今季のアニメの感想:クロムクロ +MJP
2016年10月2日 アニメ・マンガ
皆さん、こんばんは。しもべです。
鉄血2期がもう始まったので早速見なくては!
それはさておき、続きで、クロムクロを。
個人的には今期で一番お気に入りで、近年のロボ物の中でも入選物だったかと思います。
ロボオタとしてアニメ観てるのでロボット成分が少なく、異文化交流+αのαの部分になっているのはやや残念ですが、その代わり人物交流の時間を割いているので、登場人物が多い割にどの人物もキャラクターが立っており無駄が殆どいない。どれもこれも何らかの役割を果たしています。思い返せばマジェスティックプリンスも同じような要素を持っていましたし、逆にVVVやアルドノア・ゼロ、今期のマクロス⊿は空気キャラが多すぎて話の展開のバランスが悪い。
個人的な評価ポイントにマッチしていたんでしょうね。
異文化交流物としては、400年前の人物・現代・技術的な先進的存在の3つの時代間の交流がある為組み合わせも豊富。
群像劇的な側面の現代劇(それも軍人と学校の2つ)に鬼や未知の生命体への恐怖が映る伝奇物としての側面、外宇宙からの生命体の襲来というSF的側面も合わさって方向性は多い。
また何だかんだ要所はロボットものとしてしっかり尺も割いている。
「翠星のガルガンティア」で見たかったものを形にしてくれたような作品だと思っています。
ロボ要素は少なめなものの、数ではなく単騎対単騎が中心のスーパーロボット系のノリ。
その分、個性を持たせやすくスポットライトも当てやすい。派手なアクションや見た目ではないものの、ロボット殺陣と言われる剣劇アクションは見ていて退屈しない。MJPのような迫力は無くとも一つ一つの挙動をしっかり重たく表現しているので薄っぺらくも無いんですよね。
正直3Dロボ物は軽くて、高速挙動の派手さでもない限りあまり好きではなかったのですが、これらの点を突破している点でも個人的な評価ポイントではありました。
ほぼ遠距離兵器が無いと言う点も珍しい。
お陰でアクションを取り入れやすいのですが、これも重力シールドの存在により自他ともに遠距離兵器が機能しづらい点。また自動回復装置であるナノマシン製機体なので、アンチナノマシン兵器を直接使うという兵器の2種の存在で、それぞれの戦闘の「前提」に説得力を持たせているのも良い。ガンダムにおけるミノフスキークラフトとかですね。だからこそマスドライバーからのガウス突貫も逆転の発想でした。
キャラクターについては上げた通りですが、破綻しているキャラがいない。其々が立場・年齢・性格相応の行動をとっているので、意味不wwみたいに冷めたりしないんですよね。それは子供が主役になる場合に対立軸として悪役を背負い理不尽な事を無理やり脚本にさせられる事の多い大人組にも見られませんでしたし。子供は子供で、大人は大人で真っ当に行動している。と言うか「立派な大人」の多いアニメだったなぁ・・・と。
戦闘に置いてもほぼ人型兵器以外は意味を為さなくとも脇を固める形で歩兵に最後まで出番が有ったのは、この作品のキャラクターの使い方の象徴的な部分だと思います。
快活で一本気な主人公はシンプルに見ていて気持ちい。成長もしっかりしていくし。
個人的なお気に入りはフルメタルジャケット先輩であるトムさんですね。
序盤のハートマン軍曹リスペクトの頭の可笑しい奴的な掴みから、軍人としての良識を見せ始め、仲間想いの言動も多い。でもそれを前面に見せるような甘やかしはないし、最終的に立場を全うすべく対立する様などとにかく魅力的でした。まぁ最後はアリバイ作りをしつつ仲間を送り出していたので完全に立場を護っていたわけでもありませんが。
戦闘でも序盤から活躍してました。
2番目のお気に入りのソフィーも予想外によかった。ロリっ子嫌いな私ですが、天才君にありがちな傲慢さやポンコツ要素は無く常に優秀で冷静でしたね。主人公達と軍人側を繋ぐパイプ的な側面もアニメ上ではきっちり果たしていましたし、徐々に仲間意識を芽生えさせていく姿も好感。
