NBA)NO.1ポイントガードは誰なのか?
NBA)NO.1ポイントガードは誰なのか?
NBA)NO.1ポイントガードは誰なのか?
皆さん、こんばんは。しもべです。

・誰が一番上だ?
トニー・パーカー
スティーブ・ナッシュ
クリス・ポール
デロン・ウィリアム
アレン・アイバーソン
ジョン・ウォール
カイル・ラウリー
チャウンシー・ビラップス
ジェイソン・キッド
ステファン・カリー
レイジョン・ロンド
ラッセル・ウェストブルック
マジック・ジョンソン

 某ページにてこのようなスレッドが建っており思わず見てしまう。
スレッド主は主に上記のプレイヤーを挙げて、その中から一番ののPGを議論しようと言う旨が有ったようです。
個人的にはアイザイアトーマスやストックトンがいない時点でこのスレ主のスレッドは考慮に値するレベルではないと感じた物の、それでもテーマ自体は面白いと感じたので思わず考えてしまいました。

 まぁそうはいっても議論百出。
中々意見は纏りようが有りません。そもそも一番を決める要素として「何」を重要視しているか?に依ってあげられる名前が異なるからです。特に最近のNBAしか見ていないのだろうな・・・と感じる人はウェストブルックやカリーの名前を挙げていました。
個人的には全く「無い」と思う選択肢ですが、エースとしてや点を取る能力で考えれば悪い選択肢ではないなぁとも。

 しかしPGの中で一番を考えるのなら、やはりPGの役割について考えるべきではないでしょうかね?
勿論チームによって役割分担は有りますが、点取り屋なんてのは何処のポジションがやっても良い訳で、それは「PG」である必要も必然も無い。PGの役割は「司令塔」としてのゲームメイクが基本で、もっと言えばチームを勝たせる能力になる訳ですが、それが直接的な支配力でなくともいいと言うのが重要だと思っています。あくまでも個人の価値観ですがネ。
其れから考えればウェストブルックやカリーは点は取れますし、ゲームを支配する事も出来ます。が、勝手に突っ込む、要らない捏ね捏ねドリブルをする、危ういパスを出すなど正直PGとしての能力は低いと思います。ゲームを作る部分でも自分のやりたいプレイを優先させる傾向にありますし、落ち着いたゲームメイクも殆どしている事は有りません。カリーに関してはハンドリングは上手いのにプレッシャーに弱くボールの預けドコロにするには心許無い。ウェストブルックはボールを占有して自分のタイミング優先するのでレシーバーが極めて動きづらそうです。何よりバスケIQの低さがプレイングに滲み出ている。
ロンドやアーヴィングもこの傾向があるように思います。
そう考えると現代にはピュアポイントガードは本当に少ないなぁ・・・と。
 現代では一番それに近いのはポールでしょうね。
ドライブ・シュート・ディフェンス・ハンドリング・パスが全てそこそこに高い次元に纏っていてゲームメイクもそこそこ。
しかし彼は勝てるチームを作る能力に乏しい。どこに行ってもそこそこのチームにしかならない。一番と呼ぶには極めて評価点が弱い。パーカーはゲームメイクが高いわけではなくダンカンありきのチームだったのでどちらかと言うとスコアリングが中心でパス能力も高くない。何より外が致命的に弱い。
本当に人材不足だなぁ・・・。

 と言う事で少なくとも現代に議論の対象に加えるレベルの人材はいないと思われます。
レブロンが純粋にPGをしていたら別の話だったのでしょうがネ。


 過去の人材を見ていくと本当に沢山のレジェンドがいますが、SGにコンバートされたAIは論外。また得点力・パス・ドリブルが超高水準にありながら、DFがザルでその上ハーフコートのゲームメイクが全くできないと揶揄される事も有ったナッシュも苦しいでしょうね。
個人的な要素を考えるのならキッドかストックトンですかねやっぱり。

