レガシー)今週のSCGの結果 久々のOPENでした
2016年11月8日 紹介 コメント (2)
皆さん、こんばんは。しもべです。
久々にSCGでLegacyをフォーマットとしたOpenがBaltimoreにて開催されました。
Modernが開催されるようになってから殆んどOpenではLegacyは頻度が減ったので嬉しい限り。
早速結果を見ていきましょう
ペタル↓
http://www.starcitygames.com/events/051116_baltimore.html
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/deckshow.php?&t%5BC1%5D=3&start_date=11/04/2016&end_date=11/06/2016&start=1&finish=32&state=MD&country=US&limit=32
優勝はJonathan Orr氏のBUG 続唱です。
以下Top16(上から順に一位~)
BUG 続唱
Miracles
Lands
Lands
Bant DeathBlade
4c Loam
Grixis Delver
Miracles
---------------
Eldrazi
BUG Delver
Miracles
Elves
Miracles
BUG Delver
BG Depth
Elves
と言う結果です。
因みに2日目進出のメタ(http://www.starcitygames.com/events/coverage/3900_day_2_metagame_breakdown_.html)は上から順に抜粋すると
Grixis Delver 14
Miracles 11
Eldrazi 10
Death&Tax 8
UR Delver 6
4c Delver 6
Lands 5
Infect 5
BUG Delver 5
Elves 5
etc
と言った結果となっています。
二日目進出率の上4つはまぁ今のメタに沿ったデッキになっています。が、上位進出率をみるとMiracles以外は今一つパッとしません。海外の他の大型大会を見ても、上4つは現環境でのTier1~1.5に相当するとは言え、Miracls以外はやはりデッキパワーや安定感が一二段落ちると言う事でしょうね。特に期待値の高かったD&Tに至っては酷いものです。
逆にフェア環境なのになかなか出てこなかったLandsがここにきて成果を残しています。まぁ《月》や《基本に還れ》が蔓延していては中々苦しいでしょうしね。
そしてフェア環境故に増えるのでは?と考えられているCombo勢は寧ろ大型大会になった結果、壊滅しています・・・。
Elvesこそいますが、環境を代表するANTやSnT系に至っては2日目進出率でも下から見た方が早いと言う体たらく。Legacyも本当に変わったなぁと。この環境がいつまで続くかは知りませんが、Modernを見ているような錯覚すら覚えてしまう程です。
さて、ここから先は気になったデッキを個別に見ていきます。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=109250
2位、Joe Lossett氏のMiraclesです。
MiraclesマスターJoe氏はいつも通りのリスト。
メインはほぼ固定。当然のように流行りの《予報》は無しで、《呪文嵌め》2枚。別に載せる必要はないのですがねw
重要なのはサイドです。
ここ1ヵ月強の間に浸透してきましたが、Miraclesのサイドに《コジレックの帰還》を1枚程度いられるようになっています。環境的にフェアデッキが増えているためそれを見越して~と言う事で、これまでも《紅蓮地獄》等は採られてきましたが、現在はほぼこれに固定。特に「欠色」のお陰でD&Tの《ルーンの母》を完封できるのは大きい。《若き紅蓮術士》のGrixisやミラーの《僧院の導師》型や生物型にも強い。加えて今回の場合はElves相手にもInsの奇襲性が活きる。
今後は定番になりそうですね。
が、ここでJoe氏は終わりではなく更に《仕組まれた爆薬/EE》も取っています。
更にEldrazi以外にも使える《Moat》も2枚。メインには当然のように4枚の《終末》。現環境が如何に生物過多なデッキになっているかと言う事を良く示していますね。
対して墓地対策は《安らかなる眠り》から《外科的摘出》に。
墓地Hateも数は減っていますが、完全にRIPを抜くのも珍しい。BR Reanimatorもいますし速度重視?
