ネタバレ有)イースVIII感想 「ゲーテ海案内記」読了 その5(キャラ感想)
2016年11月19日 軌跡/Falcom作
やはり「わたしを見つけて」は至言だよね・・・。
皆さん、こんばんは。しもべです。
前回のエントリーで告知した通り、現在セール中のイースVIIIですが、明日11/20までなので興味のある方はお見逃しなく!
という事で再告知がてら、ネタバレ有感想の2つ目。今回はキャラクター感想について。
一応今回を持って本作の感想は終わりの予定。
ダラダラ浅い事書いてたら長くなりすぎた・・・。
【キャラ】
:今回は割とバランスよく人物造形できている気もします。
ただ、後述するラクシャ以外にも、完璧超人の執事や見かけによらない老人、動物翻訳機、鋼線使いにローブメンなど何回目のドジョウを狙ってるんだよと言うツッコミはしたい。
---------------------------------------------------------
・アドル
:至っていつも通り。犬が歩く先で棒に当たっただけの事。
但し今回の不幸枠は殆どダーナが持っているのでいつもより被害が少ない。多分村で種々雑多な仕事をしつつ迎撃戦までこなしてるドギの方が余程苦労が多そうです。
今回敢えて不幸枠と捉えるなら「護り人」に指名されたことぐらい?
破滅した世界で永遠を生きるとか極限の拷問。これまでの地域一体を滅ぼす的な物よりもきつめ。が、考え方を換えれば永遠にダーナとイチャつけるのでそれはそれでアリ?
通算三度の難破。
そろそろ乗船拒否されるやもしれぬ・・・。しかも改変された影響で、特段異様な理由なく普通に難破した事になったので余計にアンラッキーシンボル扱い。
会話の選択肢から、P4の番長の様に何と無く為人を察する事が出来るようになりました。同時に、軌跡系は他のキャラがイベントで喋る中、一人だけ無音と言う悲しい性が有りましたが、アドルの様な無口系主人公ならイベント時も浮かない。
冒険バカらしい選択肢もちらほら。これまでの経験値故に探索中も割と頼りになります。
同時に前回はステータスを、今回は道具を其々どうやってリセットするのかを実演してくれて、プレイヤーに長年の疑問への答えを提示してくれる優しさも完備。なぁ、アドル。ダーナから貰った「古き封じの指輪」はVIの時何処にあるの?無くしてないよね?? ラクリモサされるぞ。
余りに頻繁に各地の危機を救っているので、名前も微妙に売れてきた模様。
どこぞの斧槍使いの様に、エアランさんリコッタとか今後出てくるのですかね?
が頻繁過ぎますし、もうそろそろMGSの様にオッサンや爺さんのアドルのストーリーも見てみたいですね。
・ダーナ
:シリーズ初のダブル主人公の片割れ。名前を呼ばれるまで意地でも起きない眠り姫。
イラストから御淑やか系かと思ったら全く別物でした。
とりあえずヒモロギ。
中盤から出てきて完全にラクシャのヒロイン枠喰ってる存在感でしたが、後半からはちゃんと主人公もしてました。でも真エンドを考えるとやっぱりヒロインでもありますよね。
苦境に陥っても最後の最後まで、石に噛り付いてでも希望を探し、できる事をやり切ろうとする姿には見ていて感銘を覚えました。彼女が何故この世界に生き残ってアドル達と合流を果たしたのか?が判明した時には素直に凄いと。彼女の悲壮な決意や青き鳥の伝承イベントの時は泣きそうに。
あまりゲームの主人公/ヒロイン枠で好きになるキャラはいないのですが、この子は本当にお気に入り。
可愛いしねw
最後の笑顔は反則。
その分ストーリーの不幸成分の9割を背負っているので本当に可哀想。
数ある特殊能力の中でも特に不幸な要素の多い「予知」が使える時点で相当な不幸枠。
諦めきれない点や殆んど味方がおらず、徐々に非難の対象にされ、数少ない仲間は次々と死んでいき、最後に世界に独りとり残される彼女のそれを思うと・・・。誰もいなくなった雪積る寺院での姿を見た時は本当に辛かった。
余りに健気で余りに悲壮・・・。
(多分守り人たちも使命云々を行ってますが、同病相哀れむ点や仲間意識が有ったと思うんですよねダーナやアドルには。)
その上、良い話的に真Endでは纏めてますが、あれ道連れがいると言うだけで、苦労の多かった彼女に更なるとんでもない苦行を強いるようになっただけですよね? 彼女は超越者でもなんでもないのに(実際、神様自身も退屈だったからと苦痛を訴えてます)。それまで仲間や漂流村メンバーの結束の固さや絆について言及してたのに、やっぱりダーナの負担が大きい。
