コンスピ)《聖域の僧院長》について
皆さん、こんばんは。しもべです。


 今日はあまりの暑さに死ぬかと思いました・・・。
気温自体は昨日より低いのですが、極めて高い湿度のお陰で不快指数が半端無い。もう名古屋の夏は嫌や~。


《聖域の僧院長》
:3マナ2/2のクレリック。
出る際に数字を指定、その数のCMCの非生物スペルのキャストを禁止する生物。
その効果から《虚空の杯/CotV》の生物化と言われていますね。ただ個人的には、好きな数値を言える事から、より高い支配力を持たせるか、特定の札を潰すかを選択できる余地が有る事からCotVとしてだけでなく《翻弄する魔道士》の性質も備えていると考えています。
《護衛募集員》は有用な札であったのに対し、こちらは凶悪さが見え隠れするビックリ生物です・・・。

 CotVとの違いは、弱みとして
3マナであるため1t目設置はまず難しい事。しかも(W)(W)を含むため、2t目の設置もやや難しいと言えます。2マナランドではなく《モックス》系やマナ生物がいなければい難しいでしょう。X=0~1を指定する場合に置いてはCotV側に速度の強みがかなりある事になります。なので高速Comboに対しての抑止力ではやや弱い部分が有ります
 同時に生物でもある為妨害札としてはやや使い辛い部分も見え隠れします。
除去も容易なので。しかしその除去のマナ域を封殺して場に出てくる事も可能なので、他のHatebearに比べればまだマシな範疇でしょう。生物に対する制限が抜ける事も有り、Elvesの様な生物Comboには弱さも見せます。が、それ以外のフェアデッキに対してはWなら除去も用意できるのでそれ程問題にはならないでしょう。寧ろ自分が生物を使う際のリスクを躱せます。

 強みとして
大きな数値を指定しやすい事だと思います。
CotVのX=2~では4マナ以上かかるため、このクレリックが同等以上の速度で封殺できます。ただしCMC=4~では《ガドック・ティーグ》もいます。それを考えると主戦場はX=2~3でしょうか?もちろん好きな範囲を指定できる事が一番の強みでしょうがネ。
 また、「打ち消す」ではなく「キャスト制限」であるため打ち消されない《突然の衰微》《至高の評決》や打消しの上から効果を重ねる「複製などのコピー、《若き紅蓮術士》《僧院の導師》のTokens戦術に軒並み強いと言えます。
他にも一長一短で有った部分ですが、「生物」である事は強みにもなるはず。
《ルーンの母》の保護対象に出来る点は有りますが、そんな事よりも大きいのは《魂の洞窟》から打ち消されずに着地可能と言う事。FoWを切って一撃死を回避!と言う事が出来ないわけです。しかも~際なので割り込む時間は無い。


 どうでもいい部分としては、CotVと異なりカウンターを用いていないため、後からそこを触って変更する/される事が無い点もあります。


 速度不足を補えるのならCotVよりも高い自由度のお陰で凶悪な性能を発揮しそうですね・・・。
デッキの潤滑油である1マナ域(ComboとTempo)、フェアデッキを一として軸札やパワー札が揃う2マナ域(ComboとMidrange)、特定のパワー札やCombo札の揃う3マナ域以降を必要に応じて封殺してしまえます。CotVや《ガドック》《相殺》等がそれぞれ抱えていた隙を埋める/対処出来ると言うトンデモ生物です・・・。
設置できればANTやLandsはかなり苦しそうですね。
 速度不足を嘆くのならCotV(X=1)から《聖域の僧院長》に繋げられればほぼ完封できそうではありますがw X=1~2を指定できればLegacyの大半のデッキを始末できるように思いますよ。
まぁ生物である事に拘れば《ガドック》→《聖域の僧院長》(X=1)でも多くのデッキを何とか出来そうですがね。《スレイベンの守護者、サリア》→《聖域の僧院長》も有り。
もっと言えばコイツを頑張って2枚揃える事を目標にするのも良いですね。

