レガシー)今週のSCGの結果 フェアデッキが満載
2017年2月21日 紹介
皆さん、こんばんは。しもべです。
2つのGPが行われていた裏側でSCGもBaltimoreにて開催されメインはチーム戦と言う珍しい物でした。そして久々にLegacy Classicも開催されていたので、早速結果を見ていきましょう。
ペタル↓
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/deckshow.php?&t%5BC1%5D=3&start_date=02/17/2017&end_date=02/19/2017&start=1&finish=16&event_ID=36&city=Baltimore
今週の優勝はEldraziのDaniel Haberek氏です。
以下Top16(上から順に一位~)
Eldrazi
BUG 続唱
SneakShow
UR Control
UW スピリットブレード
Miracles
Death&Tax
4c Delver
---------------------
BUG Control
Death&Tax
Burn
Eldrazi
全知SneakShow
Death&Tax
Enchantress
Eldrazi
です。
SCGでの開催が無かった間、DukeのBUG Controlが使われるようになり、AERから《致命的な一押し》の登場も有ってBUGカラーが環境的にかなり数を伸ばしています。同時にやや数を減らしつつあったMiraclesは苦手なBUGの増加によりさらに数を減らしています。
と言う事でフェアデッキ間の環境が混沌としつつあるのが今のLegacyです。
が、今回は混沌とした状況を映しつつ、それ以上にかなり異色なデッキが多い印象ですね・・・。正直どう見ればいいのか判りかねます。元々規模が縮小気味のClassicであることに加えてチーム戦もやってますし人数の少ない大会なのか?と。
ComboはStormは無しでReanimtorやDDコンボも無い。まぁ《墓掘りの檻》《虚空の力線》や《フェアリーの意味者》等の墓地対策がかなり進んでReanimatorが意識された分SnTにお鉢が回ってきたのかもしれません。
ここからは気になったデッキを見ていきます。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=111826
1位、Daniel Haberek氏のEldraziです。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=111817
16位、Daniel Savino氏のEldraziです。
最近は嘗ての勢いもすっかり枯れているEldraziですが、今回は3名が上位に。しかしそのリストは3名とも異なっています。
優勝したリストはメインは典型的なAggro型のEldraziですが、2枚の《全ては塵》が異彩を放っています。そしてサイドまで見れば《忘却蒔き》×2、《絶え間ない飢餓、ウラモグ》×1から判るようにBigmana型にスイッチできます。《漸増爆弾》×2まで取ってあり、デッキパワーを高めて対フェアデッキ様に調整されていますね。現状のBUG関係が多いのなら理解できます。
16位のDaniel Savino氏のリストはメインからBigmana型なので、環境的な選択になっているのでしょうが、その中身が中々に異色。《破滅の伝導者》×2、《バーラ・ゲドを滅ぼすもの》×1と見かけない札です。が、まぁ扱えるのなら強力な札に違いはありませんね。完全なBigmana型に比べると《忘却蒔き》の枚数が少ないように思えますが、その分をメダリオンを持つ《破滅の伝道者》で補いつつ生物サーチしようと言う事なのかもしれません。Miranclesが減り《致命的な一押し》の影響でBUG系の《四肢切断》も多少減っているのなら生き残り易くなってますかね?《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》も2枚に、土地総数も24枚とBigmanaにしてはやや少なめです。
またメインには《全てを塵に》を取らず、サイドに《精霊龍、ウギン》を取っているのもある意味特徴。
ただもっとも特徴的なのはBigmana型なのにAggro型で主に使われる《猿人の指導霊》が使われている事かもしれませんね。まぁBigmana型と言っても多くの部分はAggro型と同じなので分回りは有りますし、《虚空の杯/CotV》の初動セットの可能性も高まりますしね。
12位、Jason Collins氏のリストはAggro型のそれですが、《梅沢の十手》の2枚目や《殴打頭蓋》の投入でやはり対フェアデッキに強めになってます。またこのリストにも1枚挿しされていますが、最近は《次元の歪曲》の75枚中の少数投入も増えているようです。
このリストのもっとも特徴的な札はサイドの《猿の檻》でしょうね。生物の着地時にそのCMC分の2/2トークンが出てくるので、対フェアデッキでは自身の重量型Eldraziが数を確保できますから消耗戦に強くなります。一応ファッティコンボにも対応していて《グリセルブランド》や《引き裂かれし永劫、エムラクール》の着地時には膨大な数を確保できますが、流石に5マナは間に合わないでしょうね。
ご無沙汰気味のEldraziですが、新しいパーツが多い事から変わらず人気ですし、今回は三者三様で見ていて楽しいリストでしたね。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=111799
2位、Michael Kochis氏のBUG続唱です。
最近はDukeのControlがBUG界の寵児ですが、フェアデッキが環境の主流となっているのならやはりアド合戦最強のこのデッキが増えてくるのはおかしくは有りません。
《ヴェールのリリアナ》2枚に加えて《毒の濁流》のメイン1枚サイド1枚と《大渦の脈動》2枚を取っている事から除去合戦に強い仕様。
珍しいのは《Hymn to Tourach》のサイド4枚。
加えて《強迫》2枚に《ヴェンディリオン三人衆》1枚と合わせて合計7枚とかなりサイドにハンデスを取っていますね。ハンデス型にするのならメインに挿される事も有りますが、サイドにこれほどの枚数を取るのはあまり見ない様な・・・。
今のコンボってここまでハンデスが有効でしたっけ?