それでも前向きな点が、アドルをして「畏敬の念」を抱かせるのでしょうね。
精神が超人過ぎますが、まぁダンガンロンパの苗木君宜しくそれがカリスマなのでしょう。其れもまた彼女の不幸体質の一つかも。
本編では助けてもらってばかりだったアドル達ですが、実はアドル達の存在も彼女の助けになっていたと言うのは良い落としどころ。やっぱり持ちつ持たれつが基本ですよね。
サハドが示した、「喩え結末は変わらずとも~」と言うのは、上述の予知の不幸要素に対する一つの答えにもなっていますね。
ラクリモサボス弱すぎて、なんでこんなのに「想念が宿った剣」が無いと抗えないのか?と思う程ですが、結局武力で倒しただけでは滅びは止められないと言う点からも、ダブル主人公であった事の意味がありましたよね。
恋愛感情については微妙な所。
多分押せば倒れるレベルの好感触では有るはず。ただ明確な部分は不明。
「青き鳥」の伝承を探す話で「これからは独りで考えなくても良い(≒二人で?)」と言うセリフに若干反応していましたが、それは恋愛観的に2人で~と捉えたのか滅亡後の世界でも守り人なのだから生き残る2人と言う意味で捉えたのかよく判りませんからね・・・。
しかしこれからずっと見守られている(≒監視)と思うと変なプレッシャーを感じますねw
見た目は極めてエロティックなのですがそのうち慣れてきてどうでもよくなる不思議。
慣れって怖いね。ついでに水着とかのDLCより普段の衣装の方がエロいので、余りそれらに存在感が無い。
とはいえ、巫女なので際どい衣装なのも判らなくはないですが、やり過ぎ。辟易。こういうのはDLCで好きな人だけのサービス要素にして欲しいと言う我が儘。
エタニア人が恐竜から進化派生した人類だと言う設定にはビックリ。
よくある亜人種ではなく、そもそも人間ですらなかったのですからね。疑問だった大柄な人々の理由も理解できます。
恐竜と同じ様に隕石+その後の気候変動天変地異で滅んだと云われると納得もしますね。恐竜系の宿命。が、自分たちはそれで滅び、所詮獣wwと馬鹿にしていた恐竜は姿を変え自然と共に生き残るのは皮肉ですよね・・・。
また、本人の技の属性が水や氷と言うのも極めて皮肉的ですよね。
・ラクシャ
:イース安定のインスタントヒロイン+貴重なツッコミ役。
微ツンデレヒロイン何人目だよ・・・(ついでに学業的優等生ポンコツ+獲物は細剣)。少しずつキャラの性格を微修正を重ねてきていますが、この会社はそんなにツン系が好きなの?
案の定途中からはデレデレ。
まぁしかし、鬱陶しくない範囲に収まった微ツン具合に常識人として振舞いながらもポンコツと中々にうまく収まっているキャラクター性を感じます。途中から自身の狭量さに気付き始め、アドルに度々確認を取るのが可愛い。怖くてアドルの背中に隠れたり。釣りを覚えてドヤ顔なんかも披露し、実は子犬系の属性も併せ持っているのかもしれません。
ついでにファザコン。
研究肌な父親(作中最も役立たずなカーランを余裕で超えるダメっぷり)が領主の仕事を放棄したせいでお家取り潰しの憂き目に遭うと言う可哀想な背景があるせいで、フィールドワーク系の人間が嫌いな模様。しかしファザコン。何だかんだ父親大好き。この世間知らずの箱入り娘が精神的に成長していく点で序盤のヒロイン役を熟しています。更に無口系主人公の代わりに主人公が話すであろう台詞を度々口にしてくれる相棒役でもあります。
アドルはラクシャの父親似らしいと言及されておりますが、つまりダメ雄≒父親→アドルの図式が関係するわけで、実はアドルはダメ雄扱いされている可能性も・・・。ダメ雄好きなのかもしれません。まぁ職業「冒険家」は真っ当な感じがしないのも事実・・・。
非業なのはアドルと打ち解ける辺りから、ストーリ上でダーナの介入が始まり、ダーナ加入後は完全にヒロインポジションを取られる事。絆イベントもラクシャは一足先に回収されます。
所詮は数多いる+α枠か・・・。
ついでに人妻や幼女はほっぺキスするし仲間のロリは唾付けがどうとかと言う中、本人はラッキースケベだけなのでやはり積極さが足りなかったのか・・・。しかも本人に送られたプレゼントはテディベアと伊達眼鏡なのに、村民の美人鍛冶屋やどこぞの皇女には女物の装飾品が送られている。その上二人きりで話してたら、まじめな話中なのに「色っぽい話かと思ったw」と冗談を言われ、その返しに匂わせてみたら「(・ω・)?」で返される。
この扱いの悪さはなんだ・・・。もはや異性として扱われていない気もします。