因みに今回の色物枠は8位Gerard Fabiano氏のリスト(http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=109261)で、メインに《先駆ける者、ナヒリ》《約束された終末、エムラクール》を1枚ずつ取っています。
「ナヒリ・シュート」を組み込んだ形は以前にもありましたが、そちらは《引き裂かれし永劫、エムラクール》でしたので、2代目エムラを見るのは私は初。
Miraclesは低速なのでマナを用意しやすく、最大7種類のカードタイプを墓地に用意できる≒エムラを最小(6)でキャストできると考えると手札に来てしまった場合の有用性がまるで異なりますね。ナヒリの[+2]も使えますし。喩え妨害されても誘発の疑似《精神隷属器》は強力なボム(特にミラー)。シュートした際の威力は落ちますが、Miracles相手と高をくくってB系がライフを減らしてくれるのなら13点でも1ショットキルは狙えます。
ナヒリ自体もフェアデッキ相手に著屈折的な処理手段を持っているため、環境にも合っている有効牌です。[+2]を考えると不要牌処理だけでなく、手札を増やしたくなるので《予報》の増量もしたくなりますね。まぁそのための《嘘か真か》でしょうし。
一応サイドの《コジレックの帰還》を誘発させる事も出来ますね。サイド後に共存する相手がいるとは思いませんがw
色物である事は事実ですが、結構面白い札ですよね。
メインに《終末》3枚、《至高の評決》1枚+EE2枚とこれもかなり盤面除去に力を入れているのが判りますね。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=109236
3位、Daryl Ayers氏のLandsです。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=109269
同じく4位、David Long氏のLandsです。
驚異の《幽霊街》4枚(+《演劇の舞台)搭載型。
Legacy界最高の「基本地形」の生存権を+《踏査》・《壌土からの生命》で否定する形。代わりに《リシャーダの港》抜きです。
正直これってどうなの?
基本地形すら弾かれるのは確かに脅威なんですが、単体で見たらアドとテンポを失う。基本地形を根絶するにもデッキに寄っては時間もかかりますし、《港》の方が遥かに安定しているように思いますがネ・・・。
まぁ、嵌った時の威力は凄まじい感じもしますが。
こんな所です。
ただこれら以外にも地味に使われるカードの種類が変化してきています。
Grixis DelverやD&Tは確かに微妙な成績でしたが、構築を見るに明らかに対策札が増えている印象です。Miraclesもそうですが、BUGは《夜の戦慄》《湿地での被災》、Rは《硫黄の精霊》等狙い撃ちをしやすい札の投入が目立ちます。
《トレストの使者、レオヴォルド》は相変わらず細々と、しかし確実に勢力を伸ばしつつあり、一位の続唱、4位のBladeに加えて16位のElvevsにも採用されています。
色拘束の強い3マナである以外特段目立った欠点も無いため、今後も増えていくと思われます。
32位のUR Delverのリストには《ボーマットの急使》が入っています。
序盤から使えるため、《騒乱の歓楽者》を一部スイッチした形ですかね? しかし現状の生物環境でコイツは何処まで現実的な強みがあるんでしょうね?
またそのデッキもそうですが、最近UのDelverをはじめ《もみ消し》を採用する形が増えてきているようです。
Comboも減少で、フェアデッキ同士だとKPの低さから敬遠されがちなんですがね。
因みにDeck TechではUW Blade、BR Reanimator、Jeskai Eldraziが其々紹介されています。
最後の3色EldraziはCVMの新作で《エルドラージの寸借者》のために3色目を取っていますModrenのURで使われているようですが、小物合戦の多いLegacyでこれは使えるレベルなんですかね? まぁ、まだまだ実はEldraziにも構築の可能性が残っていると言うのは良い事ですが。
久々のOpen LegacyでここまでComboがいないと言う事に衝撃を受けましたが、まぁある意味現Legacyの縮図かもしれませんね。
もうすぐGP千葉ですし、今回の内容は結構参考に出来る事が有りそうですね。
さて、今回はここまでです。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
