新カード)《Waste Not》についての感想 長々~
新カード)《Waste Not》についての感想 長々~
新カード)《Waste Not》についての感想 長々~
皆さん、こんばんは。しもべです。
一日中の雨が鬱陶しい。
ウォークマンの電池が無いので新型に買い替えようかと言うけふこの頃。

 という訳で、M15のプレビュー時に挙がった例の黒いアレについての感想。
思いつくままに書いていたら長文になったので読む気のある方は、その労力に見合わない内容である事を覚悟する必要があるでしょうww
《Waste Not》 (1)(B)
エンチャント

いずれかの対戦相手1人がクリーチャーカードを1枚捨てるたび、2/2の黒のゾンビ・クリーチャー・トークンを戦場に出す。
いずれかの対戦相手1人が土地カードを1枚捨てるたび、あなたのマナ・プールに(黒)(黒)を加える。
いずれかの対戦相手1人がクリーチャーでも土地でもないカードを捨てるたび、カードを1枚引く。

以降は略してWNで。
まさかの2マナだったハンデス超強化Enc。
ハンデス毎にボーナスを支給するカード。そういう意味では《偏頭痛》の亜種とも言え最も近いのはそのマナコストが同じ《リリアナの愛撫》ですね。また、中盤以降にハンデスに役目を持たせる可能性もある点は黒いデッキにとっては重要ですよね。

 取り敢えず素晴らしいカードですが単体では何もしないという点には注意。
また、単体ではハンデスから3種類の効果に派生するために、効果がデッキの軸とするにはかなり不安定


 取り敢えず状況にも依りますが、直接的なアドに繋がる「生物」か「その他」のカードを捨てさせたいところ。
逆に土地は序盤に捨てる事が出来れば非常に強力ですが、見返りのBBマナを活用するのは序盤であってもかなり状況に左右されるため計算が立ちづらい。そして後半になれば相手は土地がだぶつき、こちらはマナなど差して要らない為かなり不要な能力になるでしょう。
故に、なるべく選択的なハンデスが出来る事が望ましい。
そうでなければ最低でも継続的または複数枚のハンデスが良い。
また、継続的に土地を供給される《土地税》や《壌土のからの生命》は天敵。対しハンデス対策として使われていた《罰する火》や《未練ある魂》には泣きを見せる事が出来ます。

 メグリム系とは異なり、アドは稼げる代わりに幾らハンデスを選択的に行ったとしても相手に依って選択できる効果が分かれる/制限される為どうしても不安定になりがちである点は厳しい部分。
例えばANTの様な非生物で占められているデッキ相手ではどうやってもこれ単体では勝てない。
その事まで含めてこれが主役のコンボデッキは組めないでしょう。



 選択ハンデスは最も裁量に自由のある《思考囲い》が最高ですよね。
囲いはまた一つレベルを上げたか・・・。
NicFitの様なデッキならばセラピー2度のハンデスをしつつその両方が選択的なのでかなり凶悪。生物を捨てる事が出来ればセラピーのFbに使えますし、

《最後の儀式》は好きなだけ選択的ハンデスが可能なのでこれもアドを狙いやすい。本体含め3枚のハンドを使って2枚分のアドを稼ぐなども容易でしょう。追加コストでない点も○
マナカーブも続いていますし、何より相手のハンドの良カードを根こそぎできる点が素晴らしい。通ればComboやControlには勝てるでしょう。
毎ターン選択的ハンデスが行える《ラクドスの穴開け魔道士》は生き残ればゲームを支配できますね。


 継続的ハンデスの分野ではやはり最高の相棒は《ヴェールのリリアナ》ですよね。
ただでさえ強い[+1]が更に強くなります。盤面への影響力もありアドの回収も狙えるためかなり強い。
継続的と言う部分では最も大人しく毎ターン一枚しかハンデス出来ないため、相手に最も猶予を与えてしまい、結果恩恵は最も薄いと思われます。そういう意味ではカード間のあまり相性が良いとは言えないと思えます。またマナカーブは続いている物の、フェアデッキ相手の場合は相手の生物に対して何らかの対抗手段が必要となるので連続して置けても[+1]が使えるかどうかは怪しいところ。
 が、そんな微妙な相性を吹き飛ばしてくれるぐらいLotVは単体で強いw
加えてマナを掛けることなくハンデスを出来るので、土地を捨てられても素直にBBをマナ加速として転用しやすい所が特徴。

