レガシー) 今週のSCGの結果 最近の一押しはBUG!?
レガシー) 今週のSCGの結果 最近の一押しはBUG!?
レガシー) 今週のSCGの結果 最近の一押しはBUG!?
 皆さん、こんばんは。しもべです。


 日本の未来を占う選挙が終わり、いよいよ今年も幕が閉じようとしていますね。
さびしい限りです。
 
 さて、今日はSCG OPEN LegacyがLos Angelesで行われました。
早速結果を見ていきましょう。
先週は出来ませんでしたのでその分張り切っ・・・らないですよ別に?


 まずは結果をペタリ↓
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/deckshow.php?&t[C1]=3&start_date=2012-12-16&end_date=2012-12-16&start=1&finish=16&event_ID=20#content_decks_legacy-tab


 今週の優勝はJack Fogle氏のBUG Delverです。
先々週にも上位の半分を占める活躍をしているBUG。今が熱いですね!!


Top8(上から順に1位→8位)
BUG Delver
Zombardment
Esper SfM
BUG Control
DreadStill
RUG Delver
Aggro Loam
Lands

Top16(上から順に9位→16位)
Sligh Burn
RUG Delver
Esper SfM
UW Miracle
RUG Delver
UW Miracle
RUG Delver
Esper SfM


 です。
やはり青い世界ですが、Top8は今回同一デッキが一つもないという珍しい光景です。
普段は上位に見られないデッキ群もあり、面白いですね。

 今回のトップ勢力は
RUG Delver 4名
Esper SfM 3名
です。
RUGは最近BUGに人が流れがちですが、流石の成績です。
同じく、最近安定した成績を残しているEsper SfMも健在。
この2つは本当に凄いですね。



 さて、ここからは個別にデッキを見ていこうと思います。

http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=51704
 優勝したJack Fogle氏のBUG Delverです。

 名義上はBUG Delverですが、内実はTeam Americaですね。
RTRでの恩恵《死儀礼のシャーマン/DrS》《突然の衰微》により、復活してきたアーキタイプです。
皆さんもご存じのとおり、先日のGP名古屋で行われたエターナルパーティでの優勝も同じTeam Americaでした。
そう、考えると最も恩恵にあずかっているデッキなのかもしれませんね。

 気になってリストを比べたところ、実はエタパ優勝のヒラバヤシ ユウキ氏のデッキとメインはフェッチの土地配分を除いて全く同じです。
http://www.bigmagic.net/gpnagoya2012/ep2012/004.html
もともと、クロックパーミッションはデッキ内容がほぼ同じになる事は多いのですが、ここまで同じというのも珍しいですね。
全く同じリストのデッキがエタパ・SCG Openの2つの大きな大会で優勝している。
今の環境の一つの答えなのかもしれません。

 元々クロックパーミッションが強い環境ですが、このデッキの強みはRUGよりも嵌めパターンが強力な事。
ハンデスで能動的な、打消しで受動的な妨害が可能なそれは、嵌れば封殺ともいえる動きにもなってしまいます。
 また、環境最多のRUG Delverに対しては
《墓忍び》の存在が非常に大きく、コンバットを制する事が出来ます。
DrSの存在で、生物は小さくされるため、余計に墓忍びの存在が癌ですね。継続的なライフコントロールされるため火力が機能しないこともあります。
そして、何より衰微の存在で完全にRUGは後塵を規すことになります。
 ハンデスに加えて、衰微まで加える事で青い環境にも強く、衰微が多い環境故に墓忍びの存在感も増しています。

 ただし、墓地対策はメインから行われる環境ゆえに墓忍びが機能しない場合もそれなりにあります。
また、ハンデス・打消し・土地破壊で十分ではあるものの相手のPWへの対処手段が乏しくJtMSに対しては苦しい戦いを強いられそうです。
土地破壊も《もみ消し》が無い為、絶対的な安定感は無く、そこら辺をどう対処するのかが気になりますね・・・。

 サイドの《仕組まれた疫病》は普通ですが、素晴らしいチョイスだと思います。
デッキ的に多数の生物を展開するデッキには相性が悪く、また、環境的に小型の生物をばら撒くものも多い為かなりの効果が見込めるのではないでしょうか?
部族は当然として、《未練ある魂/LgS》のスピリットや、決勝で当たったZombardmentのゾンビにはクリティカルでしょう。
惜しむらくは「人間」を指定できないことですね・・・。



http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=51708
 2位、Samuel Black氏のZombardmentです。