この文章がお役に立てば幸いです。
久々にSCGでLegacyをフォーマットとしたOpenがBaltimoreにて開催されました。
Modernが開催されるようになってから殆んどOpenではLegacyは頻度が減ったので嬉しい限り。
早速結果を見ていきましょう
ペタル↓
http://www.starcitygames.com/events/051116_baltimore.html
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/deckshow.php?&t%5BC1%5D=3&start_date=11/04/2016&end_date=11/06/2016&start=1&finish=32&state=MD&country=US&limit=32
優勝はJonathan Orr氏のBUG 続唱です。
以下Top16(上から順に一位~)
BUG 続唱
Miracles
Lands
Lands
Bant DeathBlade
4c Loam
Grixis Delver
Miracles
---------------
Eldrazi
BUG Delver
Miracles
Elves
Miracles
BUG Delver
BG Depth
Elves
と言う結果です。
因みに2日目進出のメタ(http://www.starcitygames.com/events/coverage/3900_day_2_metagame_breakdown_.html)は上から順に抜粋すると
Grixis Delver 14
Miracles 11
Eldrazi 10
Death&Tax 8
UR Delver 6
4c Delver 6
Lands 5
Infect 5
BUG Delver 5
Elves 5
etc
と言った結果となっています。
二日目進出率の上4つはまぁ今のメタに沿ったデッキになっています。が、上位進出率をみるとMiracles以外は今一つパッとしません。海外の他の大型大会を見ても、上4つは現環境でのTier1~1.5に相当するとは言え、Miracls以外はやはりデッキパワーや安定感が一二段落ちると言う事でしょうね。特に期待値の高かったD&Tに至っては酷いものです。
逆にフェア環境なのになかなか出てこなかったLandsがここにきて成果を残しています。まぁ《月》や《基本に還れ》が蔓延していては中々苦しいでしょうしね。
そしてフェア環境故に増えるのでは?と考えられているCombo勢は寧ろ大型大会になった結果、壊滅しています・・・。
Elvesこそいますが、環境を代表するANTやSnT系に至っては2日目進出率でも下から見た方が早いと言う体たらく。Legacyも本当に変わったなぁと。この環境がいつまで続くかは知りませんが、Modernを見ているような錯覚すら覚えてしまう程です。
さて、ここから先は気になったデッキを個別に見ていきます。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=109250
2位、Joe Lossett氏のMiraclesです。
MiraclesマスターJoe氏はいつも通りのリスト。
メインはほぼ固定。当然のように流行りの《予報》は無しで、《呪文嵌め》2枚。別に載せる必要はないのですがねw
重要なのはサイドです。
ここ1ヵ月強の間に浸透してきましたが、Miraclesのサイドに《コジレックの帰還》を1枚程度いられるようになっています。環境的にフェアデッキが増えているためそれを見越して~と言う事で、これまでも《紅蓮地獄》等は採られてきましたが、現在はほぼこれに固定。特に「欠色」のお陰でD&Tの《ルーンの母》を完封できるのは大きい。《若き紅蓮術士》のGrixisやミラーの《僧院の導師》型や生物型にも強い。加えて今回の場合はElves相手にもInsの奇襲性が活きる。
今後は定番になりそうですね。
が、ここでJoe氏は終わりではなく更に《仕組まれた爆薬/EE》も取っています。
更にEldrazi以外にも使える《Moat》も2枚。メインには当然のように4枚の《終末》。現環境が如何に生物過多なデッキになっているかと言う事を良く示していますね。
対して墓地対策は《安らかなる眠り》から《外科的摘出》に。
墓地Hateも数は減っていますが、完全にRIPを抜くのも珍しい。BR Reanimatorもいますし速度重視?