気になったのはセバスチャンこと、茂住さんですが、あれ情報部出身である事をバディーであるソフィーが知らなかったと言う事は出身をごまかしていた可能性が高く、つまり国連に対する自衛隊側から派遣されたスパイなのではないか?とも。別に悪い意味のスパイではなく、情報収集をし円滑に行動・連携していくための存在/安全装置だと思いますが。元々あの舞台の基地も、日本で出土したアーティファクトを日本から取り上げ「人類の財産」にするための名目として国連が作った場所ですし、その手の政治的駆け引きをする為の実働役と言う事ではないかと。
逆に悪い部分としてはとにかく地味。
キャラクターはインパクト不足。ロボットに至っては正直格好悪い。ロボオタの私が割と放映開始ギリギリまで存在を知らず、且つPVを見ても今一つ魅力を感じなかった。キャッチーな部分は皆無で、且つ視聴している間もそれを捕縛し続けるような強烈な拘束力も無い。ひたすら地味で丁寧で、且つ話の展開も緩やか。ロボ物なのに日常回も多めでギャグ要素どころかほのぼの系も少なくないので正直視ている方にとっては退屈な部分もあったと思います。興味を持って視聴している人間にとっては受けは良いと思いますし、実際私やネットの評価も相応です。が、ツマランから、退屈だから途中で切ったという声も少なくない。惜しい作品でもあったと思います。
特に、「灰と幻想のグリムガル」でもそうでしたが、近年は1クールの急展開を見るのに視聴者は慣れているので展開が緩やかで丁寧な作品は退屈と取られてしまうんですよね・・・。グレンラガンやコードギアスのようなインパクトが無いとやはり苦しい部分も多い。
丁寧形の作品は徐々に世界観を構築していくので切った人と続けて視聴した人の評価が分かれやすいんですよね。
また、話の規模自体は世界規模の危機にもかかわらず話の展開がひたすら富山内であり結局話がこじんまりしている。出てくる人間もやけにほのぼのが多く危機感が薄い。特に学校の生徒にその側面が強い。そうかと思えば異様に肝が据わり過ぎているヒロインちゃんやその親友。前者だけなら学生だから現実見えてないんだろ~と言えたものの後者の存在は不可思議。
また、それらの学生の現実見えてない分、不快な行動も少なくない、空気の読めていない、自己中心的な言動と言うのもリアルではあったものの、見ていて気持ちのいいものではないですよね。
ギャグパートも剣之助のジェネレーションギャップが笑いの大半で、ここを抜くと一気につまらなくなってしまうので、学園パートはやや足を引っ張っていたように思います。
因みにギャグパートで一番おもしろかったのは
まぁ現代一般人はいきなり言われても(・ω・)?になりますがねww
あと河岸段丘とかw アニメに出てくる用語とは思えん。
ロボットもとにかくモブ臭が強く、昨今此処まで見た目が地味な物はなかなか見られない。
プラモとか出せないのでは?と言うかタイアップする気ないのでは?
剣劇中心なのは良いのですが、敵幹部が其々特機の様なデザインがされているにも拘らず結局多腕/多脚型に収束してしまったのも残念。それでも個々で運用思想は違うし、そもそも見た目も全然別ではあるんですがネ。隠し腕とか大好きですけどね!
敵の株同士の中の悪さもやや緊張感がそがれる。
まぁ昔のロボットアニメの敵幹部なんて仲良い方が珍しいのですが。それに作中でも明かされてますがどうせ使い捨てなのでいざという時に団結しないように適当に仲違いさせておいてかつその事に疑問を覚えない頭の悪さが有った方が都合が良いので理屈は通ってますが。
OP・EDも微妙。
楽曲は悪くないけど特別良くも無い。そしてアニメーションも特別好くも無い。と言うかOPの方はそこそこですが、EDはほぼ無いので。まぁ評価を上げる事も無ければ下げる事も無いレベルですが。
エフィドルグの目的(そもそもエフィドルグの本体に属する存在が出てきていない)や、由希奈達契約者は剣之助達の様に不老不死になってしまったのか?(→5年後も造作はほぼ変わっていないので不老不死に見えるが、身長は結構伸びているようにも見える。)、ヨルバやミラーサの扱いは?(→多分モルモット)、 武隈先生は何者?(→多分元陸自)、トムの指令書の中身は?