 ま~たZombi大好きSamか・・・と思ったら違いましたw

 このアーキタイプも随分とデッキが固まってきましたね。
《血の芸術家》や《苦花》等のトークン戦略が大分薄まりました。
代わりとして入れられたDrSは今や4枚鉄板の存在ですね。
結構マナが掛るデッキなので、単体では何もしない芸術家よりも優れていますね。
 また、マストスペルが非常に多い環境・デッキなので《潮虚ろの漕ぎ手》も4枚まで増強されるようになりましたね。

 サイドの《弱者の石》の存在が良いですね。
このデッキにとっての癌となるミドル級以上の生物を軒並みシャットダウンできます。
《罠の橋》でも良い気がしますが、3マナを捻出するのは難しいかもしれませんね。そもそも1マナと3マナのカードを比べるなよ、と・・・。



http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=51719
 4位、Brian Ruble氏のBUG Controlです。

 コントロールとされていますが、Jundの様な除去コントロール中速Beatと言う方が正しいでしょう。
Uは入っているものの、飽くまでハンデス・除去コントールであるためかカウンターは無しです。
まぁ、デッキカラーだけでも十分相手を経過させてスローダウンさせれるでしょうね。

 最大の強みは続唱を持つ《断片無き工作員》の存在です。
このカードの存在でDelver系の様に畳み掛けながら攻めるという動きが出来ます。
《Hymn to Touruch》《ヴェンディリオンの三人衆》《ヴェールのリリアナ》によるハンデス封殺に加えて、続小による手数の増加はかなり厭らしい動きとなるでしょう。
特に通常のクロックパーミッションと異なり続唱のお陰で2マナの様な強力な手数が増やせるというのかかなりのデッキ的な強みですね。

 《悪意の大梟》も攻防一体のアドバンテージ源です。
ボブよりも安定感があり、単体でScMよりも手軽です。飽くまで中速Beatであれば最高の2マナアド生物ですね。
続唱から捲れてもがっかりしない!!

 続唱デッキ最高のアド源《祖先の幻視》はサイドです。
単体での弱さが嘆かれ、しばしば弾かれるものの、嵌った時の強さは抜群です。
中々悩ましい一枚です・・・が、何故にサイドなんでしょうね?
何に入れるのかしら?
対コントロール戦でのアド合戦用ですかね?



http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=51715
 5位、Andrew Shugart氏のDread Stillです。

 これまた久々なDeadnaughtですね。
本当にたま~に見ますね。

 CTコンボで蓋をするタイプも多いですが、CTはどうしても感性に時間が掛る為こちらは《行き詰まり》で蓋をするタイプですね。
《秘密を掘り下げる者》にしろドレッドコンボにしろ前衛的な挙動となるので単体で蓋の機能が果たせる方が望ましいのかもしれません。

 サイドの《電謀》が面白いですね。
環境柄1マナでタフネス1を処理出来るカードは非常に重要なのは周知の事実です。
が、Ins速度で、相手の生物全体を対処出来るカードと言うのは非常に貴重ですね。
中盤以降でも使い道は十分にありますし、自分の生物を巻き込まない点も素晴らしいですね。



http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=51717
 7位、Tony DeVeyra氏のAggro Loamです。

 こちらも時折見かけるLoamです。
が、もはやLoamの面影は《壌土からの生命》と《突撃の地鳴り》ぐらいなきがします。
まぁ、モックスもありますが・・・。
殆ど、Jundの様なものですねw

 最大の特徴は《田舎の破壊者》4枚の存在。
《土地を食う者》《聖遺の騎士》の存在により完全に放置されていた田舎者です。
が、環境柄墓地対策が吹き荒れる昨今、場に出ていこう安定した成長を促せるこのカードは再びその価値が評価せれても良いのかもしれません。
 戦闘に関してもただのファッティであり、3種の中で最低ではありますが、不要なドロー(余分な土地)が無くなるため後半の消耗戦でも強い存在ですね。
 相手のタルモやKotRにも自陣のDrSが機能すれば十分にコンバットで優位に立てますしね。

 メインではそれほど重要ではないモックスですが、サイド後は
《虚空の杯》
《ファイレクシアの破棄者》
の存在があり、重要度は群と上がります。
 また、モックス3枚・DrS4枚のお陰でアサルトも比較的容易にセットできそうですね。



http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=51706
 9位、Jacob Dobbs氏のSligh Burnです。