アドルにやきもきし、サハドとヒュンメルに振り回され、同じ貴族枠のオッサンのせいでストレスが溜まり、島は未知に溢れている。探索組の苦労人枠でもありました。
・サハド
:まさかのマスコット枠だったオッサン。
同時に男役相方であり、大人としての、人の親としての良識も有り。一番人間味が有って好感を持てるキャラでした。
ラクシャの狭量さやダーナの思い違い等の部分を叱るのではなく優しく諭したり、不安なリコッタを積極的にかまってあげてたりと、在るべき大人としての在り方を示してしていたようにも思います。
これらの部分はまだ人生経験の足りないドギでは出せない味ですよね。
またリアクション芸人でもありボケ担当。小奇麗なキャラ造形の多いFalocomの中で希少なガサツ系。
パーティの感情部分の担い手でもあったり、専門用語や世界観的知識への質問担当であったりと実に多芸。今作はちゃんとキャラごとに走るモーションが違うんだと言う事を、紛う事なきオッサン走りでプレイヤーに示してくる。余り言及はされていませんでしたがキャプテン・リードの子孫だったりするんですかね?
個人的には、ランディ、セルゲイ課長以来の男の良キャラだと思いました。
現実的に考えれば漁師なんだから、探索班にはドギを当て、サハドは漂流村近辺で漁でもしてるのが妥当な判断なはずですが、なぜ船長は彼を探索班に加えたのか・・・。職業柄目が良いと言うのはたびたび出てきますね。
・ヒュンメル
:陰のあるクールやれやれ系勝手キャラかと思われましたが、ただの口数の少ない天然だった模様。衝撃のギャグ担当。
子供に親切だったり動物と会話してたり、妙に格言めいた言動や仕事への無駄な拘り等のずれた感性が愛嬌を持たせていますね。
ついでに序盤は謎めいた言動やパーティから外れて単独行動するなど、裏切者ポジへのミスリード役も担当。
正直、パーティ内の立ち位置ではリコッタと同じくいてもいなくても問題ない色物枠なのですが、彼がいなかった場合にはストーリ上の苦労は増えていたであろうと考える事も出来ますね。時々パーティから離脱していた間、彼は仕事に関して具体的に何をしていたんですかね?独りでローラ作戦?
美味しいピクルスを作る事も出来る。
どうでも良いですが、ただでさえ希少でその上加工しづらいヒイロカネを弾丸として使用するのは流石に無理があると思います。カトリーンさんスゲーな・・・。
・リコッタ。
:マスコット枠と思われていたが、オッサンに立場をとられる悲劇。しかし言動はかわいい。
「討ち取ったり~!!」
要は「ターちゃん」。
チンパンジーではなくペリカン?に育てられるのでこちらの方が凄い設定かもしれません。戦いをゴリラに習うのは共通項。
しかし彼と違い人語を全く知らなかったのに、タナトスの教えで二年弱の間に口語文語ともに習得するので中々に地の頭が良い様子。が、ござる言葉を教えられるなど若干遊ばれている。教育上極めて無駄なユーモア。レンジャー枠としてはあまり微妙。
パーティの感情表現担当で、無邪気で素直な反応が逐一可愛い。
サハドとの絡みも良し。本職を放棄する反面、ラクシャやヒュンメルなど不安定要素の多いパーティで、疑似家族結成の切っ掛けとなり結束を強める要素となりました。子は鎹とはよく言ったもの。
唯一アタッチメントに使える首飾りをくれるので、貰ってからは常に着けてました。
仲間になった当初はリコッタの育ての父親≒ラクシャの行方不明の父親で、且つ既に故人だった~、故にラクシャと絡む~と予想していたのですが大外ししてしまいましたww
結局、彼女の出生は謎のまま。
難破した船から赤子の状態で島に流れ着いたのか、それとも漂流者が子を成した後に親は亡くなったのか。
どうでも良いですが、恐らく10代前半に着せるには服装がかなり危うい。
ロリコンではないので正直やめて欲しい・・・。ダーナはまだ我慢できますが流石にこれはやり過ぎ。
・ドギ
:筋肉ゴリラから華麗なるイケメンゴリラに変身したと思ったら相棒職を解任された。
寧ろ先祖がえりしていると言えなくもないのが悲しい所。そしてイケメンの期間も一瞬。
拳一つで恐竜と戦いますが、どの道ヒイロカネ製の武器の使いどころが無いので致し方ない。
漂流村の雑多な仕事から子供の世話。食料や材料の備蓄管理に運用計画。果ては船造りまでやらされて本当にお疲れ様でした。ハッサン化。エアランと共にさぞかしストレスの多い事だったろう・・・。
その上女の子に腕相撲で負ける。
しかしドギよ。
お前もう二作も相棒行放棄してるけど、お前本当に相棒なのか・・・? もう家庭を支えるお母ん的な存在ですやん。内助の功?