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=111793
5位、Andrew Calderon氏のUWスピリットブレードです。
その名前の通り《霊廟の放浪者》と《呪文捕らえ》を中心としたクロックパーミッションで、そこに《石鍛冶の神秘家/SfM》が足されています。Modernにも同じようなスピリットデッキは存在していますが、そちらの主力の《聖トラフトの霊》はサイド。メインは安定性のある《真の名の宿敵》。
《スレイベンの守護者、サリア》に加えて《審判官の使い魔》まで加えておりとりTempoとManadenialを意識した構築になってます。
かなり前に在ったUW Traftを彷彿とさせますが、其れよりも更に生物デッキになっていて《目くらまし》も《もみ消し》も有りません。
近年ここまでテンポ系に寄せたデッキは存在しておらず、そもそもTempoの代名詞であったDelverがその戦略を捨て気味なので、かなり珍しいですね。
生物数から見れば色を変えたMaverickに見えなくもない。
こういった線の細いデッキは今は敬遠されがちですが、もっと増えてくると個人的には嬉しいんですがね。
こんな所です。
全体的はフェアデッキ同士の殴り合いと除去合戦を意識した札が多い印象ですね。Enchantressなんて《破滅喚起の巨人》と《エネルギー・フィールド》を取っている形ですしね。
こういったフェアデッキ合戦の後はComboやControlが台頭するのが環境の常識でしたが、去年ぐらいからフェアデッキが台頭が続いています。今後もしばらく続きそうですし、もう少し大きな変化が欲しい所ですね。
さて、今回はここまで、です。
今回もお付き合いいただきありがとうございます。
この文章がお役に立てば幸いです。
2つのGPが行われていた裏側でSCGもBaltimoreにて開催されメインはチーム戦と言う珍しい物でした。そして久々にLegacy Classicも開催されていたので、早速結果を見ていきましょう。
ペタル↓
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/deckshow.php?&t%5BC1%5D=3&start_date=02/17/2017&end_date=02/19/2017&start=1&finish=16&event_ID=36&city=Baltimore
今週の優勝はEldraziのDaniel Haberek氏です。
以下Top16(上から順に一位~)
Eldrazi
BUG 続唱
SneakShow
UR Control
UW スピリットブレード
Miracles
Death&Tax
4c Delver
---------------------
BUG Control
Death&Tax
Burn
Eldrazi
全知SneakShow
Death&Tax
Enchantress
Eldrazi
です。
SCGでの開催が無かった間、DukeのBUG Controlが使われるようになり、AERから《致命的な一押し》の登場も有ってBUGカラーが環境的にかなり数を伸ばしています。同時にやや数を減らしつつあったMiraclesは苦手なBUGの増加によりさらに数を減らしています。
と言う事でフェアデッキ間の環境が混沌としつつあるのが今のLegacyです。
が、今回は混沌とした状況を映しつつ、それ以上にかなり異色なデッキが多い印象ですね・・・。正直どう見ればいいのか判りかねます。元々規模が縮小気味のClassicであることに加えてチーム戦もやってますし人数の少ない大会なのか?と。
ComboはStormは無しでReanimtorやDDコンボも無い。まぁ《墓掘りの檻》《虚空の力線》や《フェアリーの意味者》等の墓地対策がかなり進んでReanimatorが意識された分SnTにお鉢が回ってきたのかもしれません。
ここからは気になったデッキを見ていきます。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=111826
1位、Daniel Haberek氏のEldraziです。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=111817
16位、Daniel Savino氏のEldraziです。
最近は嘗ての勢いもすっかり枯れているEldraziですが、今回は3名が上位に。しかしそのリストは3名とも異なっています。
優勝したリストはメインは典型的なAggro型のEldraziですが、2枚の《全ては塵》が異彩を放っています。そしてサイドまで見れば《忘却蒔き》×2、《絶え間ない飢餓、ウラモグ》×1から判るようにBigmana型にスイッチできます。《漸増爆弾》×2まで取ってあり、デッキパワーを高めて対フェアデッキ様に調整されていますね。現状のBUG関係が多いのなら理解できます。