因みに今回の色物枠は8位Gerard Fabiano氏のリスト(http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=109261)で、メインに《先駆ける者、ナヒリ》《約束された終末、エムラクール》を1枚ずつ取っています。
「ナヒリ・シュート」を組み込んだ形は以前にもありましたが、そちらは《引き裂かれし永劫、エムラクール》でしたので、2代目エムラを見るのは私は初。
Miraclesは低速なのでマナを用意しやすく、最大7種類のカードタイプを墓地に用意できる≒エムラを最小(6)でキャストできると考えると手札に来てしまった場合の有用性がまるで異なりますね。ナヒリの[+2]も使えますし。喩え妨害されても誘発の疑似《精神隷属器》は強力なボム(特にミラー)。シュートした際の威力は落ちますが、Miracles相手と高をくくってB系がライフを減らしてくれるのなら13点でも1ショットキルは狙えます。
ナヒリ自体もフェアデッキ相手に著屈折的な処理手段を持っているため、環境にも合っている有効牌です。[+2]を考えると不要牌処理だけでなく、手札を増やしたくなるので《予報》の増量もしたくなりますね。まぁそのための《嘘か真か》でしょうし。
一応サイドの《コジレックの帰還》を誘発させる事も出来ますね。サイド後に共存する相手がいるとは思いませんがw
色物である事は事実ですが、結構面白い札ですよね。
メインに《終末》3枚、《至高の評決》1枚+EE2枚とこれもかなり盤面除去に力を入れているのが判りますね。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=109236
3位、Daryl Ayers氏のLandsです。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=109269
同じく4位、David Long氏のLandsです。
驚異の《幽霊街》4枚(+《演劇の舞台)搭載型。
Legacy界最高の「基本地形」の生存権を+《踏査》・《壌土からの生命》で否定する形。代わりに《リシャーダの港》抜きです。
正直これってどうなの?
基本地形すら弾かれるのは確かに脅威なんですが、単体で見たらアドとテンポを失う。基本地形を根絶するにもデッキに寄っては時間もかかりますし、《港》の方が遥かに安定しているように思いますがネ・・・。
まぁ、嵌った時の威力は凄まじい感じもしますが。
こんな所です。
ただこれら以外にも地味に使われるカードの種類が変化してきています。
Grixis DelverやD&Tは確かに微妙な成績でしたが、構築を見るに明らかに対策札が増えている印象です。Miraclesもそうですが、BUGは《夜の戦慄》《湿地での被災》、Rは《硫黄の精霊》等狙い撃ちをしやすい札の投入が目立ちます。
《トレストの使者、レオヴォルド》は相変わらず細々と、しかし確実に勢力を伸ばしつつあり、一位の続唱、4位のBladeに加えて16位のElvevsにも採用されています。
色拘束の強い3マナである以外特段目立った欠点も無いため、今後も増えていくと思われます。
32位のUR Delverのリストには《ボーマットの急使》が入っています。
序盤から使えるため、《騒乱の歓楽者》を一部スイッチした形ですかね? しかし現状の生物環境でコイツは何処まで現実的な強みがあるんでしょうね?
またそのデッキもそうですが、最近UのDelverをはじめ《もみ消し》を採用する形が増えてきているようです。
Comboも減少で、フェアデッキ同士だとKPの低さから敬遠されがちなんですがね。
因みにDeck TechではUW Blade、BR Reanimator、Jeskai Eldraziが其々紹介されています。
最後の3色EldraziはCVMの新作で《エルドラージの寸借者》のために3色目を取っていますModrenのURで使われているようですが、小物合戦の多いLegacyでこれは使えるレベルなんですかね? まぁ、まだまだ実はEldraziにも構築の可能性が残っていると言うのは良い事ですが。
久々のOpen LegacyでここまでComboがいないと言う事に衝撃を受けましたが、まぁある意味現Legacyの縮図かもしれませんね。
もうすぐGP千葉ですし、今回の内容は結構参考に出来る事が有りそうですね。
さて、今回はここまでです。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
この文章がお役に立てば幸いです。
コメント
枚数の違いがあれど、メインはほぼ固定カードなので違いが出るのはサイド後からかなぁと思うのですが。
苦手なデッキがあるのに何で優勝が出来たのか理由が知りたいです。
[氷の中の存在]みたいにレオさん一時ブームになるのか気になる所。
コメントありがとうございます。
続唱はフェアデッキ通しの闘いでは非常に強力なので、これだけComboの数が減っているのなら十分優位な環境と言えそうです。
続唱はU系の中では結構リストの違いが出やすいデッキですよ。特にハンデスの有無と種類、PWの数などは違いが出やすい。
使った事は無いので苦手なデッキは判りかねますが、Combo及び高速Beatdownだと思われます。特に軸をずらされると厳しいでしょうね。逆に物量勝負は非常に強く、Miraclesにも優位が付くとされています。
「のぶおの部屋」やWiki等で詳しく解説されていると思われるので、気になるのならそれらを参考にしてみてはいかがでしょうか。