 《カラスの罪》もかなり圧力を高める事が出来ますね。
但し烏ロームは起動が遅いのでそれからでは巧くハンデスの効果を得られない可能性も・・・。しかし、マナを生み出す事は連続での《カラスの罪》のキャストを可能とするためかなり凶悪。それを避けたいがために実質的に土地を捨てて誤魔化しておくという事を封じる事が出来るとも言えますね。土地を捨ててくれるなら喜んで「回顧」してやりましょう。

 《饗宴と飢餓の剣》は強力ではある物の、単体では機能しない(生物が必要+装備+攻撃して通る必要性)ため他のカードに比べると少々条件が厳しい。加えて戦闘ステップにBBマナとか出されても使い道に困る事が多い・・・。それでも毎ターンハンデスできること自体が強いので弱くは無いのですが。単体で機能せず初動も遅く、継続的にこれでハンデスが出来るのならそれだけで勝てる状況なので少々OverKillですかね。一々これのために入れる必要性を感じませんね。特に装備先を相手が自ら献上してくれることはまず狙えないでしょうしね・・・。

 個人的に最も狙いたいのはA定食ですよね、やっぱりw
対処されなかったらそれだけでアホ程のアドを生み出せます。
 アドを回収できるという観点から言えばピッチスペルで複数枚のハンデスが出来る《精神の剣》は素晴らしい効果なのですが、残念ながら「追放」であるためトリガーになり得ず・・・。同じく《潮の虚ろの漕ぎ手》や《ヴェンディリオン三人衆》でも誘発しない。特にCliqeは残念ですね・・・。無念。

 少し角度が変わりますが、《ボガーダンの金床》も継続的に相手にハンデスを強制できる点は一緒。
また相手にハンドが無くとも効果は安定しています。
問題は単品で来てしまった場合。もちろん自分のドローの質を上げることは出来るのですが相手にもかなり大きい恩恵を与えてしまいます。デメリットも大きいためそこを飲めるかどうか・・・。



 大量ハンデス系にはいくつか選択肢がありますね。
まずは《悪疫》ですね。
マナカーブも相性が良く盤面への影響力もあります。また、土地を攻めるという性質上相手も土地を献上しづらいでしょう。故に1ドローか2/2生物のアドを狙いやすく、喩え土地を捨ててもそれはManadenial戦力を取るデッキにとっては寧ろご褒美で、自分の土地が減っている分ご褒美です。1ターン分速い展開も可能となります。どうせならその浮いたマナで《小悪疫》にでも繋げたいですよねw
 が、効果が不安定な分巧く噛み合わないと、自分にも大きな被害を出すPOXでは空回り感が酷いのではないでしょうか?特に単体では何もしない上に後半に引いても仕方がないカードなので4積か0枚かでハッキリ分かれるのでは?と言うより結構難しい構築が要求されると思います。

 次に出てくるのは恐らく《Hymn to Tourach》ですかね。
ただのハンデスでしかも2枚なので相乗効果は微妙なのですが、本体がタダ強なので問題性は薄いでしょうw
 特別な事が無い限りはHymnの性質を考えるのなら早々(出来るのなら2ターン目)に使いたいので、どうせなら《暗黒の儀式》が欲しいですね。3ターン目にHymnを使うのも微妙なら3ターン目に悠長にハンデスしている余裕も無いでしょうし。
1ターン目にリチュアル→囲い+WNから2ターン目Hymnまたは2ターン目にリチュアル→WN+Hymn
が良いですね。
リチュアルのアド損をWNで巧く回収できる形を目指せるわけです。
またこの時Hymnで土地を落せれば嬉しいのですが、その分の浮いたマナを消費しなければいけないのでBのBeatdownが望ましいでしょうかね。
土地2枚とか落せれば《墓忍び》もイケますかね?
まぁそんな事しなくても土地2枚も落せれば勝てると思いますが・・・。
土地を落された時にゲインが出来る《ジェラードの評決》も良い選択肢の筈。デッキによってはこちらが優先されますかね。