ついでにこれだけ長い付き合いなのに、好感度が他の面子と同じ1からスタートと言うのもどういう事なのさ。倦怠期?
しかし青髪ヒロインの座は死守した模様。
・バルバロス船長
:序盤の村の屋台骨。
精神的にタフで、博学を持って具体的な行動と目標の提言・実行、そして成果の獲得と余りに手際が良く頼りになるので、実は意図的にここまで来たのではないか?と片隅で邪推するレベルでした。
まぁそれでもやっぱり村の中心だった。特に序盤は人が少ないですからね。
故に亡くなった時は結構衝撃を受けましたね。「え、これどうするの!?」みたいに。
船舶の設計が行えるのも彼だけで、島からの脱出と言う点に関して現実的な方向性と行動力を持っているのは彼だけでしたからね。なのに死んでしまったらお先真っ暗ですよ。
このイベントは序盤のだれた展開を一気に引き締めた存在でもありました。サハドやクイナ、カシューのお陰で最後まで印象が薄れる事も無かった。
・リトル・パロ
:僅か数時間の調教で人語を解し、種々雑多な命令を熟してくれる天才オウム。
地形のマッピングサポや情報収集・交換など情報戦に置いて縦横無尽の活躍をした、漂流村におけるドギと並ぶMVP。中に入ってる人が演じ分けているもう一人の役立たずと足して2で割ると丁度いい。
基本的に他愛ない事を呟いていたり、子どもと戯れたりしている無邪気な存在でしたが、偶に良い事や謎めいたことを言うからコイツの言動には油断ならなかった。唐突な夢の話題は一体何を意味しているのか?と考えた物です。さっぱり判らなかったですがw
2章最後で、墓の上で静かに瞼を閉じた姿を見て涙腺が刺激されましたよ・・・。
因みに鳥目線で見ると村一番の美人はアリスン夫人らしい。
・その他の漂流村メンバー
:前述したように非常に結束力のあるメンバーばかり。その中でも特に印象深いクイナ、続いてオースティン、アリスン、シスター・ニアですかね。
特にクイナはテンション駄々下がりの時に現れた元気っ子で、そんなテンションに付いていく気がせず嫌気も差していたのですが、その後の言動で何度も心動かされましたね。それからは腕白ぶりも受け入れられるようになりました。
アリスンさんは最序盤からお世話になっていたので、色々うまくいってよかったなあ~と。
子供の名前は「ルーク」にしました。
シスターは最初皆が必至こいて獲得する成果も何でもかんでも神のお陰だから暇が有れば祈りましょうとか言っててイライラしたのですが、途中からは改心し、能動的に行動するように。逆にオースティンはやる気は有るものの、空回りっぷりが良かったですね。それでも諦めず自分に出来る事を探す姿が好感。本人の性格含め会話がネタ的になるので他とは違いアクセントになります。
こんな所ですかね。
VIIの時は本当に仲間なんぞ相棒のドギと、辛うじてアイシャぐらいしか気に留める存在がいなかったのですが、それを考えるとサブキャラクターにまで思い入れを持てるようになり、本当にここら辺はよくなったと感心。
自分の戦闘における使い勝手と感想も書く予定でしたが、既にキャラ感想だけでここまで長くなってしまったので、断念。
しかし桃の天然水レベルのストーリーとキャラと言うイースの過去に対して、本作はそれだけ面白かったことの証左でもあると考えています。
こんだけダラダラと書ける作品をプレイできたことを本当に嬉しく思います。Falcomでこんだけ面白かったのは久々だなぁ・・・。
願わくば他未プレイの方にもこの楽しみを知って欲しいですね。
皆さん、こんばんは。しもべです。
前回のエントリーで告知した通り、現在セール中のイースVIIIですが、明日11/20までなので興味のある方はお見逃しなく!
