AKH)雑感4　Stdのギデオンはまだまだ続くよ！

皆さん、こんばんは。しもべです。

　続き。リリアナが気になりますが日本語が出てないのでまた今度。
今回は話題のさらった新ギデオンこと《試練に臨むギデオン》について。

　珍しい3マナのPWにしてなぜか白の中では2枚目。もう暫くギデオンさんはお腹一杯だよ・・・。

[+1]は減衰系。
本体が軽い割に非戦闘も含め完全にダメージを無くせるので強力な部類。しかもパーマネントなので対PWも対機体も熟せる。
ついでに、↓環境まで含めると《崩れる境界線》や《古の墳墓》等の自分にダメージを与えるような札のデメリットを消す手段にもなる。

[+0]はギデオン界伝統芸能。
特段優れているわけではありませんが、3マナで生物除去への耐性持ちの4/4と考えるだけでも悪くない。
格闘系や《次元の歪曲》との相性も良い。タイミングの優位も上手く生かしたい。ただ余りに差が無いのでもう少し効果に差異を持たせて欲しい。

[+0]は目玉能力。
実質的にギデオンが《白金の天使》化。生物とPWの差も有るとはいえ、《天使》が7マナだった事を考えると、3マナで使える点が如何に脅威かがよく判ります。


　と各能力はこんな所ですが、矢張り一際目を引く禍々しさを放っているのが紋章能力。悪用しやすく、実際の使い勝手は不明だとしても字面が悪すぎる・・・。
　取り敢えず「ギデオンを潰せないと勝利できない」と言うプレッシャーを与えるだけでもかなりのもの。まぁPWが対処必須なのはどれも同じですが。
恒例のプロレス能力こそ持ってないものの、これを先に必ず退かさなければいけないと言う点ではやはりプロレス魂は失われていませんね。過去のギデオン達も草葉の陰で喜んでいる事でしょう。
防御的な側面だけでなく生物化も普通に強いので、攻防一体。BeatdownからControlまで使える札ですね。

　とにかく対処する方は潰せなければ話にならないので、これまで以上に直接的な処理手段が重要になるはず。単体では[+1]のせいで突破できないので、面展開も重要になりますね。
　逆に守るなら《スラムの巧技》から面展開→《ギデオン》とか《信念の決闘者》で複数ブロック+不朽とか。

　ただ、紋章ばかりに目が行くので見失いがちですが、実はアドバンテージを稼げる手段が有りません。干渉力も単体。面展開も含めて、近年は多くがアド取り合戦の側面が有り、物量特化のデッキには簡単に潰されてしまうかもしれません。特に「機体」は止められても搭乗者は止められない。《殺戮の先陣》や《アン一門の壊し屋》の様に速攻付も怖い。《現実を砕くもの》や《領事の旗艦、スカイソブリン》なんかも。


　Beatdownでは3マナ生物化、つまり《キランの真意号》→《ギデオン》で自身の保護手段を確保しつつ4→8→8打点を提供可能。強すぎて笑えるｗ
マイナス能力が無いのも《真意号》にとっては好都合。
色を足すなら《チャンドラの誓い》や《集団的蛮行》で露払い兼本体火力も。
　ただ《無許可の分解》《隔離の場》で一網打尽にされたり、《真意号》対策の《闇の委縮》がそのままヒットするのはいただけないですね。
　生物化札である点を利用すればリセットを使う様な中～低速デッキでも最低でも時間稼ぎは出来ます。狙われやすい的なので《大天使アヴァシン》用の釣り餌にもなったり。
どちらが良いかは一概に何とも言えませんが、[0]の紋章を除くとそこまで致命的な札ではない事を考えれば維持≒護ってこそなので、その点を考えるとControl向きの様な気がしますね・・・。
　まぁ、別に落ちても他にギデオンがいさえすればいいので、そこに同盟者ギデオンを置いたり、《生命の力、ニッサ》の[-3]で回収したりでもいい。なのでそう維持に躍起になる必要はないかも知れません。

　Stdではかなり強力な札である事は事実。
なので《サヒーリ・ライ》+《守護フェリダー》の挙動の様に、特定の挙動に対処出来なければ負けと言う状況がまた一つ増えそうですね・・・。


　↓環境でも運用は可能ですね。
軽さも有りますが紋章が強力ですし、生物が並び辛いので余計にPWの固さが厄介に。もし使われるのなら面展開か、そうでなければ《突然の衰微》がかなり重要になるはず。
　逆に《稲妻》は着地直後に[+1]をすれば圏外になるので確実にアドロスする。大抵は生物も採用しているのでその意味でも価値が有り、《ヴェールのリリアナ》に準じる厄介な札になり得る。

　紋章が有る場合、敗北しないのでその手の札での悪用は可能。各種《契約》や《むかつき》の様な大量ライフペイの札との併用は既に言われていますね。《死の影》デッキでは黒白のファンデッキ構築は結構以前からされているので、その構築でも単体でクロックに使える分使い易くなる。

　まぁ変な構築で有るより普通に使った方が安定しやすい。
《貴族の教主》からなら2t目着地も出来るので高速Comboにも対応できる速度です。ついでに「賛美」でサイズも上がるので生物が着地しづらいデッキ、と言うかComboにもより価値が出やすい。
この色なら《ドロモカの命令》も良いですね。火力でPW保護も出来ますし、格闘モードも生物化を利用できます。回避能力も補える。両モードを同時使用するのが難しい点は残念。
　Controlを組むのならまぁ単純に《神の怒り》《至高の評決》に《瞬唱の魔道士》で良い。壁系のように複数展開を強要できますからリセットがより強力。正直それだけで十分。非生物で白でコントロールなので、《亡霊の牢獄》《幕屋の大魔術師》等の様なStaxデッキと言うのもアリかもしれません。小型が多い環境ので《ヤヘンニの巧技》から着地→[+1]でも悪くない。

　後は保護手段ですが《呪文滑り》の場合もブロッカーだけでなく、直接的な対処札もほぼカバーできます。《ルーンの母》や《献身的な世話人》も使いやすい。色的に《神の怒り》のコントロールを組むのなら《前兆の壁》も勿論。

　個人的にはこれを全力で保持しつつ相手の山札切れを待つよう、ランタンコントロールや往年のミルデッキを超える嫌がらせデッキが一番に浮かんだと言う、自分の頭のイカレ具合に絶望した・・・。


　現状、避難轟々なギデオンさん。
試練に臨むとはこの事だったのか？
結局紋章のパンチ力が全てなので、人の目を惹きつけていますが、負けない札・挙動は勝てる札よりは実際の使い易さは遥かに劣ります。特に妨害の豊富な環境で見た目ほどのインパクトを残すのは難しいのではないか？とも考えています。存在感は有りますが、一枚で支配力を発揮できる札ではありませんからね。
ただ正直あまり楽しみな札ではありませんね。


P.S.
《英雄の導師、アジャニ》のネタ作りの上手さを見習ってほしい。