札が3マナになっているので致し方無し。特に土地に関しての制限が強力で、相手の土地の殆どをタップインランドにしてしまえるため着地時期にも依りますが、場合によっては恐ろしい程テンポを稼げます。特にStdは土地が伸びやすいフォーマットな上に現状は中速以下のデッキが多いため環境にもよくマッチしています。
 対して生物への効果はそれ程価値は無いのですが、速攻持ちの価値を減衰させる事は事実ですし、何より緊急的なブロッカーが意味を為さなくなります。
能力的に考えると素早く且つ押し込むデッキでの運用が有効ですね。

 Stdでは《反射魔道士》の様な優秀なテンポ生物もいますのでどんどんテンポを稼いでいけます。《サリアの副官》を付けて面展開にクロック強化も強力です。
《非実体化》とか言う優秀なバウンススペルも有る様ですのでなおの事UWxは使い易そうです。《ブーメラン》の様な軽量土地バウンススペルが有るともっと強力なんですがネ・・・。

 《悲劇的な傲慢》なんかも面白そうです。
(追記:《大変動》という事にしてください・・・。)
やはり多量土地破壊を絡めると効果的で強制的に低マナ域戦に引き込めます。そして残す札もこちらが選べるため、3/2先制攻撃で勝てそうな生物にしてやれば盤面も圧倒的に優位に。
 構築的にMidrange的な重さになってしまうのは欠点。
しかし多量の土地破壊は何よりも強力な併用札ですし、《石のような静寂》も「調査」のリスクを最小限に出来ます。


 ↓環境では土地を縛る能力は更に強力に成ります。
特にフェッチランド→デュアルランドの動きで2ターン土地を機能不全させる事が出来るため、その効果は強力と言うより凶悪。
・・・なのですが正直こちらの環境ではどれ程活躍できるのか個人的には疑問符が付きます。
何せ着地が3マナから。
Modernは兎も角Legacyでは3マナ≒土地3枚と言うと最低限のデッキの挙動が担保されている様な構築が殆どの筈です。その上現状では基本地形を2枚程度入れている事が大半。デュアラン+基本地形で3~5枚程度まで揃えられる可能性が普通にあるわけで、加えて、最序盤は着地できない。フェアデッキでさえそうなのでマナソースを使うCombo等にはもっと効きづらい。
 もちろん土地拘束併用は強いのですが、ここでも3マナである点が厄介で《不毛の大地》が使い辛く、《霊気の薬瓶》経由になると更に遅い。

 《スレイベンの守護者、サリア》が強いのは2マナと言う事でしたからね・・・。
フェッチランドを拘束したいだけなら《レオニンの裁き人》《エイヴンの思考検閲者》も有りますしね。D&Tだと3マナ域には《ヴリンの翼馬》もいますし、構築の仕様によって使い分けれますかね?

 パワー3先制攻撃の本体も決して弱くはないものの3マナ掛ける程の価値は無いですし、小型のBeatdownは減り「Eldrazi」の登場で中型以上が増え一気に価値は減衰しました。


 只まぁそうはいってもやはり強い能力である事は事実。
《騙し討ち》系や《浅すぎる墓穴》等も機能しなくなるので特定のデッキには有効。
土地拘束の時限性も要はこちらがマナ加速から1~2t目に出せればいいわけなので、D&T等の想定されるデッキから構築を変遷させれば効果も安定するかもしれません。例えば旧来のAngelStompyだと2マナランドを使えますから高速着地も出来ます(勿論モックス系も)。マナ加速はそれだけで相手と速度差を出せますし、《不毛の大地》も使いやすくなりますからね。基本地形対策での《リシャーダの港》もあると嬉しい。
 本家《宿命》宜しく《冬の宝珠》と組み合わせるとやはり強い。こちらも2マナランドと相性が良い。
こういう形になると色拘束が薄いのも有難いですよね。
土地を攻める、且つこちらの土地を減らせない点から考えれば《もみ消し》を使ったUW Tempoの様な形もアリですかね?

 他には地味ですがタフネス2と言うのが重要だと思います。
対W用の《夜の戦慄》や《硫黄の精霊》を耐えますし、《ゴルガリの魔除け》や《電謀》にも。
ココだけはCMCが増えた事の恩恵ですね。

(追記)
さっぱり考えていなかったのですが《復讐のアジャニ》との相性も抜群ですね。
タップで出てきた生物/土地をそのまま[+1]で寝かせ続ける事も出来ますし、盤面を[-2]で明ければサリアも攻撃しやすい。サリアは壁としても使えますし、自分のデメリットが無い点を活かせます。
何より最大の強みである土地拘束を[+1]連打→[-7]に繋げる事で持続に運用する事が出来るようになり時間的制限を開放できるのですから。


 そんな感じです。
周囲の前評判ほどには期待はしていませんが、さりとて捨てるほど弱くも無い。優良の部類に入るカードですし、キャラクターとしても人気が有るので是非強いと良いですね。

コメント

エスパー王子
2016年6月29日7:51

不粋な突っ込みで申し訳ありませんが悲劇的な傲慢は大変動と違って土地は割れませんね。

needless@TSR広報担当
2016年6月29日11:28

教主から先手2ターン目着地のサリアは
中々に色んなデッキに刺さると思いますよ。

るて
2016年6月29日20:38

Maverick辺りにぶっこむと中々強そうな感じがしますね

しもべの一人、H
2016年7月2日12:14

>エスパー王子さん
《大変動》と誤認していました~。

>needless@TSR広報担当さん
>るてさん
:確かにMaverickは良いと思うのですが、現状マナ生物が《貴族の教主》ではなく《死儀礼のシャーマン》が基本である点から、マナソースへの不安定性を感じました。さらに1t目マナ生物は除去の的なので、そうすると「3マナ」である点が余計に響く。
そう考えており個人的にはどこまで評価していいのか判らない組み合わせです。

 ただ仰るように、《貴族の教主》からテンポ良く展開しパワー4の先制攻撃でアタッカーを務める姿はなかなかに凶悪ですよね。また考えていなかったのですがGWにするとKotRを使えるので《不毛の大地》連打が出来るんですよね。既に3マナ圏設置後なら重さ云々は無視できるので、やっぱりこの組もアリですかね。


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