レガシー) 今週のSCGの結果 Invitational編
レガシー) 今週のSCGの結果 Invitational編
レガシー) 今週のSCGの結果 Invitational編

 皆さん、こんばんは。しもべです。

 今年最後(?)のSCG Invitational(Atlanta)が行われました。
トッププレイヤー達による、Legacy界最高のトーナメントの一つもこれで今年は最後かと思うと寂しいですね。
全体的にU系、特にRUG Delverが人気な感があるInvitationalですが、今回は何(誰)が優勝したのでしょうか?

 なお、今回は長くなりそうな予感がしたのでInvitationalとOpenの方は分けて書くことにするとします。

それでは見ていきたいと思います。
まずは結果をペタル↓

http://www.starcitygames.com/events/120923_atlanta.html

http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/deckshow.php?&t%5BC1%5D=3&start_date=2012-09-23&end_date=2012-09-23&event_ID=21


 という事で優勝はTodd Anderson氏のRUG Delverです!!
やはり環境の王者ですね・・・。
RUG強し!!。

以下順位
[top8]

RUG Delver
UWtR Miracle
Reanimator
Esper SfM
Goblins
Esper SfM
Dredge
Burn

[top16]

Zombardment(Zombies)
Merfolk
Goblins
Esper SfM
UW Miracle
Maverick
UB Tempo
UB Tempo


 もう、何と言っていいのか…この青さ。
幾らInvitationalではUが多いと言っても・・・この青さは無くないですか?
特に、公開されているリストの中ではUWxMiracleの多さが、14/48と半端ないです。
また、RUGは当然ながら、SfMもそこそこ数がいたようです。

 対してSnTは何とTop16に零どころか、リストInすらしていません。非公開だったのか、取り上げてもらえなかったのか、はたまた本当に人がいないのか?
日本でSnT!!とか騒いでいるのがバカらしくなるほどに最近は停滞気味です。
本当にTier1なんでしょうか?


 それではここから気になったデッキを見ていきたいと思います。


http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=49558
 まずは当然、優勝したTodd Anderson氏のRUG Delverです。


 まず、目に付くのは《森の知恵》の存在。
時折、RUGでも見かけられますが、2マナでSocタイミングなのがネックですね。《タルモゴイフ》と違い直接的な戦力にもならないのも難点。
しかし、その隙を乗り越えれば、圧倒的なカードの枚数と質のアドバンテージを得る事が出来ます。
 このデッキは土地が18枚と少なめで、且つドローも9枚と多くはありませんが、この知恵の存在がその矛盾を解消しているのかもしれません。
折角《森の知恵》を積んでいるのなら《思考掃き》を増量したいところではありますが・・・。
同じ土地18枚でも29位Matthew Costa氏は11枚のドロースペルを入れているのが対照的ですね(もちろん知恵は無し)。

 次に目に付くのが《もみ消し》4枚の存在。
先週も記述した通り、再び存在感を増してきた感がありますね。
以前からの用途に加え、今は「奇跡」や「複製」を打ち消す仕事も加わっています。
他のDNの方が仰っていたのですが、土地破壊として使用する機会は減っており、中盤以降での上記のような強力なスペルを無力化するのが最近の主な仕事になっているようです。

 《呪文貫き》2枚に《呪文嵌め》は0枚と、テンポ系のカウンターにはあまり比重を置いてはいないようです。

 サイドには《硫黄の渦》と《被服》が取ってあります。
渦は、やはり序盤の優位をそのまま結果に変えてくれる素晴らしいカードですね。RRのダブルシンボルさえ出れば素晴らしい働きをしてくれると思います。
《被服》も個人的に押しているのでこうやって採用されているのを見ると嬉しいですね。
ミラクルにしろ、環境のコンボにしろ、何かと役に立つはずです。


 しかし、さすがRUGですね。
今年は一貫して勝者であり続けた年でしたね。
しかし、そんなRUGもRtR後は受難の日々が始まりそうですね・・・。



http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=49604
 続いて、2位のChi Hoi Yim氏のUWtRミラクルコントロールです。

 Michael Hetrick氏が直前のSCG Openで持ち込んで見事優勝を果たしたせいか、只でさえ多いMiracleコンの中でもさらに一大勢力となっているtR仕様。
Chi氏はMichel氏のメインが《ヴィダルケンの枷》→《仕組まれた爆薬》になっているだけ。
攻撃力よりも、ボードコントロール力を付けた感じですね。折角なので《アカデミーの廃墟》も使用したいところですが・・。
 その関係か、サイドには《粗石の魔道士》も採用されています。
全体的にデッキをよりスムーズに動かせるようにした感じでしょうか?



http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=49608
 3位、Milton Figueroa氏のReanimatorです。

 面白いのは《ウスーンのスフィンクス》の存在ですね。
一瞬どうせなら《ルーン傷の悪魔》の方が・・・なんて思ったのですが、違いましたね。それはStdのハートレスの思考でした。
こいつは、墓地を肥やしながらアドバンテージが取れるのでした!!

