AER)新カード雑感その2 《キランの真意号》  上
皆さん、こんばんは。しもべです。


 プレビューが止まっている間に感想を進めねば!
という事で《キランの真意号》についてです。

 2マナの軽量機体。
しかも4/4飛行・警戒と《セラの天使》並みの性能です。生物だけでなくPWも搭乗可能な特別仕様
しかし「搭乗3」と非常に重く、実質的なパワーは1しか増えないのは酷い。クロックとして考えても難がありますが、搭乗要員を探すのも一苦労。「警戒」も、当然ブロック時にも登場要員が必要になるので今一つ使いやすいとは言い難い。本来攻防の両面に貢献できる警戒の良さを完全に損なわせています。
ルーターの様な+αも無く、Weenie系で考えれば《密輸人の回転翼機》の勝る部分が殆ど無いように思えます。つまりコプターとは別の使い道が推奨されるわけですね。

 攻撃に参加しづらいパワー3持ちなどがいるなら使っていけますが、それ以上にPWの忠誠値を捧げる事が出来る訳ですから、これを使ったPWを使うMidrangeとして組むのが一番に思えます。
それなら警戒も持っている点も活かしやすい。基本はブロッカーで隙が有ればクロックに。
PWのマイナス能力は使い辛いくなりますが、軽く優秀なプラス能力持ちなら搭乗要員に持ってこい。特に[+2]以上。コプター環境で苦労するPWが、同じ機体を使って防備を固める図式が面白いですね。

 そこここで上がっていますがやはり《ゼンディガーの同盟者、ギデオン》との相性は抜群ですね。
本体を5/5にしつつ、4/4に起動可能。多くは[0]を入れてブロッカーの確保をするのですが、この場合は警戒持ちがいるので不要ですし、小マイナス能力を使う事も無いので忠誠度を減らすのにも抵抗が少ないのも良いですね。[-4]を噛ませていれば[0]で生み出す生物を使ってもイケますが、どうやって奥義を噛ませるかは問題ですよね。《ギデオンの誓い》?
 《反逆の先導者、チャンドラ》も[+1]のマナソースから着地し、そのままブロッカーに。その後は毎ターン[+1]の本体火力と合わせて6点クロックです。

 《先駆ける者、ナヒリ》は[+2]だけでなく、大型種を[-2]で潰せるのでバランスが良い。《アーリン・コード》は[+1]で強化+速攻の付与が出来るのでMidrangeのクロッカーとしては中々。[0]で生物を呼び出せるの単体でも機能しますが、後続から出しても即6/6飛行で殴りに行ける奇襲性は売りですよね。
 高い忠誠度を活かせると言う点では《自然の職工、ニッサ》も活かせますが[+3]の性能も有りますし防御的な運用をしていく事になりそうです。
《最後の希望、リリアナ》は[+1]の支配力がより高まります。次のターンまで効果が続くのが警戒とマッチしていますね。クロックを用意する昂揚デッキなら[-2]で搭乗要員の再調達も可能。《不屈の追跡者》や《墓後家蜘蛛、イシュカナ》が妥当ですかね?

 と、PWの添え物として考えるとすると、PWを回収できるような札にもこれまでとはやや異なる価値が生まれそうです。回収できるのならマイナス能力も躊躇なく使えますからね。
《生命の力、ニッサ》の[-3]や《新緑の最高潮》、《ムラーサの緑守り》《過ぎ去った季節》、スポイラーで発表されている《闇の啓示》など。特に《ニッサ》は[+1]で5/5を作れるためアタック側に回っても強力な組み合わせです。

 しかし難しいのはこれを運用するのにPWのお供と考えた場合のどれ程の頻度で起動できるのか?と言う事
多くともPWがデッキに入る枚数は6枚前後。殆どが3マナ以上の重ための札であるため当然ですが、そうすると中々安定して起動できなくなる危険性もはらんでいます。
とするならControlの様なデッキでは危うい。結局、搭乗できそうな生物とPWが揃っているMidrangeが一番の居場所なのかもしれません
 ぶっちゃけPWのお供にするなら素直にミシュランや生物化できるマナファクトで良くない?とも思うのですが、まぁ起動にマナを掛けないため展開を阻害しないと言うのはそれはそれで重要でしょうね。

 それにいくら優秀なマナレシオと言っても所詮は除去耐性の無い4/4です。
普通に除去は喰らいますし、まして今は《大天使アヴァシン》が制空権を取っています。
調子に乗って突撃すると平然と討ち取られて、ブロッカーを失い、その上PWの忠誠度まで減ってしまった!!なんてことも往々に在るはず
起動にマナを掛けない分を、そこら辺に充てて上手くケアしたいですよね。


 生物デッキでの運用も可能ですが、矢張りバランスが悪い。
全体強化持ちでクロックの低下を最低限に落す方法などがあるとまだマシですかね。《発明の天使》や《集団的努力》等。Midrangeなら《神聖な強力》のアンタップモードも使えますかね?
 他は生物だと《殺戮の先陣》がなかなか。
本体も2マナ3/2でクロックにも搭乗も出来ますが、(1)で速攻の付与が出来るのでどちらから出しても良い。《ピア・ナラー》はマナカーブの流れも良いですし、クロックをマナで挙げる事も出来るので悪くはない筈。4/4→6/6→6/6と殴っていけます。


 完全に忘れていましたが《次元の歪曲》との併用も出来ますね。
無色同士ですし、序盤の除去からクロックの強化と優秀。


 装備品やミシュラランドの様な除去やPWに強い立ち位置にいる筈の「機体」が、逆にPWの味方に回ると言う反対側に回るのは面白いデザイン。まぁ、生物が登場できるので何故PWは搭乗できないのか?と言う感じもするので納得のいくデザインでもありますよね。
 同じ2マナでもコプターとは棲み分けが出来ていますし、何より「機体」と言う本来Beatdownとはアンシナジーなデザインを考えるとこちらの方が本来の姿に見えます。
ただやっぱり安定して起動するのは難しいので結構採用できる構築は限られそうですね。

 下環境で使える札も探しては見たのですが、長くなるのでまた別のエントリーに纏める事にします。


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