レガシー)今週のSCGの結果 エタパも大事だけどSCGも大事。
2013年11月26日 紹介 コメント (9)皆さん、こんばんは。しもべです。
GP京都も中々の盛況だったようですね。
エターナルパーティはどうだったのでしょうね?
そしてすぐ次にGP静岡ですね、どんな日程なんだかw
次はStdですし更に盛り上がりそうですね。
はてさて、話は変わって、恒例のSCG OPENがProvidenceで開かれ、併催でLegay OPENもありました。
早速結果を見ていきましょう。
ペタル↓
http://www.starcitygames.com/events/231113_providence.html
http://sales.starcitygames.com/deckdatabase/deckshow.php?&t%5BC1%5D=3&start_date=2013-11-24&end_date=2013-11-24&start=1&finish=16&event_ID=20
今回の優勝はJared Boettcher氏のSneakShowです。
以下Top16(1位→9位→16位)
Sneak Show
Death Blade
Death & Tax
Esper SfM
Death Blade
BUG 続唱
Patriot
Patriot
-------------------
BUG Delver
Patriot
12Post
POX
Elves
Death & Tax
Reanimator
Goblins
です。
まぁまぁまぁ・・・こんなもんでしょう。
POXを除けば後はTier2レベルのGoblinsと12Postを除いてこれでもかと言う程今のレガシーの縮図ですね。
ここ最近全くと言っていい程ここら辺の塊で変動が無い。
嫌ですね~。
関係あるかどうか判りませんが、最近DechTechのコーナーが挙がらない事が多い気がします。ヘンテコなデッキや気の利いた構築が減っていると感じる私的にはこれも関係あるのかと勘繰ってみたり・・・。
しかし、上位8名中6名がSfM系とは、・・・中々に濁ってますね。
そして当然入ってくるTNN。
因みにSfMの枚数は6名で24枚(つまり採用者全員が4積)で、TNNは5名で16枚。
Top16まで見てみると多少、SfM系のBladeデッキの割合は落ちます。
しかし、それは裏を返せば、非Blade系デッキに対して悉くBlade系デッキが勝っているという状況でもあるんですよね。
如何に上記2枚が強いか、と言うよりも状況を優位に固定化させたTNNが歪んでいるかがよく判るという物です。
さて、ここからは気になったデッキを見ていきます。
と言っても、上で書いたようにあまり心惹かれる物が無い・・・。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=60994
2位、Alex Bertoncini氏のDeath Bladeです。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=61002
5位、Joshua Cicio氏のDeath Bladeです。
昨今は再びEsper SfMが最盛期でしたが、《真の名の宿敵》登場後はDeathBladeも復活してきましたね。
面白いのは今のところどちらも共存しているところ。
どちらの型も其々で好成績を残せています。
TNNにしろSfMにしろ1ターン早く出せる事がこのデッキの他のU系Bladeデッキにはない最大の利点。
当然4枚採用ずつです。
この2種の環境支配力が高まるのなら、今後はこのデッキが増えていきそうです。
が、両者の同じDeathBladeながらデッキは少々異なります。
それも従来のDeathBladeとは異なる形ですね。
Alex氏はTNNを4枚採っています。誕生期の同役であった《聖トラフトの霊》ではまず見られない構築ですね。
PWに《精神を刻む者、ジェイス》を採り、5枚目のTNNである《忍び寄るタール坑》まで取っています。
この事から、Esper SfMに近い中速Midrange風の展開をしていく形だと思われます。
TNN自体は打点は高くない物の、並べて、攻防で強いため4枚でも問題が無いのかもしれません。寧ろ4枚積みたいカードかもしれませんねこの構築なら。