という事で再告知がてら、ネタバレ有感想の2つ目。今回はキャラクター感想について。
一応今回を持って本作の感想は終わりの予定。
ダラダラ浅い事書いてたら長くなりすぎた・・・。
【キャラ】
:今回は割とバランスよく人物造形できている気もします。
ただ、後述するラクシャ以外にも、完璧超人の執事や見かけによらない老人、動物翻訳機、鋼線使いにローブメンなど何回目のドジョウを狙ってるんだよと言うツッコミはしたい。
---------------------------------------------------------
・アドル
:至っていつも通り。犬が歩く先で棒に当たっただけの事。
但し今回の不幸枠は殆どダーナが持っているのでいつもより被害が少ない。多分村で種々雑多な仕事をしつつ迎撃戦までこなしてるドギの方が余程苦労が多そうです。
今回敢えて不幸枠と捉えるなら「護り人」に指名されたことぐらい?
破滅した世界で永遠を生きるとか極限の拷問。これまでの地域一体を滅ぼす的な物よりもきつめ。が、考え方を換えれば永遠にダーナとイチャつけるのでそれはそれでアリ?
通算三度の難破。
そろそろ乗船拒否されるやもしれぬ・・・。しかも改変された影響で、特段異様な理由なく普通に難破した事になったので余計にアンラッキーシンボル扱い。
会話の選択肢から、P4の番長の様に何と無く為人を察する事が出来るようになりました。同時に、軌跡系は他のキャラがイベントで喋る中、一人だけ無音と言う悲しい性が有りましたが、アドルの様な無口系主人公ならイベント時も浮かない。
冒険バカらしい選択肢もちらほら。これまでの経験値故に探索中も割と頼りになります。
同時に前回はステータスを、今回は道具を其々どうやってリセットするのかを実演してくれて、プレイヤーに長年の疑問への答えを提示してくれる優しさも完備。なぁ、アドル。ダーナから貰った「古き封じの指輪」はVIの時何処にあるの?無くしてないよね?? ラクリモサされるぞ。
余りに頻繁に各地の危機を救っているので、名前も微妙に売れてきた模様。
どこぞの斧槍使いの様に、エアランさんリコッタとか今後出てくるのですかね?
が頻繁過ぎますし、もうそろそろMGSの様にオッサンや爺さんのアドルのストーリーも見てみたいですね。
・ダーナ
:シリーズ初のダブル主人公の片割れ。名前を呼ばれるまで意地でも起きない眠り姫。
イラストから御淑やか系かと思ったら全く別物でした。
とりあえずヒモロギ。
中盤から出てきて完全にラクシャのヒロイン枠喰ってる存在感でしたが、後半からはちゃんと主人公もしてました。でも真エンドを考えるとやっぱりヒロインでもありますよね。
苦境に陥っても最後の最後まで、石に噛り付いてでも希望を探し、できる事をやり切ろうとする姿には見ていて感銘を覚えました。彼女が何故この世界に生き残ってアドル達と合流を果たしたのか?が判明した時には素直に凄いと。彼女の悲壮な決意や青き鳥の伝承イベントの時は泣きそうに。
あまりゲームの主人公/ヒロイン枠で好きになるキャラはいないのですが、この子は本当にお気に入り。
可愛いしねw
最後の笑顔は反則。
その分ストーリーの不幸成分の9割を背負っているので本当に可哀想。
数ある特殊能力の中でも特に不幸な要素の多い「予知」が使える時点で相当な不幸枠。
諦めきれない点や殆んど味方がおらず、徐々に非難の対象にされ、数少ない仲間は次々と死んでいき、最後に世界に独りとり残される彼女のそれを思うと・・・。誰もいなくなった雪積る寺院での姿を見た時は本当に辛かった。
余りに健気で余りに悲壮・・・。
(多分守り人たちも使命云々を行ってますが、同病相哀れむ点や仲間意識が有ったと思うんですよねダーナやアドルには。)
その上、良い話的に真Endでは纏めてますが、あれ道連れがいると言うだけで、苦労の多かった彼女に更なるとんでもない苦行を強いるようになっただけですよね? 彼女は超越者でもなんでもないのに(実際、神様自身も退屈だったからと苦痛を訴えてます)。それまで仲間や漂流村メンバーの結束の固さや絆について言及してたのに、やっぱりダーナの負担が大きい。
それでも前向きな点が、アドルをして「畏敬の念」を抱かせるのでしょうね。
精神が超人過ぎますが、まぁダンガンロンパの苗木君宜しくそれがカリスマなのでしょう。其れもまた彼女の不幸体質の一つかも。