 速度不足が有るのは事実なので、その隙を埋めるカウンター也、妨害也は欲しい。が、別にこの札に限った話ではありませんので、当たり前の話ですがネ。しかしこれだけ支配力が有るのですからこれを軸に沿えるレベルで、脇を固めていく価値は有ると言う事。同時に1枚ではどのみち隙が有るのでそれもどうすべきですかね・・・。
因みに置物封殺系は現在では「Death&Tax」が中心ですが、Maverickは《サリア》+《ガドック》、Stompy系・MUDはCotVと《三なる宝球》、4c LoamはCotV+《ガドック》など等結局はどれも複数種/複数枚使っているので、問題は無いでしょう。

 使い勝手として《翻弄する魔道士》に近い性質も持っているため、UW系での運用も不可能ではないと思います。
ただ、U系はどうしても非生物スペルを使う割合が他の色に比べて高いため、無理をせずピキュラで良い気もしますね。軽いし、FoWでも切れますから。

 Maverickにとっては《ガドック》の脇を固める事が出来ますが、それだけでなく《終末》を潰したり《罰する火》を躱したりもするのでかなり便利なはず。本体を《緑の太陽の頂点/GSZ》から持ってくる事は出来ませんが、逆にG生物がキャストに関係なくGSZから持ってくる事が出来るのでその意味でデッキとして相性は良さそうです。

 《護衛募集員》からのサーチ!は正直遅すぎるので微妙ですが、そもそも《聖域の僧院長》単体でも速度不足は散々上に挙げている通り。
なのでなんにせよ他の札による妨害を敢行できているのなら問題は薄いでしょう。D&T等にとっては対スィーパーやリセットを潰せる札になるはず。


 まぁしかし、元々《ルーンの母》+各種Hatebearを揃えるMaverickやD&Tからするとこれが入っても何処までHate値を上げる事が出来るのか怪しい所では有ります・・・。そもそも現在揃っている妨害手段のどれよりも遅いのですからね。



 何と無く併用したい札。
・《集合した中隊》
:支配力も高いし、3マナなのでこれで一気に展開して、よしんば複数展開できればそれでゲームを決めてしまえそうです。
《幻影の像》や《護衛募集員》とかでの水増し戦法が有ればより安定するでしょう。


・《異界の進化》
:1t目マナ生物から2t目に3マナを用意しマナ生物を食べて2t目サーチ。
ハイリスクですが決まるとそれなり。もちろんマナ生物から直接キャストもある。



 相手にする場合はとりあえず、封殺されると厄介なので複数マナ域での除去を揃える、カウンターする、ハンデスする等々でどうにかしたいところですね。下手に揃えられるとCombo・Control・フェアデッキ全て潰されますので。
個人的にはCMCをXで変更できる《不敬の命令》や《仕組まれた爆薬》なんかがKPも保持しつつ役目も全うできるので期待しています。
 しかし《迷宮の霊魂》や《封じ込める僧侶》等もそうですが、ここ最近困ったらWでHatebear刷ったろ!という風潮を感じなくもないんですがネ・・・?


 使う側としては、個人的には《ガドック》+《聖域の僧院長》又は《聖域の僧院長》×2でにっくきMiraclesを完封できるぞ!と思っていたのですが、2枚も対策札使えば大体他でもなんとかなりますよね・・・。
ついでに今現在は使われていませんが《拘留の宝球》や《議会の評決》がまた使われるようになるでしょうし(しかしどうせ入っても1枚なのでそれで引かれても、諦めもつきますがね)。



 P.S.
そう言えばCotVが禁止されているVintageではどうなのだろう?と期待もしましたが、最初動X=0が出来ない時点でCotVに及ぶべくもないですよね。それでも効果が強力である事に変わりありませんし、Vitangeは行ったことないのでどこまでの価値を有するのか判断は不可能ですが。


コメント

nophoto
通りすがり
2016年8月19日21:13

このカードのレビューって色々な人が言ってるけど、一番的確なレビューだと思う

しもべの一人、H
2016年8月21日13:16

>通りすがりさん
的確かどうかは不明ですが、参考になったのなら幸いです。

お気に入り日記の更新

最新のコメント

この日記について

日記内を検索