今季のアニメの感想)セイレン
今季のアニメの感想)セイレン
今季のアニメの感想)セイレン
非常に遅くなりましたがセイレンの感想。新しいアニメも三話程度まで終わっているこの時期ですが、今を逃すともう書く機会が無いような気もしますのでw



 何だかんだ想定よりもマシだったかなぁと。
しかしやっぱり主人公は妄想ばっかりで行動力不足は最後までイライラ。選択肢はずしまくってましたし。
変態紳士との格の差を見せつけられたなぁ~。
 後は、変態成分を前面に押し出し過ぎでくどい。しかも下品。
アクセント程度でいいのに、そのせいで恋愛の進展が不明瞭で、結局どうして恋愛に至ったのかがよく判らない場面も多かったのは残念。

 全体的に話の展開に軸が無い。
アマガミの七咲のストーリーを思わせます。あれもなんとなく出会って何となく仲良くなって何となく付き合うと言う起承転結の無い(ネタとエロと七咲の可愛さを抜くと何も残らない)ぼんやりとした話でしたので。
やっぱりアニメの前にゲームと言う基盤が必要だと言うのがよく判りましたね。

 結局、セイレンはキャラを立たせようとし過ぎて失敗していると思います。
特徴である変態トークのせいで話の展開もキャラ描写もおざなりになってしまった。


 ヒロインは皆可愛かったのですが、起承転結が欠片も感じられない意味不明な常木編 → ストーリーも本人の頭の中も謎だらけだった宮前先輩編と前に続くと視聴者が離れてしまってもおかしくはない。
 逆に変化球続きだったからこその胸元どストレートな今日子編は好評を博しました。ここまでに切ってしまった視聴者が多かったのは残念。

 常木さんは癖が有るキャラで、それを攻略していく際に垣間見えるギャップや本心が良いはずなのに終始主人公側は振り回されるだけ。常木さんの方もギャップを発揮する機会が殆ど無く終わる。互いにどこで相手に惹かれたのかもさっぱり。
 中身は見栄っ張り+ポンコツ+実は努力家?とか悪くないんですけどね、魅せ方が致命的だった・・・。森島先輩然り薫然り絢辻さん然り、この手の主人公を振り回すタイプは気が付いたら主人公に振り回されてるからいいのに。
この娘の話が最初に在ったのが作品のトドメになった気もしますね。

 宮前先輩はディープなゲームオタ特性が余り活かせてなかったけど、変人すぎる先輩に寄り添うと言うのは悪くない。
個人的には3話は非常に良かった。逆に4話のコミケ部分は一切必要性を感じなかった。エロも良いけどストーリー的な意味を持たせてほしかった。ケモナー先輩が癒し。

 今日子編は前述の様に普通なのが光りました。寧ろこっちがクリティカルだった。やっぱり王道は最高だと確信。この娘だけで作品の価値が有った。
 お互いの気持ちを一歩一歩確かめる作業と言うのも中々に良い物ですね。
どうして気持ちに変化が出たのか?他の人でも良かったのか?等そういった確認作業ってお互いを把握している幼馴染ルートには珍しいので。
 鈍感系と違い互いに距離を積めようとして失敗している様は有りましたが、空回りとは違いましたし。
主人公もやっとヤル気を出したし、今日子ちゃんは純粋で相手想い。拗ねたり照れたり褒めてもらえて嬉しかったり、梨穂子や魔王姉とは違った良さ。この子だけは子供っぽいと言う設定とそこへのコンプレックスと言う設定がしっかり生かせていたと思います。
しかもED中の妄想描写とかしてるんだと思うとにやにやです。
 たった一言で作品に名を遺したワンゲル先輩が凄まじい。
何だかんだ会話の中身が一番キチガイじみてるのもこのルートだった・・・。


 よくテーマが判らなかったのですが、振り返ってみて主人公の進路の物語だったんだなとようやく気付く。アマガミの主人公がクリスマスのトラウマ克服だったように、この主人公も冒頭で言っていたやりたい事を見つけるための話だったんだなぁと。
 しかし各ルート唐突過ぎてやはりそこも起承転結が欠片も無い。前振りとか伏線有れば後は何もしなくても良い~と言うのとは違う大事な選択なはずなんですがね・・・。
ここはある意味恋愛よりも重要な主人公にとってのテーマなんだから、そこは丁寧に描こうよとも思いました。


 振り返ってみると色々と惜しい作品でしたね・・・。
やっぱり背景の補完が出来、作り手も情報の取捨選択が出来るゲームは必須アイテムだったか、と・・・。



 その他、気になった事は

・二ヒロインで10年後での家族との一面が2通りで描かれてましたけど、これも余分かなぁ?と。
この形で推す必然性が無く、アマガミみたいに其々の形で良かった。結婚+子供と言うのは家族が嫌いでしょうがない!早く自分の居場所が欲しい!って嘆いていた絢辻さんだからこそ映える描写や展開な訳で。他のヒロインだと普通の話ですし。
子供の声もアレやっぱり絢辻さんの子供だから意味が有ると思うので。

・各ルート分岐含めた、公式の時系列を見るといろいろ話が繋がっていて面白い。多数の伏線。
水泳部の子が何故転校してきたのか?や疎遠ルート・友人ルート等も載っている。常木さんはルート入らないとご当地アイドルとして活動を始めるそうな・・・。

・取り敢えずいるだけキャラが余りに多い。
担任の先生とかワンゲル部の眼鏡君とかの必要性が皆無でした。

・一応見返してみるとある程度理解できる話だし、4話で決着をつけるこの方式は見返し易くていいんですけどね。

・過去作からのオマージュ、スターシステムはファンにはにやにやでしたけど、知らん人には唐突感も有りますしやり過ぎな気もしました。
特に謎の鹿推し。

・作画も微妙で、ただでさえ見た目が被っていると言われているのにさっぱり記号化できていない。
取り敢えず本編の作画が悪すぎる。

・円盤特典は高山先生の描き下ろしポスカ。
相変わらずエロイゼ。このクオリティでアニメもやってくれたらなぁ~・・・。

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