本編では助けてもらってばかりだったアドル達ですが、実はアドル達の存在も彼女の助けになっていたと言うのは良い落としどころ。やっぱり持ちつ持たれつが基本ですよね。
サハドが示した、「喩え結末は変わらずとも~」と言うのは、上述の予知の不幸要素に対する一つの答えにもなっていますね。
ラクリモサボス弱すぎて、なんでこんなのに「想念が宿った剣」が無いと抗えないのか?と思う程ですが、結局武力で倒しただけでは滅びは止められないと言う点からも、ダブル主人公であった事の意味がありましたよね。
恋愛感情については微妙な所。
多分押せば倒れるレベルの好感触では有るはず。ただ明確な部分は不明。
「青き鳥」の伝承を探す話で「これからは独りで考えなくても良い(≒二人で?)」と言うセリフに若干反応していましたが、それは恋愛観的に2人で~と捉えたのか滅亡後の世界でも守り人なのだから生き残る2人と言う意味で捉えたのかよく判りませんからね・・・。
しかしこれからずっと見守られている(≒監視)と思うと変なプレッシャーを感じますねw
見た目は極めてエロティックなのですがそのうち慣れてきてどうでもよくなる不思議。
慣れって怖いね。ついでに水着とかのDLCより普段の衣装の方がエロいので、余りそれらに存在感が無い。
とはいえ、巫女なので際どい衣装なのも判らなくはないですが、やり過ぎ。辟易。こういうのはDLCで好きな人だけのサービス要素にして欲しいと言う我が儘。
エタニア人が恐竜から進化派生した人類だと言う設定にはビックリ。
よくある亜人種ではなく、そもそも人間ですらなかったのですからね。疑問だった大柄な人々の理由も理解できます。
恐竜と同じ様に隕石+その後の気候変動天変地異で滅んだと云われると納得もしますね。恐竜系の宿命。が、自分たちはそれで滅び、所詮獣wwと馬鹿にしていた恐竜は姿を変え自然と共に生き残るのは皮肉ですよね・・・。
また、本人の技の属性が水や氷と言うのも極めて皮肉的ですよね。
・ラクシャ
:イース安定のインスタントヒロイン+貴重なツッコミ役。
微ツンデレヒロイン何人目だよ・・・(ついでに学業的優等生ポンコツ+獲物は細剣)。少しずつキャラの性格を微修正を重ねてきていますが、この会社はそんなにツン系が好きなの?
案の定途中からはデレデレ。
まぁしかし、鬱陶しくない範囲に収まった微ツン具合に常識人として振舞いながらもポンコツと中々にうまく収まっているキャラクター性を感じます。途中から自身の狭量さに気付き始め、アドルに度々確認を取るのが可愛い。怖くてアドルの背中に隠れたり。釣りを覚えてドヤ顔なんかも披露し、実は子犬系の属性も併せ持っているのかもしれません。
ついでにファザコン。
研究肌な父親(作中最も役立たずなカーランを余裕で超えるダメっぷり)が領主の仕事を放棄したせいでお家取り潰しの憂き目に遭うと言う可哀想な背景があるせいで、フィールドワーク系の人間が嫌いな模様。しかしファザコン。何だかんだ父親大好き。この世間知らずの箱入り娘が精神的に成長していく点で序盤のヒロイン役を熟しています。更に無口系主人公の代わりに主人公が話すであろう台詞を度々口にしてくれる相棒役でもあります。
アドルはラクシャの父親似らしいと言及されておりますが、つまりダメ雄≒父親→アドルの図式が関係するわけで、実はアドルはダメ雄扱いされている可能性も・・・。ダメ雄好きなのかもしれません。まぁ職業「冒険家」は真っ当な感じがしないのも事実・・・。
非業なのはアドルと打ち解ける辺りから、ストーリ上でダーナの介入が始まり、ダーナ加入後は完全にヒロインポジションを取られる事。絆イベントもラクシャは一足先に回収されます。
所詮は数多いる+α枠か・・・。
ついでに人妻や幼女はほっぺキスするし仲間のロリは唾付けがどうとかと言う中、本人はラッキースケベだけなのでやはり積極さが足りなかったのか・・・。しかも本人に送られたプレゼントはテディベアと伊達眼鏡なのに、村民の美人鍛冶屋やどこぞの皇女には女物の装飾品が送られている。その上二人きりで話してたら、まじめな話中なのに「色っぽい話かと思ったw」と冗談を言われ、その返しに匂わせてみたら「(・ω・)?」で返される。
この扱いの悪さはなんだ・・・。もはや異性として扱われていない気もします。
アドルにやきもきし、サハドとヒュンメルに振り回され、同じ貴族枠のオッサンのせいでストレスが溜まり、島は未知に溢れている。探索組の苦労人枠でもありました。