16位のDaniel Savino氏のリストはメインからBigmana型なので、環境的な選択になっているのでしょうが、その中身が中々に異色。《破滅の伝導者》×2、《バーラ・ゲドを滅ぼすもの》×1と見かけない札です。が、まぁ扱えるのなら強力な札に違いはありませんね。完全なBigmana型に比べると《忘却蒔き》の枚数が少ないように思えますが、その分をメダリオンを持つ《破滅の伝道者》で補いつつ生物サーチしようと言う事なのかもしれません。Miranclesが減り《致命的な一押し》の影響でBUG系の《四肢切断》も多少減っているのなら生き残り易くなってますかね?《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》も2枚に、土地総数も24枚とBigmanaにしてはやや少なめです。
またメインには《全てを塵に》を取らず、サイドに《精霊龍、ウギン》を取っているのもある意味特徴。
ただもっとも特徴的なのはBigmana型なのにAggro型で主に使われる《猿人の指導霊》が使われている事かもしれませんね。まぁBigmana型と言っても多くの部分はAggro型と同じなので分回りは有りますし、《虚空の杯/CotV》の初動セットの可能性も高まりますしね。
12位、Jason Collins氏のリストはAggro型のそれですが、《梅沢の十手》の2枚目や《殴打頭蓋》の投入でやはり対フェアデッキに強めになってます。またこのリストにも1枚挿しされていますが、最近は《次元の歪曲》の75枚中の少数投入も増えているようです。
このリストのもっとも特徴的な札はサイドの《猿の檻》でしょうね。生物の着地時にそのCMC分の2/2トークンが出てくるので、対フェアデッキでは自身の重量型Eldraziが数を確保できますから消耗戦に強くなります。一応ファッティコンボにも対応していて《グリセルブランド》や《引き裂かれし永劫、エムラクール》の着地時には膨大な数を確保できますが、流石に5マナは間に合わないでしょうね。
ご無沙汰気味のEldraziですが、新しいパーツが多い事から変わらず人気ですし、今回は三者三様で見ていて楽しいリストでしたね。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=111799
2位、Michael Kochis氏のBUG続唱です。
最近はDukeのControlがBUG界の寵児ですが、フェアデッキが環境の主流となっているのならやはりアド合戦最強のこのデッキが増えてくるのはおかしくは有りません。
《ヴェールのリリアナ》2枚に加えて《毒の濁流》のメイン1枚サイド1枚と《大渦の脈動》2枚を取っている事から除去合戦に強い仕様。
珍しいのは《Hymn to Tourach》のサイド4枚。
加えて《強迫》2枚に《ヴェンディリオン三人衆》1枚と合わせて合計7枚とかなりサイドにハンデスを取っていますね。ハンデス型にするのならメインに挿される事も有りますが、サイドにこれほどの枚数を取るのはあまり見ない様な・・・。
今のコンボってここまでハンデスが有効でしたっけ?
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=111793
5位、Andrew Calderon氏のUWスピリットブレードです。
その名前の通り《霊廟の放浪者》と《呪文捕らえ》を中心としたクロックパーミッションで、そこに《石鍛冶の神秘家/SfM》が足されています。Modernにも同じようなスピリットデッキは存在していますが、そちらの主力の《聖トラフトの霊》はサイド。メインは安定性のある《真の名の宿敵》。
《スレイベンの守護者、サリア》に加えて《審判官の使い魔》まで加えておりとりTempoとManadenialを意識した構築になってます。
かなり前に在ったUW Traftを彷彿とさせますが、其れよりも更に生物デッキになっていて《目くらまし》も《もみ消し》も有りません。
近年ここまでテンポ系に寄せたデッキは存在しておらず、そもそもTempoの代名詞であったDelverがその戦略を捨て気味なので、かなり珍しいですね。
生物数から見れば色を変えたMaverickに見えなくもない。
こういった線の細いデッキは今は敬遠されがちですが、もっと増えてくると個人的には嬉しいんですがね。
こんな所です。
全体的はフェアデッキ同士の殴り合いと除去合戦を意識した札が多い印象ですね。Enchantressなんて《破滅喚起の巨人》と《エネルギー・フィールド》を取っている形ですしね。
こういったフェアデッキ合戦の後はComboやControlが台頭するのが環境の常識でしたが、去年ぐらいからフェアデッキが台頭が続いています。今後もしばらく続きそうですし、もう少し大きな変化が欲しい所ですね。
さて、今回はここまで、です。
今回もお付き合いいただきありがとうございます。
この文章がお役に立てば幸いです。
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