Joshua氏は対してTNNは3枚と標準的な範囲に抑えています。
代わりに《ヴェンディリオン三人衆》が取られ、PWは《ヴェールのリリアナ》、スペルもDaze、ピアスと有り、テンポを採れる形になっています。
ハンデスは薄めですがこちらの方がよりらしい形ですね。
因みに打ち消しですが、Josha氏はメインに8枚とかなり多めに採っており、Alex氏もFoWのみとはいえ4枚積んでいます。
どちらもBlueカウントは20枚未満です。
この事から考えてもかなり打消しと言う要素を重要視している事が判りますね。
ハンデスが主でカウンターを減らせるだけ減らしていた誕生期のDeathBladeとは異なる変化を見せているという事ですね。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=60999
3位、Elijah Herr氏のDeath & Taxです。
コンボの隆盛を受け、ここ最近はTier1レベルで活躍しているD&T。
TNN発売の影響をこのデッキも多少受けているようです。
《ミラディンの十字軍》と《セラの報復者》の綱引きですが、最近は報復者の方が優勢の様ですね。
矢張り、十字軍は地上戦でTNNに止められてしまう点が最大の問題。
また、サイドから入るであろう全体除去《虐殺》や《紅蓮地獄》に引っ掛かってしまう点も今の環境では逆風ですかね。
《漸増爆弾》をX=3で使う場合にも巻き添えを喰らいますしね・・・。
《ファイレクシアの破棄者》4枚と《エイヴンの思考検閲者》2枚は最近はデフォルトですね。
フェアデッキにもアンフェアデッキにも、効果的なカードで、特に効果を及ぼせるカードがデッキの中核となっている事も多いので活躍の場は多いでしょうね。
3本目の装備品は《火と氷の剣》。
U系SfMは《饗宴と飢餓の剣》も良く取っています(Owen曰く《惑乱の死霊》に出来る)が、地上戦を展開しなければいけないこのデッキにとってはこちらの方が有難いでしょうね。
もちろん、生物が小粒なのでプロテクション(赤)も有難い。
14位、Ben Nash氏もメインはほぼ一緒。
がサイドは結構異なりますね。
特に《レオニンの遺物囲い》が対SfMで光ります。《コロンドールのマンガラ》がいない昨今では置物への干渉力が低下しているので、今後は増えていくかもしれません。逆にTNNと装備品の両方を場に残せてしまう《大変動》は中速系に対して支配力が低下したでしょうね。対Controlにはもちろん強いんですが。
両者採用している《太陽の槍》は苦手な《秘密を掘り下げる者》に効くのでそれだけでも価値がありますが、《死儀礼のシャーマン》にも効果がある。がTNNとSfMには効かない。
評価の難しいカードですね。
D&Tが更に増えるなら、Benの様に《はらわた撃ち》も増えてくるやもしれません。Elvesにも有効ですし。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=61000
4位、Robert Vaughan氏のEsper SfMです。
PWを3種類も採っており、PWcontrolとでも云うべき様相ですね。
正直、TNNがこれだけいる環境なら、《遍歴の騎士、エルズペス》は微妙では・・・?と思わなくもない。
しかし、TNNなんてデッキの精々2~4枚程度で、それが無ければ支配力は相も変わらず高いので、気にし過ぎかもしれないですね。
寧ろ、自身でTNNを使う場合に重要になるかもしれません。
つまり5枚目のSfM(または4本目の装備品)として打点に貢献する事に価値があるのやも。装備品は対処されやすいですしメタられていますから軸をずらす方法としてはアリでしょう。
TNN合戦の時に先んじれますし、何より単体でパワー3と心許無い彼を援護できますからね。アンブロッカブルなので強化のし甲斐もある。
またサイドから《謙虚》を入れる場合、一応の選択肢になります。まぁそんな枠も無いでしょうがw
問題はやはりWWのダブルシンボルですよね・・・。
サイドの《万力鎖》は今後も活躍できそうですね。
青が多いなら《概念泥棒》も良い働きをしますね。惜しむらくは想定されるどのデッキよりもSfMが遅い点ですがw
《謙虚》《墓掘りの檻》ももはやデフォ。
判らないのは《潮の虚ろの漕ぎ手》の存在。ご存じのようにこの枠は今は《翻弄する魔道士》が主流。
何か理由があるのでしょうかね?