400年前の侍にさえ英語の成績が負ける残念な由希奈ちゃんが調査団に入れたのは頑張ってどうにかなるレベルなの?w 火星経由の必要性は?
そして結局ゼルさんの本星の戦はどうなったのか?
等々謎がやや回収しきれていない部分も気になりました。
ただ重要な部分はほぼすべて回収しているはずで、最後の問もそもそも戦争の行方を確かめに行くんですから、描かれてないのは致し方ない。悪まで未回収ではなく気になるレベルの謎が残るだけ。
最終話は、24話で敵を片付けてしまいどうするのかと思ったら、最後の敵は人類でしたのアメコミ的なノリはロボ物としてはやや珍しい? まぁ私は嫌いではありませんが。
実際、本人達にその気はなくとも存在自体が危険物すぎますからね剣之助達は。リスクヘッジの観点から見てもあの方向性の対応は間違っていない。ただ露骨すぎて剣之助達本人を敵に回しているのでやり過ぎて失敗してますが。
そこからどう話を畳むのかと思ったら、新しい世界へと旅立つと言うこれまたシンプルで古典的な物。しかしそれまで交流してきた学園の人間をはじめ数々の人間が力を合わせて送り出すと言う主要人物の株上がりまくりで、綺麗で清潔感のある纏め方。
白羽母の「お正月には帰ってこい」もネタ風に見えますが、死にに行くのを認めて送り出しているわけではない、やる事やったら故郷に帰ってくる事までを目的にしろ!と言う叱咤激励的な意味に私は捉えました。他にも少佐などこの回は登場人物の台詞一つ一つに意味とキレが有りました。
鬱な部分は有るけど、希望を胸に最後まで前を向いて終われる。
晴れやか終わりでした。愛は時を超える!
奇をてらわず、話も複雑の所も少なく王道展開をひた走っているので受け入れやすい。世界観の構築も良し。進路「火星」や軍事訓練の成果、雪姫の「川向うへの想い」や「宇宙を人類が駆けるのか?」から最後宇宙へと旅立つ人類の進歩、剣之助の「礎」への想い等、序盤から終盤まで話や要素を無駄にしない。
突出した部分は無いけど、上手く纏った近年のオリジナルロボ物でもトップクラスの秀作かと思います。
制作会社は詳しくないのでよく判らんのですがP.A.さん?は初めてのロボ物と言う事らしいですしそれを考えても十分次を期待したいですね。
・マジェスティックプリンス
:ついでに再放送なので見てました。
キャラデザインや残念5の様なキャラ付などが好きではないのですが、努力・友情・勝利を体現する王道。その上戦闘描写は3Dのロボ物史上では恐らく最高レベル。ぐりぐり動き、豊富な武装を扱い、目まぐるしく視点や立ち位置が変わる派手さは圧倒的。マクロス⊿はその戦闘描写がFに比べるとかなり進歩していましたが、3年前のこの作品に比べると遥かに劣る事が良く認識させられた。
同時期放送でなかったら⊿ももっと印象が良かったかもしれません。
各機体の個性も出てるし、それぞれに見せ場有の集団戦ですし。ホントシンプルに良い作品ですよコレ。
ついでに映画も公開されるらしいので、見ておきたい。PVを見るにアサギが主人公?的な立ち位置。しかし「Blue-1」って世代的に型落ち一歩手前の機体なのに今更覚醒するの? あと「Red-5」の後継機らしきものも見える。戦闘もより力が入っているようですし俄然楽しみ。
しかし何故2週間限定なのか・・・。見逃す可能性も高いので注意しなければ。
鉄血2期がもう始まったので早速見なくては!