 《荒廃稲妻》は弱くは無い選択肢なはず。
3マナなのでマナカーブに沿って動ける上に2枚のハンデスが可能。
2枚と言うと《悪疫》の平均値程度なので、《悪疫》ほどの強烈な個性が薄れマイルドになったスペルとして捉えればいいかと。
他の3マナスペルと比べても最も安定してアドに繋げられるカードだと思います。
選択権が相手にあるスペルなので土地を捨てられても利用できるカードであるデッキである事が必要条件。望ましいのではなくそうあるべき。

 後考えられるのは
《Wheel of Fortune》系の双方に効果がある代わりに多量に捨てる事が出来るカードですかね。
効果的に近いのは《囁く狂気》や《魂の再誕》ですかね。これらなら抱えている札全てなので相手に選択の余地を与えません。マナカーブの関係で繋がりが悪いのですが、重い分相手のハンドには土地が少ないのでよりアドが狙いやすくなっているとも言えます。他には《燃え立つ調査》なら僅か1マナで3枚のハンデスが可能です。結果として1枚のアドを単体では失うのですが、WNがあれば回収も可能でしょう。無作為であるためこれも選択肢が少ない。土地を切り詰めるタイプの対Tempo系ならよりアドを狙いやすいですね。3枚捨てるのなら《狂乱病のもつれ》もあります。絶対に3枚の効果が期待できる代わりにハンデスできてはいない《燃え立つ調査》かハンデスとして機能する代わりに枚数の期待値が下がるもつれかは一長一短ですね。



 相性の良いカードと言う点では最も効果が微妙なBBを安定的に使用できるカードが在ると良いと思います。
まずはBが濃いデッキになるのが必然的ですね。
次にIns速度制限で継続的に使用できるのならそれに越した事は無い。
正直ハードルがかなり高い・・・。
Stdのカードになりますが《群れネズミ》や《死者の神、エレボス》の様な起動能力があると良いかもしれません。
 LotVの[+1]からなら装備品の装備コストや軽量のスペルになってきますが・・・。なかなか難しい。
《呪われた巻物》や《鼠の短牙/憎まれ者の傷弄り》なんか面白いかもしれませんね。特に後者は自分でInsタイミングでハンデスが行えて、その上に相手のハンドが切れたら生ける《拷問台》になれます。ただし、2マナの生物な上に起動能力もタップコストが必要で2マナも掛る。いくら相性が良くとも展開としてはかなり悠長です。
 Xスペルであり、かつPWの起動能力でマナを使ってない事を考えれば《緑の太陽の頂点》も良い相棒に成れるかもしれません。

 他には、既に散々挙げてきましたが、《暗黒の儀式》や《金属モックス》《モックス・ダイアモンド》等のマナ加速ですね。
WNは単体では何もしない上に設置だけで2マナも掛ります。
普通にしていてはこれを設置するだけで序盤の1ターンを費やす事になってしまいます。そしてそれが許される環境はStdぐらいしか無い。Eternalでは自殺行為です。
また、同時にトリガー担当となるハンデスも序盤にこそ真価を発揮するカードです。
1ターンを浪費するカードと序盤に価値があるカードを掛け合わせて価値を生み出そうというのならマナ加速の併用が必然的になるはずです。



 また、自分で使うだけでなく相手がハンドを捨てるタイプのカードを使用していると良い抑止力となります。
Stdであれば《群れネズミ》、Legacyで言えばLotVですね。LEDや《信仰なき物あさり》なんてのもありますが、コンボの途中に介入できるようなデッキでもない限り、役に立たないし、まずコンボに対してこんな悠長な物を置いている余裕はないでしょう。Reanimatorには全く持って役には立たない。さっさと抜くべし。
LotVは[+1]による嵌めを牽制できます。
特に下手をしたら一方的にアド損を起こしてしまう状況もあるので注意が必要になります。
同じく、Stdを総巻きにしているネズミにもかなりの圧力をかける事が出来ますね。
土地を捨てるのが最も被害が少ないのでしょうが、土地を捨てる事は今の黒単にとっては軽い選択ではないでしょうし・・・。