 正直Burnのことはよく判らないので疑問を一点。
《焼尽の猛火》は今の環境ならメインでもアリなのではないか?という事です。
DoSの様なライフレースを迫られる生物や火力を減衰してくるDrSの様な生物。
焼けなかったらアウトなSfMなど焼きたい生物に困り、手札で腐らせることも少ない気がするのですが・・・。



http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=51714
 10位、Caleb Durward氏のRUG Delverです。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=51720
 15位、Keyan Jafari氏のRUG Delverです。

 環境を映す鏡であるRUG Delverの今週の変容です。
《墓忍び》の存在を感じ取ってかCalebは《四肢切断》をメインに戻してきました。
まぁ、前々から少しずつ増えてきていましたしね。
これは同系でのタルモ対策にもなるので十分に強いカードだと思います。
 また、分割火力は零です。DrSが焼けないですからね。
ただ、LgSは未だ多いので一長一短ですね。

 対して15位のKeyan氏は面白いカードを取っています。
《イゼットのチャーム》2枚です。
2マナとこのデッキには重い事が理由で敬遠されてきましたが、効果だけならこのデッキのために生まれて生きたような存在です。
疑似ピアスは言わずもがな。
2ルーターも結果的に3枚墓地を肥やしたうえで手札の向上が出来ます。
そして何より環境に蔓延ってしまったDrSを除去出来る2点火力の存在。
相対的に環境での強さが押し上げられたように思います。
もちろん2マナが重いのは事実なので、これ以上は望めないでしょうが・・・。
因みに12位、Gabriel Rabinはこの2枚の枠を
チャーム1枚・思考掃き1枚にしています。
こういう選択もアリですね。
何にせよ墓地対策が厳しいので能動的に墓地を肥やす手段を増やしたいという意図が見えますね。
 加えて《狼狽の嵐》が取られています。
これも珍しいですが、対U用のカウンターとして見ればそれほど違和感は無いかもしれません。
1枚のスペルを通す通さないでのカウンター合戦を制する事が出来るので状況を傾ける事が出来ますね。
もちろん本来の用途のストームコンボ対策にもなりますしね。



 
 さて、Openの方はここまでですが、前日に行われたInvitationalの方も少し。
先ず優勝はReid Duke氏です。強いですね、この方w

 使ったデッキはBUG Tempoです。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=51634
同じBUGでも軽量テンポでもTeamAmerica型でも無く、コントロールでもありません。
称すのならBUG (中速)Tempo Controlといった所でしょうか?

 コントロールでもありテンポを刻むビートでもあります。
基本的にはハンデスから入ってタルモ・Cliqe/ヴェリアナ・JtMsで〆
と言うのが理想の挙動ですね。
DrSの存在により、Dazeのピッチ時のテンポロスが抑えられている事が良いですね。
もちろん他の2マナ域のスペルもよりより無理のないキャストが可能です。

 特徴的なのは2マナのアド源に《闇の腹心》を取っている事でしょうか?
普通はコントロール要素も含んでいるデッキならば《瞬唱の魔道士》
そうでなければ安定した働きの出来る《悪意の大梟》になります。
が、このデッキはボブです。
何を考えての事でしょうか?
カウンターが薄い為ボブを護れるとは思えないのですが・・・。
逆にメインにFoWが入っていない為ボブのライフロスの危険性が低減されているとも言えます。
ScMでない理由はスペルが枚数的に少ない上に使いまわしたいものが衰微ぐらいしか現実的に無いからかもしれませんね。

 ・・・しかし、見れば見るほど中途半端な印象を覚えます。
何を意図した構築なのでしょうか・・・。
勝ち手段がかなり薄いように思います。
ここまで低打点である事を考えればPWコントロールと見ても十分かもしれませんね。


 因みに3位、Matt Nass氏もほぼ同様なデッキです。
ただし、Hymn→《コジレックの審問》
に変更されており、爆発力よりも安定性重視になっています。




 先週、大分盛り返したコンボ勢が、Invitationalではちらほらと見えます。
が、Openの方は壊滅的ですね。
同じ青い環境でもまた違うのかもしれません。
詰まらない見方をすれば、インヴィの方が上手いプレイヤーが多い為コンボも強い、と言えなくもないですがね。

 しかし、変わらぬ青一強でもメタは着実に変化をしているようです。
来年はどうなるのでしょうかね?


 と、いうわけで、今回はここまで、です。
今回も最後まで読んでいただいた方には感謝申し上げます。
有難うございましたm(_ _)m
この文章が何処かで誰かのお役に立てば幸いです。




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