それはさておき、続きで、クロムクロを。
個人的には今期で一番お気に入りで、近年のロボ物の中でも入選物だったかと思います。
ロボオタとしてアニメ観てるのでロボット成分が少なく、異文化交流+αのαの部分になっているのはやや残念ですが、その代わり人物交流の時間を割いているので、登場人物が多い割にどの人物もキャラクターが立っており無駄が殆どいない。どれもこれも何らかの役割を果たしています。思い返せばマジェスティックプリンスも同じような要素を持っていましたし、逆にVVVやアルドノア・ゼロ、今期のマクロス⊿は空気キャラが多すぎて話の展開のバランスが悪い。
個人的な評価ポイントにマッチしていたんでしょうね。
異文化交流物としては、400年前の人物・現代・技術的な先進的存在の3つの時代間の交流がある為組み合わせも豊富。
群像劇的な側面の現代劇(それも軍人と学校の2つ)に鬼や未知の生命体への恐怖が映る伝奇物としての側面、外宇宙からの生命体の襲来というSF的側面も合わさって方向性は多い。
また何だかんだ要所はロボットものとしてしっかり尺も割いている。
「翠星のガルガンティア」で見たかったものを形にしてくれたような作品だと思っています。
ロボ要素は少なめなものの、数ではなく単騎対単騎が中心のスーパーロボット系のノリ。
その分、個性を持たせやすくスポットライトも当てやすい。派手なアクションや見た目ではないものの、ロボット殺陣と言われる剣劇アクションは見ていて退屈しない。MJPのような迫力は無くとも一つ一つの挙動をしっかり重たく表現しているので薄っぺらくも無いんですよね。
正直3Dロボ物は軽くて、高速挙動の派手さでもない限りあまり好きではなかったのですが、これらの点を突破している点でも個人的な評価ポイントではありました。
ほぼ遠距離兵器が無いと言う点も珍しい。
お陰でアクションを取り入れやすいのですが、これも重力シールドの存在により自他ともに遠距離兵器が機能しづらい点。また自動回復装置であるナノマシン製機体なので、アンチナノマシン兵器を直接使うという兵器の2種の存在で、それぞれの戦闘の「前提」に説得力を持たせているのも良い。ガンダムにおけるミノフスキークラフトとかですね。だからこそマスドライバーからのガウス突貫も逆転の発想でした。
キャラクターについては上げた通りですが、破綻しているキャラがいない。其々が立場・年齢・性格相応の行動をとっているので、意味不wwみたいに冷めたりしないんですよね。それは子供が主役になる場合に対立軸として悪役を背負い理不尽な事を無理やり脚本にさせられる事の多い大人組にも見られませんでしたし。子供は子供で、大人は大人で真っ当に行動している。と言うか「立派な大人」の多いアニメだったなぁ・・・と。
戦闘に置いてもほぼ人型兵器以外は意味を為さなくとも脇を固める形で歩兵に最後まで出番が有ったのは、この作品のキャラクターの使い方の象徴的な部分だと思います。
快活で一本気な主人公はシンプルに見ていて気持ちい。成長もしっかりしていくし。
個人的なお気に入りはフルメタルジャケット先輩であるトムさんですね。
序盤のハートマン軍曹リスペクトの頭の可笑しい奴的な掴みから、軍人としての良識を見せ始め、仲間想いの言動も多い。でもそれを前面に見せるような甘やかしはないし、最終的に立場を全うすべく対立する様などとにかく魅力的でした。まぁ最後はアリバイ作りをしつつ仲間を送り出していたので完全に立場を護っていたわけでもありませんが。
戦闘でも序盤から活躍してました。
2番目のお気に入りのソフィーも予想外によかった。ロリっ子嫌いな私ですが、天才君にありがちな傲慢さやポンコツ要素は無く常に優秀で冷静でしたね。主人公達と軍人側を繋ぐパイプ的な側面もアニメ上ではきっちり果たしていましたし、徐々に仲間意識を芽生えさせていく姿も好感。