DrSを入れてるわけでもないのでBシンボルを優先しているという訳でもないでしょうし・・・。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=60997
6位、Kris Brakke氏のBUG 続唱です。
気になったのは《悪意の大梟》の数の少なさ。
サイドに2枚採ってあるとはいえメインはたったの1枚です。
これもやはりTNNの余波ですかね。TNN自体には無力な上に、同じくメイン採用される《梅沢の十手》とサイドの全体マイナス修正除去により壁としての安定感が損なわれているのでしょうね。
また、高確率で上位に入るSneakShowにもほぼ無力であるため斬体で気にただアドを取るだけのカードになってしまっています。
代わりに採ってあるのがハンデスですね。
このデッキの主足る数の戦略とは少々異なりますが、《思考囲い》を採る事で、増えている脅威に対処しやすくなっています。
多少でも相手を損なわせれば、数の力がものをいう筈。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=61006
11位、Jeremiah Rudolph氏の12POSTです。
あまり目立ちませんが定期的に顔を出すデッキですね。
非常に珍しいtR型であり、メインには何と《忌むべき者のかがり火》が入っています。
恐らく《忘却石》の枠でしょう。
うん、このデッキなら簡単にX=10(計21マナ)とか出せそうですよねw
割と簡単にX=2(5マナ)とか出せるので早いデッキや中速デッキの立ち上がりを崩す事も出来ますし、何よりX火力としてフィニッシャーになれる点が素晴らしい。
サイドから投入されるであろう《謙虚》にも対応できるのでなかなか理に適ったカードですね。
更に、サイドには《騙し討ち》が取られておりサイド後はSneakShowになれるアグレッシブサイドです。
《血染めの月》や《基本に帰れ》、《不毛の大地》+《壌土からの生命》等過剰な特殊地形対策を躱せますね。
殆ど意識してませんでしたが、このデッキも《白鳥の歌》を有効活用できるデッキですね。
折角のtRなので《紅蓮破》が欲しい所ですが枠が無さそうですね。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=61014
12位、Matthew Everitt氏のPOXです。
まぁ、入るかもとは思っていた《魂の裏切りの夜》。
本当に入るとは・・・。
貧弱な打点がさらに貧弱にww
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=61007
13位、Andrew Jessup氏のElvesです。
相変わらず安定して強いElves。部族では一番ですね。
てっきりAtf対策がメインに入るかとも思ったのですがサイドですね。まぁメインは突っ走った方が話は簡単ですし。
代わりにサイドには《クァーサルの群れ魔道士》採られていますね。いくつか候補はあるはずですが、1マナ軽い事が優先されたのでしょうかね。
最近多い、《陰謀団式療法》+《思考囲い》の形ですね。枚数も3枚ずつとかなり多め。
また、最近よく見ますがサイドの《世界棘のワーム》は何のためなんでしょうね?
《大祖始》が弱い布告系や《非業の死》対策?詰まる所対B用?それともSnTで《引き裂かれし永劫、エムラクール》と殴りあうため?
うむむ・・・?
こんな所です。
しかしまぁ、TNNの罪深さよ・・・。
因みにGP2013 Washington D.C.で優勝したOwenのPatriotはほぼカンコピで3名もTop16(内2名がTop8)に輩出しており、そのデッキの強さと完成度に改めて惚れ惚れしますね。
しかし、Top8に残った2人ともが、BUGとEsperというU系Midrangeに敗れており、攻め手の厚みの無さはやはり問題もあるように思いますね。
先週、RUGはきついのか?的なエントリーを挙げましたが、今週はいませんでした。次回次々回にかかってくると思うので、RUGの復活に個人的に期待したいですね。
という訳で今週はここまで、です。
今回もお付き合いいただいた方には感謝申し上げます。
ありがとうございましたm(_ _)m
この文章が何処かで誰かのお役に立てば幸いです。
P.S.
《若き紅蓮術士》の春って短かったですよね・・・(´・ω・`)