・サハド
:まさかのマスコット枠だったオッサン。
同時に男役相方であり、大人としての、人の親としての良識も有り。一番人間味が有って好感を持てるキャラでした。
ラクシャの狭量さやダーナの思い違い等の部分を叱るのではなく優しく諭したり、不安なリコッタを積極的にかまってあげてたりと、在るべき大人としての在り方を示してしていたようにも思います。
これらの部分はまだ人生経験の足りないドギでは出せない味ですよね。
またリアクション芸人でもありボケ担当。小奇麗なキャラ造形の多いFalocomの中で希少なガサツ系。
パーティの感情部分の担い手でもあったり、専門用語や世界観的知識への質問担当であったりと実に多芸。今作はちゃんとキャラごとに走るモーションが違うんだと言う事を、紛う事なきオッサン走りでプレイヤーに示してくる。余り言及はされていませんでしたがキャプテン・リードの子孫だったりするんですかね?
個人的には、ランディ、セルゲイ課長以来の男の良キャラだと思いました。
現実的に考えれば漁師なんだから、探索班にはドギを当て、サハドは漂流村近辺で漁でもしてるのが妥当な判断なはずですが、なぜ船長は彼を探索班に加えたのか・・・。職業柄目が良いと言うのはたびたび出てきますね。
・ヒュンメル
:陰のあるクールやれやれ系勝手キャラかと思われましたが、ただの口数の少ない天然だった模様。衝撃のギャグ担当。
子供に親切だったり動物と会話してたり、妙に格言めいた言動や仕事への無駄な拘り等のずれた感性が愛嬌を持たせていますね。
ついでに序盤は謎めいた言動やパーティから外れて単独行動するなど、裏切者ポジへのミスリード役も担当。
正直、パーティ内の立ち位置ではリコッタと同じくいてもいなくても問題ない色物枠なのですが、彼がいなかった場合にはストーリ上の苦労は増えていたであろうと考える事も出来ますね。時々パーティから離脱していた間、彼は仕事に関して具体的に何をしていたんですかね?独りでローラ作戦?
美味しいピクルスを作る事も出来る。
どうでも良いですが、ただでさえ希少でその上加工しづらいヒイロカネを弾丸として使用するのは流石に無理があると思います。カトリーンさんスゲーな・・・。
・リコッタ。
:マスコット枠と思われていたが、オッサンに立場をとられる悲劇。しかし言動はかわいい。
「討ち取ったり~!!」
要は「ターちゃん」。
チンパンジーではなくペリカン?に育てられるのでこちらの方が凄い設定かもしれません。戦いをゴリラに習うのは共通項。
しかし彼と違い人語を全く知らなかったのに、タナトスの教えで二年弱の間に口語文語ともに習得するので中々に地の頭が良い様子。が、ござる言葉を教えられるなど若干遊ばれている。教育上極めて無駄なユーモア。レンジャー枠としてはあまり微妙。
パーティの感情表現担当で、無邪気で素直な反応が逐一可愛い。
サハドとの絡みも良し。本職を放棄する反面、ラクシャやヒュンメルなど不安定要素の多いパーティで、疑似家族結成の切っ掛けとなり結束を強める要素となりました。子は鎹とはよく言ったもの。
唯一アタッチメントに使える首飾りをくれるので、貰ってからは常に着けてました。
仲間になった当初はリコッタの育ての父親≒ラクシャの行方不明の父親で、且つ既に故人だった~、故にラクシャと絡む~と予想していたのですが大外ししてしまいましたww
結局、彼女の出生は謎のまま。
難破した船から赤子の状態で島に流れ着いたのか、それとも漂流者が子を成した後に親は亡くなったのか。
どうでも良いですが、恐らく10代前半に着せるには服装がかなり危うい。
ロリコンではないので正直やめて欲しい・・・。ダーナはまだ我慢できますが流石にこれはやり過ぎ。
・ドギ
:筋肉ゴリラから華麗なるイケメンゴリラに変身したと思ったら相棒職を解任された。
寧ろ先祖がえりしていると言えなくもないのが悲しい所。そしてイケメンの期間も一瞬。
拳一つで恐竜と戦いますが、どの道ヒイロカネ製の武器の使いどころが無いので致し方ない。
漂流村の雑多な仕事から子供の世話。食料や材料の備蓄管理に運用計画。果ては船造りまでやらされて本当にお疲れ様でした。ハッサン化。エアランと共にさぞかしストレスの多い事だったろう・・・。
その上女の子に腕相撲で負ける。
しかしドギよ。
お前もう二作も相棒行放棄してるけど、お前本当に相棒なのか・・・? もう家庭を支えるお母ん的な存在ですやん。内助の功?
