皆さん、こんにちは。しもべです。


 RIXで興味のある札が余り無いし今更全体感想もする気にならないので、まだ書いてなかったアニメの感想でも書きます。まずは昨年のアニメの感想。RIXの残りは気が向いたらね。


・血界戦線 2期

 全体的に見れば個人的には遥かに一期よりも満足度の高い出来になっていました。
一期と二期では作品の仕上げ方と言うかコンセプトが全然違っていましたので。一期は原作よりも遥かに御洒落でスタイリッシュに磨き上げ、かつ話の展開はレオを主軸に進んでいきました。またオリジナル要素も多分に入っており、其れもまたレオ関連なので圧倒的に存在感が大きい。
しかし個人的にはそのオサレなスタイルは原作の雰囲気から大分逸脱しているように感じていました。同じ内藤先生原作の「トライガン」とかも原作→アニメで大分スタイリッシュになってましたし、実際キャラや雰囲気はそっち方面でも活きるので悪い訳ではないんですよね~。
でもやっぱり原作を知っていると別物である部分がとてもよく目につく。特にオリジナル要素を入れるために重要な部分が大分削られてしまった一期は作り直せよ・・・と言いたくなることもしばしば。

 対して二期の方はかなり原作準拠。
オサレ感は減り、よりごちゃごちゃして五月蠅く騒々しい、私の感じる原作の雰囲気を踏襲しています。オリジナル要素もできる限り減らしているのでカットも少なく、そしてアニメ自体の出来も良い。アニメ化する話自体も原作で人気の高い物をしっかり取られています。レオにスポットライトが当たる事が減り、仲間の話が増え群像劇的な要素がかなり強くなっていますがここも原作通りです。まぁお陰でアニメから入った人には一期とのギャップを感じた方もいるようですが。
総じてアニメになった血界戦線としっかり言えますね。
 ただ一つ残念なのは、最終の2話ですよね~。
これも一期との繋がりを出すためにオリジナル要素を相応に入れた成果原作の重要な部分が結構削られてしまった。余計なことすんなよ、なんでそこ削るんだよ・・・と多々思いました。特にガミモヅに挑む際の仲間たちとの過去の会話部分カットしたお陰で一気に組織としての絆が薄まってしまいました。あと病院のクラウスのセリフカットも意味不明。まぁ無くても話は成立するんですがね。それに一期の頃からオリジナル部分は結構出来が良いのですっぱり無しにするのももったいないんですよね・・・。
あとはクラウスの話が少なすぎた。極道ものの話とかあるのに。



・クジラの子は砂上に歌う

 映像美や音楽関係など美術部門に関しては非常に高い質を誇った作品でした。
加えて砂の海にのまれた世界と閉鎖社会から生まれた文化・慣習など独特の世界観も有りそこに対しても非常に惹き込まれました。
ある意味ディストピア?な世界で活きる主人公たちの人間模様を表現した作品で内面の部分の描写や複数の異なる生と死の在り方など酷描写してましたね。
チャクロが何故記す事に拘るのか?という回答にも大好きだった人たちの思い出を残し他の構成の人にも伝えたいからと言うのも納得させられるものが有ります。

 ただ出てくる人間の頭が悪すぎた。極めてイラつく。見るほどにフラストレーションの溜まる会話劇。現実をまるで見ていなかったり、間が抜けていたりする味方側。それ以上に痛いのは敵方。感情の無い人形と言いながら主要人物は感情ありあり。喧嘩もした事のない田舎者に戦闘で圧倒される軍事帝国兵士。会話劇を重視し過ぎて緊張感が無く間延びした戦闘描写。
極限と言うような状況における描写は演出がとことん悪い。