 [Ats]さんの所で書かれていましたが、《浸食》を用いる事で土地を疑似的に破壊しながらマナ加速が出来るんですね。
書かれていた
1t:リチュアル → WN+《浸食》→ 誘発したBBを使って《Hymn to Tourach》→ 誘発×2とかもう意味不明ですねw
しかしここまでするだけで、土地も含めて計5枚ものカードを投入しているわけでw
まぁ、アドを得て何らかの後続を残せる可能性があるだけ、ニコルシュートや《貪欲なるネズミ》→《精神の剣》よりもマシでしょうがね。


 Stdではやはり《思考囲い》があるのでそれの相棒に成るでしょうかね?
特に黒コンにとっては新たな選択肢です。Stdの囲いはEternal程序盤での使用を強要されないためマナカーブで合っていない点もそこまで問題ではない。上述の様にミラーマッチのネズミ合戦を回避しやすくなるうえに、こちらはアドを得にくいBBマナもネズミで活用できます。フィニッシャーの《アスフォデルの灰色商人》への展開速度も上がりますし《地下世界の人脈》の実質1マナ掛るテンポロスも改善できる場合も。
 また《ラクドスの復活》は最大アドを狙うのなら凄い事になりますねw
ただし相手のハンドの枚数以上のアドは生めない点は注意。《スフィンクスの啓示》の様な好きなだけアドを獲得できるカードでは無いですね。

 対してLegacyではやはり効果が不安定なのでデッキの主軸にするには無理があるかと思います。
特に直線的な行動と速度が要求されがちなComboや速攻Beatにはかなり難しいカード。
比較的行動幅に余裕のあるMidrangeやControlでなら価値が出てきそうです。
ただし、Blitzの様な速攻黒Beatならば使い道も出てきそうです。ブレが有るとはいえ攻める事を後押しできるカードですし元々ハンデスがプランに入っているデッキだからです。
 また、何れにしても最大限活かせる構成にするのならハンデスを何らかの手段で調達でき、且つBBマナの使用方法があるデッキにすべきかと思います。
個々の部分が個人的にはかなり難しいように思います。
幾ら強力でも単体では何もしない置物なので、アドを得ようとするなら最低2枚を相手に捨てさせる必要が出てきます。そしてJUNKの様なMidrangeデッキにとってはこの部分の解決がかなり難しい。EsperやJunkでの活用は期待値を満たせないと思います。使うなら、例えば囲い/Hymn/LotVで10枚前後のハンデスを積めるようなデッキになってくる必要があるのでかなり構築の幅は狭い。2マナでアドを稼げる置物でも同じ黒の《闇の腹心》や《苦花》とは天と地ほどの差がありますね。
2色でもやはりDeadguyですかね。

 ControlならPOXは言わずもがな。
しかし上述のように結構期待値を満たすのは難しいと思います。
より動きに柔軟性の残る《死の雲》デッキの方が運用は楽かもしれませんね。

 Comboだと・・・何かありますかね?
メグリム系に入れるとか?
《囁く狂気》もそうですが、同じく引いて捨てさせる《ウルザの罪》もあるのでまぁ御遊びデッキには良いかとも思わなくもないです。



纏め
・2マナも掛けて単体では何もしない
・故にそのターンを無駄する可能性が高い
・1~2回のハンデスでは大した効果を得られないので十分なリターンを得る事の出来るハンデス要素の非常に濃いデッキである必要がある
・しかも効果が相手に依存し非常に不安定
・BBを使うためにもかなり黒が濃いデッキであるのが望ましい。
・ただし、アドを得る手段としては軽めでありかなりハードルも低い。
・故に継続的恣意的に利用できれば十分に強い


 書いてある事は派手ですが、効果も枝訳れしていて自分では決定しづらいですし、何より単体では何もしない。
かなり不安定で扱いが難しいカードだと思います。
少なくとも見た目ほどの凶悪さを望むのは困難に思います。



 P.S.
 個人的には、
LotVもリチュアルも囲いもヒムも積めるBlitz等のDeadguy一択ですかね、本気で運用するつもりなら。
BBマナもリチュアルも《墓忍び》の高速キャストに繋げる事が出来ますし。


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