 得点力も魅力ですが、やはりゲームメイクと極地での安定感、そして何より勝てるチームを作りチームメイトの実力を引き出す事こそが至高の要素だと思うので。取り敢えずボールの預けドコロに出来ましたしターンノーバーも滅多にしないので勝負どころの後半で本当に得難い存在なんですよね。
 ジェイソン・キッドは正直得点能力は上に挙げられている中では低レベルですが、それでもポストアップから点を取ったりしますし、クラッチライムにスリーを決めたりもします。インサイドの選手と張り合ってのリバウンドは彼の特徴。パスは極上。ドリブルは特別上手くは有りませんが縦の推進力は高かった。DFは個人・チームのどちらも高水準。何よりどこのチームに行ってもチームメイトの実力を引き出しチームを一段二段上の段階に引き上げた。弱小だったネッツや誰からも期待されていなかったそこそこ程度のマブスを勝てるチームへと換えた、PGとしての力と功績を推します。
彼がいる事でコートに齎した安定感と安心化は極めて大きかったですからね。IQの高さの重要性を体現してもいました。
只やはり得点能力が他に比べて低すぎるんですよねw
 ストックトンは能力と言う点に関してはほぼ非の打ちどころがない。
得点・パス・ドリブル・DF・ゲームメイクの全てが一定以上でした。日本人の描くPGの理想像を体現したような人物でしたからね。彼が所属していた間ジャズは強豪であり続けたわけですし。
そしてビッグショットを決めるハートが有った。得点能力が有りながらもあくまでPGとして振舞っていた点がただのスコアリグガードとは一線を画します。
個人のスキルに関してはキッドが及ぶべくもないのですが、優勝していない事と一所に居続けたために他のチームに移った場合でも能力を発揮できたか?と言う検証が不可能なのが痛い。
常に冷静と言われたストックトンと、発する怒気で生意気なチームメイトを黙らした熱いキッドの好対照ぶりは面白い。


 功績を考えると、マジック・ジョンソンの存在を忘れる事は出来ません。
2m越えの超大型でありながら、穴にならず、本人は能力を発揮し、チームの力を引き出し、そして5度の優勝をしていますからね。しかもかのカリーム・アブドゥル・ジャバーの代わりにファイナルでCポジションで出場すると言う正しく異次元の資質・能力を持っていました(当時は今と違いセンター全盛期)。AIDSのお陰で実働年数が短かったのは唯一の欠点ですが。
ただ、彼は異次元過ぎて正直PGの枠で考えていいのか悩ましい所。No.1PG議論より史上No.1のプレイヤー議論に入れるべき人材です。

 彼らレジェンド枠に入る選手ではありませんが、個人的にはチャウンシー・ビラップスもこの議論に加えても良い選手ではないかと思っています。明らかにレジェンド組に比べると能力もネームバリューも落ちるのですが。それでもOF・DF・パス・ドリンブルが総て一定以上の水準で纏っており、必要が有ればエースを務めた得点力を普段は隠した、名将ラリー・ブラウンの薫陶の賜物の高いバスケIQから出てくる安定したゲームメイクは、勝てるチーム・勝たせるチームを作るPGの理想像だったと思います。クリッパーズもポールがPGやってるよりもSGにスライドさせて全盛期を過ぎたビラップスがPGやってた方が余程強かったぐらいですからね。クラッチシュートを決める事が出来たのも好印象。怪我での早々の引退が悔やまれます。
まぁそれでも優勝はしていますから実績は十分。
 現代MLBでカーショウを差し置いてバムガーナーを一番と言う様な不可思議な人選ではありますが、まぁ勝たせる部分で考えたらおかしくはないかな?と。



 と、こうしてスレッドを眺めながらつらつらと考えていたわけですが、現代NBAに関して以前ほど興味を持てなくなった理由の一つが判った気がします。まぁ最大の理由は私自身がプレイヤーではなくなったと言うのが有るとは思います。
しかし他にも要素は有る。
現代バスケットはシュート力とドライブ等の得点能力に特化した強引な攻めが非常に多く、もちろんオフェンスに関してはチーム全体で構築され、洗練されてもいるように思うのですが、しかし「司令塔」と呼ばれるPGたちが織りなすゲームメイクを見る事が殆ど無くなってしまったからではないか?と思うのです。
彼らのコートの中の表面上以外の、思考と駆け引きが織りなす美しいゲームが無くなってしまったと。

 もちろん時代の潮流によって変化は有るものです。
現代のNBAには現代のNBAの良さと強さが有るのでしょう。ポンポンスリーが決まる様は見ていて爽快感が有ります。しかしそれでも失われてしまったものは大きいなぁと感じざるを得ませんね・・・。



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