《ケルドの炎》入り8WhackGoblinsなる形
《ケルドの炎》入り8WhackGoblinsなる形
《ケルドの炎》入り8WhackGoblinsなる形
皆さん、こんばんは。


 2月に金魚で紹介されて以降、その一本気振りが琴線に触れた「8WhackGoblins」なるデッキ。もともとBlitz戦略は好きですし、系統として「カルドーサレッド(ゴブナイト)」が好きなのでこれもすぐに気に入りました。以降このデッキの変遷を追っているのですが、最近どうなのだろう?と言う形に変質してきました。


 リストを載せると長くなるので簡単に纏めると元々の形は《ゴブリンの奇襲隊》《無謀な奇襲隊》+軽量ゴブリン多数の部族デッキに近く、30枚以上のゴブリンで一気呵成に攻め込んだあと《ゴブリンの手投げ弾》で〆とするリストでした。

 が、最近の最新型を見たら《ボーマットの急使》《炎樹族の使者》《ケルドの炎》が入った形になっており、代わりに《鋳造所通りの住人》《ゴブリンの群衆追い》《ゴブリンの酋長》《モグの戦争司令官》などが抜けた形に。
対戦動画を幾つか見ていてもこれ何を目指しているのか判らない感じに・・・。

 一番の謎は《急使》《炎》のリカバリー手段を2種8枚体制で取っている事。
All-inに近いのでリカバリー手段はあって然るべきなのですが、いくらなんでも多すぎる。しかも全て捨てる→引くの挙動なので噛み合わせが悪いと手札にだぶつきます。攻めるためのクロックを減らしてリカバリー手段を過多にとっては本末転倒なのでは?と。
 特に《急使》は本当に必要なのか甚だ疑問が・・・。
-Stdと異なり展開も早いし除去も多いので何枚も溜め込むなんてまずできない。
-溜め込む枚数が少量では一発逆転を狙えるデッキではない
-それすらも最序盤に置けてうまくいった場合のみ
-中盤以降は完全に無駄牌
-無色なので《炎》の恩恵を受ける事が出来ない
-《手投げ弾》で投げれない
-溜めれた場合でも(R)を立てる必要が有るのでテンポロスする事も
と正直いいとこ無しな気もします。
中盤以降でも使い道として《カルドーサの再誕》や《爆片破》を積める「カルドーサレッド」なら判るんですけどね・・・。クロック且つリカバリー手段と言うシステム自体はBlitz系にはよくマッチしているのは事実ですし。
 《使者》も元が赤単なので(G)の使い道に乏しくBlitzZooに比べると矛盾も感じますが、《無謀な奇襲隊》との噛み合わせは優秀。

 結局これらの枠のために多量にゴブリンが犠牲になっている御陰で盤面の展開力と打撃力が大幅に落ち込んでいます。Comboの様なメインの挙動に入るまで比較的すきに殴らせてくれるデッキならともかく生物と除去を用いるフェアデッキに非常に脆く、強引な突破が難しくなっているようです。
 当然《手投げ弾》の弾丸が減っているため、運用性が不安定に。
本来は多量展開から一気に攻め込んで、生き残ったゴブリンを投げ込む戦略なのですが、ゴブリンが突貫後に生き残り難い。しかし《急使》や《炎》で捨てるには惜しい高火力ですし・・・。
元の形は《手投げ弾》に頼らずとも殴り切る事も出来たのですが、それも少々難度が上がっているようです。面の圧力が減ったので、余計に火力頼りになっているのに、肝心のその火力を使いにくくしているように見えますが・・・。


 対して、こちらに干渉してこない相手にはかなり好き勝手に殴って、手札を補充して、また殴って燃やして~を出来るようにもなっているようで、この構築が完全におかしいわけでもないんですよね。
私としてはコンセプトが一貫していて、それに沿って挙動に目的を持って動けるゴブリン型の方が望ましい構築に見えますが、それでも相応に強みは有るんですよね・・・。
でもせめて、《急使》と《炎》の8枚体制は見直すべきだと思いますが。
まあそれも今後調整の過程で答えは出ていくのでしょうね。


 因みに《炎》自体はなかなか強力な模様。
特にIIIの効果が火力を上げるだけでなく赤生物にとってはパワー+2相当なので面展開が出来るSlighとしてはかなり合理的。《モグの狂信者》が6点相当に化けたり、《軍勢の忠節者》が大隊時に先制攻撃とトランプルの威力が飛躍的に増したり。タイムラグはあるとはいえ決まった場面では凄まじいの一言。

 枠を絞るのならどちらかと言えば《急使》を抜いて《炎》を残すべきだと思います。まぁそれでも複数枚観たくはないので3枚にするべきかどうかで悩み所ですが・・・。
それに《急使》は手札変更自体は任意で、本体が《炎》と異なりクロックなので、上記した通り機能としては《奇襲隊》を核とする動き自体には合っているんですよね~。
悩ましい・・・。



P.S.
しかし一番許せんのは貧乏デッキだったくせに値段が掛かる高級仕様になってしまっている事だ!!

コメント

ラル
2018年5月13日12:02

こんにちは、僕もこのケルドレッドが気になっています。
狂信者が6点に化けるのが非常に楽しそう。
急使はどうなんでしょうね、立身出世を詰めるわけでもないですし墓地を肥やすよりは住人、戦争司令官の奇襲隊に合致したメンツがいたほうが強そうな気がします。
先達と忠節者さえ抜けばどうにか貧乏デッキになりますね!

しもべの一人、H
2018年5月15日21:24

>ラルさん
コメントありがとうございます。

このデッキ良いですよね。相手に何もさせずに引き倒すのは快感だと思います。
私も《鋳造所通りの住人》や《モグの戦争司令官》を優先すべきではないのか?とかなり強く思います。特に後者は仮にもこのデッキが2種8枚の《奇襲隊》を取っている以上面の展開力が重要になるはずですし、かなり強い理由が無いとこれを抜くのが望ましい行動とは考えにくいです。逆にこのリストを作った方には相応の理由が有ったとも考えられそうですね。

 お値段に関しては、実はこの元デッキ(ゴブリンデッキ)がマジックゴールドフィッシュで少し前に紹介されていて、その時はMOリーグで5-0したけど、このデッキは2万で組めるよ!との事でした。
(動画:ttps://www.youtube.com/watch?v=FXaehEW22V4)
(記事:ttps://www.mtggoldfish.com/articles/much-abrew-8-whack-goblins-modern)
そこから《先達》などを抜けばもっとお安い。
安定はしていないし、使い回しもあまりできないパーツばかりですが、環境の主流デッキに比べて圧倒的に安いので、こういったデッキで気軽にModern参入しようという方が増えると良いですね。

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