気になったのはセバスチャンこと、茂住さんですが、あれ情報部出身である事をバディーであるソフィーが知らなかったと言う事は出身をごまかしていた可能性が高く、つまり国連に対する自衛隊側から派遣されたスパイなのではないか?とも。別に悪い意味のスパイではなく、情報収集をし円滑に行動・連携していくための存在/安全装置だと思いますが。元々あの舞台の基地も、日本で出土したアーティファクトを日本から取り上げ「人類の財産」にするための名目として国連が作った場所ですし、その手の政治的駆け引きをする為の実働役と言う事ではないかと。
逆に悪い部分としてはとにかく地味。
キャラクターはインパクト不足。ロボットに至っては正直格好悪い。ロボオタの私が割と放映開始ギリギリまで存在を知らず、且つPVを見ても今一つ魅力を感じなかった。キャッチーな部分は皆無で、且つ視聴している間もそれを捕縛し続けるような強烈な拘束力も無い。ひたすら地味で丁寧で、且つ話の展開も緩やか。ロボ物なのに日常回も多めでギャグ要素どころかほのぼの系も少なくないので正直視ている方にとっては退屈な部分もあったと思います。興味を持って視聴している人間にとっては受けは良いと思いますし、実際私やネットの評価も相応です。が、ツマランから、退屈だから途中で切ったという声も少なくない。惜しい作品でもあったと思います。
特に、「灰と幻想のグリムガル」でもそうでしたが、近年は1クールの急展開を見るのに視聴者は慣れているので展開が緩やかで丁寧な作品は退屈と取られてしまうんですよね・・・。グレンラガンやコードギアスのようなインパクトが無いとやはり苦しい部分も多い。
丁寧形の作品は徐々に世界観を構築していくので切った人と続けて視聴した人の評価が分かれやすいんですよね。
また、話の規模自体は世界規模の危機にもかかわらず話の展開がひたすら富山内であり結局話がこじんまりしている。出てくる人間もやけにほのぼのが多く危機感が薄い。特に学校の生徒にその側面が強い。そうかと思えば異様に肝が据わり過ぎているヒロインちゃんやその親友。前者だけなら学生だから現実見えてないんだろ~と言えたものの後者の存在は不可思議。
また、それらの学生の現実見えてない分、不快な行動も少なくない、空気の読めていない、自己中心的な言動と言うのもリアルではあったものの、見ていて気持ちのいいものではないですよね。
ギャグパートも剣之助のジェネレーションギャップが笑いの大半で、ここを抜くと一気につまらなくなってしまうので、学園パートはやや足を引っ張っていたように思います。
因みにギャグパートで一番おもしろかったのは
ソフィー「侍とは方正謹厳にして蓋世不抜。忠魂義丹はもとより嘉言善行の存在であらねばならないというのに」のとぼけた行。
剣之助 「異国の言葉は判らぬ」
由希奈 「何語?」
美夏 「フランス語でしょ」
まぁ現代一般人はいきなり言われても(・ω・)?になりますがねww
あと河岸段丘とかw アニメに出てくる用語とは思えん。
ロボットもとにかくモブ臭が強く、昨今此処まで見た目が地味な物はなかなか見られない。
プラモとか出せないのでは?と言うかタイアップする気ないのでは?
剣劇中心なのは良いのですが、敵幹部が其々特機の様なデザインがされているにも拘らず結局多腕/多脚型に収束してしまったのも残念。それでも個々で運用思想は違うし、そもそも見た目も全然別ではあるんですがネ。隠し腕とか大好きですけどね!
敵の株同士の中の悪さもやや緊張感がそがれる。
まぁ昔のロボットアニメの敵幹部なんて仲良い方が珍しいのですが。それに作中でも明かされてますがどうせ使い捨てなのでいざという時に団結しないように適当に仲違いさせておいてかつその事に疑問を覚えない頭の悪さが有った方が都合が良いので理屈は通ってますが。
OP・EDも微妙。
楽曲は悪くないけど特別良くも無い。そしてアニメーションも特別好くも無い。と言うかOPの方はそこそこですが、EDはほぼ無いので。まぁ評価を上げる事も無ければ下げる事も無いレベルですが。
エフィドルグの目的(そもそもエフィドルグの本体に属する存在が出てきていない)や、由希奈達契約者は剣之助達の様に不老不死になってしまったのか?(→5年後も造作はほぼ変わっていないので不老不死に見えるが、身長は結構伸びているようにも見える。)、ヨルバやミラーサの扱いは?(→多分モルモット)、 武隈先生は何者?(→多分元陸自)、トムの指令書の中身は?