ついでにこれだけ長い付き合いなのに、好感度が他の面子と同じ1からスタートと言うのもどういう事なのさ。倦怠期?
しかし青髪ヒロインの座は死守した模様。
・バルバロス船長
:序盤の村の屋台骨。
精神的にタフで、博学を持って具体的な行動と目標の提言・実行、そして成果の獲得と余りに手際が良く頼りになるので、実は意図的にここまで来たのではないか?と片隅で邪推するレベルでした。
まぁそれでもやっぱり村の中心だった。特に序盤は人が少ないですからね。
故に亡くなった時は結構衝撃を受けましたね。「え、これどうするの!?」みたいに。
船舶の設計が行えるのも彼だけで、島からの脱出と言う点に関して現実的な方向性と行動力を持っているのは彼だけでしたからね。なのに死んでしまったらお先真っ暗ですよ。
このイベントは序盤のだれた展開を一気に引き締めた存在でもありました。サハドやクイナ、カシューのお陰で最後まで印象が薄れる事も無かった。
・リトル・パロ
:僅か数時間の調教で人語を解し、種々雑多な命令を熟してくれる天才オウム。
地形のマッピングサポや情報収集・交換など情報戦に置いて縦横無尽の活躍をした、漂流村におけるドギと並ぶMVP。中に入ってる人が演じ分けているもう一人の役立たずと足して2で割ると丁度いい。
基本的に他愛ない事を呟いていたり、子どもと戯れたりしている無邪気な存在でしたが、偶に良い事や謎めいたことを言うからコイツの言動には油断ならなかった。唐突な夢の話題は一体何を意味しているのか?と考えた物です。さっぱり判らなかったですがw
2章最後で、墓の上で静かに瞼を閉じた姿を見て涙腺が刺激されましたよ・・・。
因みに鳥目線で見ると村一番の美人はアリスン夫人らしい。
・その他の漂流村メンバー
:前述したように非常に結束力のあるメンバーばかり。その中でも特に印象深いクイナ、続いてオースティン、アリスン、シスター・ニアですかね。
特にクイナはテンション駄々下がりの時に現れた元気っ子で、そんなテンションに付いていく気がせず嫌気も差していたのですが、その後の言動で何度も心動かされましたね。それからは腕白ぶりも受け入れられるようになりました。
アリスンさんは最序盤からお世話になっていたので、色々うまくいってよかったなあ~と。
子供の名前は「ルーク」にしました。
シスターは最初皆が必至こいて獲得する成果も何でもかんでも神のお陰だから暇が有れば祈りましょうとか言っててイライラしたのですが、途中からは改心し、能動的に行動するように。逆にオースティンはやる気は有るものの、空回りっぷりが良かったですね。それでも諦めず自分に出来る事を探す姿が好感。本人の性格含め会話がネタ的になるので他とは違いアクセントになります。
こんな所ですかね。
VIIの時は本当に仲間なんぞ相棒のドギと、辛うじてアイシャぐらいしか気に留める存在がいなかったのですが、それを考えるとサブキャラクターにまで思い入れを持てるようになり、本当にここら辺はよくなったと感心。
自分の戦闘における使い勝手と感想も書く予定でしたが、既にキャラ感想だけでここまで長くなってしまったので、断念。
しかし桃の天然水レベルのストーリーとキャラと言うイースの過去に対して、本作はそれだけ面白かったことの証左でもあると考えています。
こんだけダラダラと書ける作品をプレイできたことを本当に嬉しく思います。Falcomでこんだけ面白かったのは久々だなぁ・・・。
願わくば他未プレイの方にもこの楽しみを知って欲しいですね。
コメント