 感情が無い人間の葛藤を描くのかと思いきやそこまででもない。
リコスはかなりの速度で感情を取り戻したためそこらの感情表現に乏しい十把一絡げキャラと大差がつかない。最終話付近の自警団団長シュアンが一番感情の有無について葛藤していた気もする。敵側は論外。
リョダリは作品におけるトリックスターとトラブルメーカーの中間であり、無感情機械共の中に有って異色の存在感とここまではキャラ立ちは悪くないのですが、肝心の言動がチンピラか薬中レベルの三下振り。とてもとても魅力が無くただただ不快なキャラ。
人間の内面描写を丁寧に時間をかけて描いているようで、その内実登場人物たちの考え方がガラパゴス過ぎてぜんぜん感情移入できないと言う本末転倒振り。

 また基本的に12話かけて判ったのが自分たちのいる島および自分たちの先祖の背景だけであり、そこから新天地を目指して進もうと言う物、いわゆる俺たちの戦いはこれからだ!な話の幕引きですが、そもそも一方的に攻めてきた人間を追い払っただけの話。物語で言うところの壮大な序章であり、寧ろこの世界観が明かされ、広がり、他とどうかかわっていくのか?どう変わっていくのか?というこの次こそが本当に期待していた部分の筈。まだ何もしてない段階で終わってしまっているような状況であり消化不良感が否めない。ヌースとは結局何だったのだろうか?正に君の選択のその先が見たいんですよ。

 と言う事で美術面と世界観は花丸~二重丸レベルの良作、ストーリー周りは判断不可、演出は糞と言う何ともアンバランスな作品になってしまっている。
「砂葬」や「飛行」「砂戻り」などの文化的な部分も含めて世界観は本当に素晴らしいんですがね・・・。



・ナイツ&マジック

 異世界転生俺つえーもの。その中でも技術分野に偏っている点では珍しく面白い部分も多い。
特にロボットの製作過程に時間を割いた作品で、制作努力が実り新たな戦力が新武装や新概念運用兵器だったりと言う部分は技術分野描写の本懐たるところ。古くは機動戦士ガンダム0083、最近ではマブラヴオルタTEなんかが有りましたが、これが一番しっかりと描写をしていたように思います。
その意味では価値の有った作品。
戦闘描写も中々派手。グリグリ動きロボットがぶつかり合い新兵器が飛び交いあう。

 ただ如何せんおれつえー過ぎた。
やっぱり勇者シリーズからロボ物観てる人間としては苦戦の上で相手を倒す熱い描写が欲しい。主人公側の性能が圧倒的すぎて勝負ににならない。最初は爽快感が有るもののど~せ・・・と途中から成ってしまう。結局戦闘描写で一番面白かったのは2話の対ベヒーモス戦。マジックと名を打っている物の、肝心の魔法が殆ど射撃/砲撃武器でしかなく派手な描写や詠唱が無い(と言うか判らない)ので他との差別化もし辛い。
そう言った不満をが一切なかったベヒーモス戦が完璧すぎたか・・・。

 主人公とライバルの鬼畜同士の我が儘のぶつけ合いと言う構図は笑えるものの現実的には笑えない。
ロボットが好きで技術過程として淘汰されないために戦艦を潰すと言う欲望丸出しの意識は斬新。ただ戦艦が航空機に駆逐されたのとはまた話が違う。ガンダムのそれの様な空間戦闘でもない重力圏下だし、格闘戦が必要な状況も多いので別に戦艦のせいでロボットが駆逐される気はしないのだが?
まぁ高性能なミサイル兵器が開発されたらミノフスキークラフトでもないとロボットに出番なんぞないのは事実でしょうが。

 機体は中々好みなものの流石技術開発史だけあってマイナーチェンジが多く見栄えがしない物も多め。
斑鳩は格好良いものの、どうしてもマブラヴの武御雷と被ってしまうのがなぁ・・・。そう言う意味ではサンダーボルトIIスキ~な私にとって攻撃全振りの攻撃機であるテレスターレが一番好きかもしれないですね。


P.S.
なんかマジンガーの評判が思ったよりもいいのですが・・・。

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