400年前の侍にさえ英語の成績が負ける残念な由希奈ちゃんが調査団に入れたのは頑張ってどうにかなるレベルなの?w 火星経由の必要性は?
そして結局ゼルさんの本星の戦はどうなったのか?
等々謎がやや回収しきれていない部分も気になりました。
ただ重要な部分はほぼすべて回収しているはずで、最後の問もそもそも戦争の行方を確かめに行くんですから、描かれてないのは致し方ない。悪まで未回収ではなく気になるレベルの謎が残るだけ。
最終話は、24話で敵を片付けてしまいどうするのかと思ったら、最後の敵は人類でしたのアメコミ的なノリはロボ物としてはやや珍しい? まぁ私は嫌いではありませんが。
実際、本人達にその気はなくとも存在自体が危険物すぎますからね剣之助達は。リスクヘッジの観点から見てもあの方向性の対応は間違っていない。ただ露骨すぎて剣之助達本人を敵に回しているのでやり過ぎて失敗してますが。
そこからどう話を畳むのかと思ったら、新しい世界へと旅立つと言うこれまたシンプルで古典的な物。しかしそれまで交流してきた学園の人間をはじめ数々の人間が力を合わせて送り出すと言う主要人物の株上がりまくりで、綺麗で清潔感のある纏め方。
トム「俺は軍人だ。今の世界を守ることを誓った。今という土台がなけきゃ未来なんて作りようがないんだぞ!」の掛け合いも熱かった。
剣之助「俺達は今に生きることを拒絶されたのだ!その俺達が未来に生きるとて何をはばかることがあろう!」
白羽母の「お正月には帰ってこい」もネタ風に見えますが、死にに行くのを認めて送り出しているわけではない、やる事やったら故郷に帰ってくる事までを目的にしろ!と言う叱咤激励的な意味に私は捉えました。他にも少佐などこの回は登場人物の台詞一つ一つに意味とキレが有りました。
鬱な部分は有るけど、希望を胸に最後まで前を向いて終われる。
晴れやか終わりでした。愛は時を超える!
奇をてらわず、話も複雑の所も少なく王道展開をひた走っているので受け入れやすい。世界観の構築も良し。進路「火星」や軍事訓練の成果、雪姫の「川向うへの想い」や「宇宙を人類が駆けるのか?」から最後宇宙へと旅立つ人類の進歩、剣之助の「礎」への想い等、序盤から終盤まで話や要素を無駄にしない。
突出した部分は無いけど、上手く纏った近年のオリジナルロボ物でもトップクラスの秀作かと思います。
制作会社は詳しくないのでよく判らんのですがP.A.さん?は初めてのロボ物と言う事らしいですしそれを考えても十分次を期待したいですね。
・マジェスティックプリンス
:ついでに再放送なので見てました。
キャラデザインや残念5の様なキャラ付などが好きではないのですが、努力・友情・勝利を体現する王道。その上戦闘描写は3Dのロボ物史上では恐らく最高レベル。ぐりぐり動き、豊富な武装を扱い、目まぐるしく視点や立ち位置が変わる派手さは圧倒的。マクロス⊿はその戦闘描写がFに比べるとかなり進歩していましたが、3年前のこの作品に比べると遥かに劣る事が良く認識させられた。
同時期放送でなかったら⊿ももっと印象が良かったかもしれません。
各機体の個性も出てるし、それぞれに見せ場有の集団戦ですし。ホントシンプルに良い作品ですよコレ。
ついでに映画も公開されるらしいので、見ておきたい。PVを見るにアサギが主人公?的な立ち位置。しかし「Blue-1」って世代的に型落ち一歩手前の機体なのに今更覚醒するの? あと「Red-5」の後継機らしきものも見える。戦闘もより力が入っているようですし俄然楽しみ。
しかし何故2週間限定なのか・・・。見逃す可能性も高いので注意しなければ。
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