バスケはなぜ日本に浸透しないのか?
と言う議題を度々目にする。よくあるのは代表が弱いから~と言う物で、個人的にもそう思う。国内競技人口はスポーツではサッカーについで二番目(因みに世界ではサッカーよりも多いとされる算出も有る。実際の所は不明。)。にも拘らず人気が今一つなのは盛り上がる代表戦が無いから~と。

 ただ、そういった記事に対する意見やコメントを俯瞰してみると、個人的には代表うんぬん以前に楽しめる土壌が一般人に形成されてないからでは?と思える。
競技人口は確かに多いかも知れないが、関係のない人間の方が当然圧倒的に多い訳で、そういった層は楽しみ方どころかルールも判らない人が大半のはず。対して、よく比較される野球やサッカーはそれほど興味のない人でも一応のルールや楽しみ方を知っている人も多い。だから興味なくても代表戦や甲子園の様な盛り上がるべきポイントで盛り上がる事ができる。
 他にも卓球なんかは競技人口こそバスケットに比べれば劣るかもしれないものの、子供から大人まで何らかの形で経験しているし、表面上のルールも判り易い。メジャースポーツではないかもしれないがスター選手はいるしそれなりに注目されている。
それに比べると如何にもバスケは一般人への浸透が浅い。
バスケは競技人口や関係者こそ多いかも知れないが、それを故として国内でもメジャーになれるはず!と言う意見は正直ピントが外れてないか?と思わなくもない。まぁ結局はその土壌を耕すためにも盛り上がるプロリーグや強い代表を!とループする問題でもあるのだろうが・・・。

 その上ターン制ではなく大半がオンタイム+接触が多くファウルやバイオレーションの種類が多い割に審判により試合により基準にずれが有るので余計にファウルを把握しづらい。ホームランやサービスエースの様な劇的な映像が日本代表レベルでは生まれにくく、テレビ映えしない。
しかもNBAや欧州リーグに比べると身体能力が低いだけでなく技術も低いので、見ていてもさっぱりシュートが入らない。正直だらける。
楽しみ方を知らない層にとっては負のスパイラルの陥りそうですよね。
 ルールを深くは知らずとも、常にオンタイムで且つ観客とコートとの距離が近いので生で見た時の躍動感はスポーツの中でも特質すべき部分が有るとは個人的には思います。学生の試合などはコート際1m程度で観戦できる事も多くその際に速攻を駆け抜ける姿などは迫力満点なのですが、そう言った事もTV越しではわかり辛い。

 熱しやすく冷めやすい。興味のないものは放置。
日本人の国民性を考えれば中々にバスケをメジャースポーツにするのは難しいと思います。

 ついでに云えば昨シーズンからBS放送が無くなり、放送枠が楽天に買い上げられたので、お金を払わないとNBAの試合を見れないというのも逆風ですね。



 因みにそのスターの役割を今後期待されている渡邊君は目下MEMグリズリーズと2way契約を結び今日までのプレシーズンでは10分前後のプレイ時間を貰ってプレイしています。
今日はvsHOUで互いの主力も残る中でコート投入されており、徐々に投入優先順位を上げてもいます。球界最高レベルの選手であるクリス・ポールとのマッチアップも実現し、NBAファンとしては本当に目頭が熱くなるほどの感動です。

 現状期待されてはいるものの十中八九マイナーリーグでの育成スタートになるでしょうが、まだまだ本コートでのゲームに慣れる期間も必要ですし、半端にNBAでガベッジタイムで数分プレイするよりもマイナーリーグでしっかり試合に出て成長して欲しいものです。
 適正ポジションはSFですが身長の関係かPFでの出場も多く、今日は5番でのプレイもした事からインサイドでのプレーも期待されている事が判ります。現状NBAの潮流がインサイドの人間も走って、外に出て3ポイントを撃てる全員ラン&ガン(3P)なので、その意味で希望ポジションの3番ではなく4番を期待されるのも判ります。
しかしプレシーズン内で改善してきたとはいえスクリーンアウトはまだまだ粗くで、スクリーンもへたくそ。それ以前にずっと言われているヒョロヒョロ体形の強化等は必須でしょうね(通常の4番をやる選手から10kg以上軽いのは問題)。
また、3番で見てもスターターのプレイスピードに付いていけていない場面があったり、キックアウトしてもらうためのポジション取りがおかしかったり(間にディフェンスが居たり、視界外だったりとパサーから出しづらい位置に突っ立ってる事が多い)。元々大学時代から3Pよりもドライブからのミドルシュートが得意な選手なので、3Pの精度も今一つ。個人的にはあの弓の様なしなりのシュートフォームも問題が有るように思えるが、そこは人によりけりでしょうね。
と、まだまだ改善点も多い。なのでなるべく試合に出られるマイナー環境の方が適していると思っています。
ただ、コーチ陣からの期待はそれなりにされているようですし、既に本人最大の売りであるディフェンスは実証済み(売り文句は1~4番まで守れること)。毎年怪我人の多いグリズリーズはいつテディベアーズ化するか判らないのでそうすると少なからずNBAでプレイする機会も有りそうですし、下手すると即戦力能力を求められる。
焦る必要はないでしょうがしっかり成長して行ってほしいですね。


※追記
なんと日曜に渡辺君が開幕ロスター入りするとの情報が!!十中八九とか言ってたらこのざまよww
しかし試合に出られるベンチ入りが出来るのは正式なロスター15名+2Way契約の選手合計17名中の13名なので、まぁやはりチームに帯同してるばっかりで45日が過ぎるのでは?と言う予感もします。今の時点で怪我人が出ているわけでも無し。
上手くいって45日が切れるころに正式契約を結ぶことが出来ればいいのですが、そうでなければ日数を無駄に消費するだけですし、まだまだ予断を許さない状況ですね。しかし少なくともコーチ陣にマイナーで鍛えるよりも手元に置いておきたいと思わせる物が有ったという事ですから朗報には違いありませんよね。

コメント

シグマ@dj-SIGMA
2018年10月13日20:50

公園とかにあまり行かないのでイメージかもしれませんが、子供や一般が草野球的に使えるリングがあまり無いからだと思いました。

しもべの一人、H
2018年10月15日0:27

>シグマ@dj-SIGMAさん
コメントありがとうございます。

 確かにそうですね。リングの数の少なさはよく言及される事でもありますよね。私の住んでいる名古屋は全国的に見れば都会なのでしょうがそれでも街中のリングは探してもなかなか見当たりません。やりたいのなら必然的に学校以外ではお金を払うしかない。
日常的に触れる事の出来ないスポーツではやはり限界が有りますよね。

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