 《グリセルブランド》程の継戦力はありませんが、ノーアクションで次の展開が可能な場合もあり得る能力です。爆発力と言うべきでしょうか?
そして、その影響か、軽量FBスペル《ひどい憔悴》《綿密な分析》の2種が採用されています。

 また、サイドはアグレッシブサイドボードの構成で、しかも変化先がUB Delverです!
よくサイド後はSnTに、なんていうのは聞きますが、まさかのDelverとは・・・。
非常に特殊なデッキですね。
でもこういうオリジナルチューンはわくわくしますよねw



http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=49566
 4位、Ben Friedman氏のEsper SfMです。

 メインはよくあるEsperコントロールタイプです。
ハンデス・除去・打消しがバランスよく入っているオーソドックスタイプです。
しかし、サイド後は
1:《未練ある魂》Blade型
2:《終末》ミラクルコン型
の2種類へとシフトとする事が出来ます。

 アグレッシブサイドと言う程ではありませんが、基本戦略を変えることなく攻め筋を変化させるという面白いデッキですね。



http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=49536 
 8位、Ali Aintrazi氏のBurnです。

 先週のOpen3位 Patrick Sullivan氏の構成と非常によく似たSlighBurnです。
違いはPatrick氏が《炎の裂け目》を採用していたのに対しAli氏は《焼尽の猛火》を採用しています。
より、Cre対策に重きを置いていたようですね。
個人的にはダメージ効率が良く、且つ《神聖の力線》に左右されない裂け目の方が好みですが、《ゴブリンの先達》の様なSligh型なので猛火の方がデッキの特賞国はあっていると思います。

 まぁ、実はサイドまで含めた75枚で見ると、全く同じ採用ない様なんです。
メインでの思想の違いだけですね。



http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=49551
 9位、Sam Black氏のZombardment(Zombies)です。

 ご自身が持ち込んでから、ずっとチューンを続けていますね。
しかも結果を出し続けている。
初期のころから比べるとBeat+Comboの様な構成からComboへのシフトが少し見られます。
より純粋な形になったという事でしょうか?
一撃系コンボや対策にやられないよう《潮虚ろの漕ぎ手》の4枚目が今回は採用されていますね。

 ずっと《悲劇的な過ち》が1枚採用されていますが、これは何を意図しているんでしょうかね?
除去用の枚数とは思えませんし・・・自殺用兼ついでに除去ということでしょうか・・・。

 誰か、このデッキの挙動を含めた解説をしてほしいですね。
勝ち手段とかはわかっても、私には明確な挙動やKeep基準が判らないので・・・。



http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=49660
 18位、Kenneth Joa氏のtU型Maverickです。

 メインは《聖トラフトの霊》のみのU要素。
以前はtUなら《ロウクスの戦修道士》だったのですが、よりオフェンシブですね。
サイズの小ささは《ルーンの母》《貴族の教主》《クァーサルの群れ魔道士》が解決してくれます。

 サイド後は《否認》1、《呪文貫き》2、《水没》2、と色々なカードを足していますが、中でも《精神を刻む者、ジェイス》の存在が目立ちますね。
tU程度で4マナUUシンボルのカードです。それも2枚も入れています。
一体どんな相手の場合にサイドインするんでしょうかね?



http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=49632
 15位、Micheal Rooks氏のUB Aggro Tempoです。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=49605
 16位、AJ Sacher氏のUB Snapcaster Tempoです。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=49534
 22位、Gerry Thompson氏のDeath’s Shadowです。

 其々が同じUB系Tempoデッキですが、アプローチがずいぶん異なります。
対比してみると面白いですね。

 Michel氏は《フェアリーの大群》に《深き刻の忍者》《呪文づまりのスプライト》等を積んだ古きFishタイプです。
サイド構成が個性的で《減衰のマトリックス》に《インプの悪戯》《滅び》など、他では見られないようなものが入っています・
個人的に《インプの悪戯》はU系Beatなら生物数差を「-1 → +1」に出来る色物ではあるものの価値のあるカードだと思っています。
《滅び》を加えれば、Tempo系→コントロールへと早変わりですねw

 AJ氏の構成が一番個性的です。
生物の内容はコントロール寄りなのに、スペルの内容がTempo系という非常にアンバランスなデッキ。
ここまでしていて、《秘密を掘り下げる者》も《墓忍び》もいません。
しかも何故か《ドライアイドの東屋》が1枚・・・?Why??
一体どのようにして勝っているのか・・・?

 Gerry氏はTeamAmericaの派生種。
《墓忍び》→《死の影》へと変化させています。
死の影登場当初に構想されたような形ですね。
 注目するのは《森の知恵》が3枚も採用されているところ。よりアグレッシブであるともいえますが、2枚目が完全に捨て札になる知恵が3枚ですか・・・。
余程、重きを置いているという事でしょうか?
Rも以前ほどの数はいないので、ライフ管理も少しは楽かもしれないですね。
 サイドの《ジェイス・べヘレン》が目立っています。
3マナの神ジェイス対策兵器としては最高のカードですね。アドバンテージ源にもなる。下手に神ジェイスを足してコントロール仕様にしない所に好感が持てます。

 後追いで気付きましたが、こちらも今週のDeck Techで紹介されていますね。
(http://www.starcitygames.com/events/coverage/deck_tech_bug_deaths_shadow_wi.html)



http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=49603
 72位、Phimus Pan氏のUG Infectです。

 今週のDeck Tech(http://www.starcitygames.com/events/coverage/deck_tech_gu_infect_with_phimu.html)にもなっています。
テクでも触れられている《ペンデルヘイヴン》が全てを物語っていますねw

 小型の感染持ち生物を一転強化する戦術です。
MTG初心者がGのデッキで一番最初に組むような単純な戦略ですが、感染の存在がその戦略を凶悪な物へと変えていますね。
しかし、ここまで突き抜けると凄いとしか言いようがないですね。
どうせならtBで《疫病のとげ挿し》まで入れたいところですね。
また、《不安定性突然変異》も面白いと思います。



 という事で以上、SCG Invitational Atlanta編でした。
Invitationalは大振りなデッキは避けられ、堅実なデッキを使用される傾向が高かったのですが、今回もその例外に漏れず非常に理解しやすい結果でしたね。
 やはり環境の王者はRUG Delverという事でしょうね。

 しかし、自由参加であるOpenの方はやはり趣は異なるもの。
どの様な違いがあるのか楽しみです。
という事で、次に続きます。

・・・果たして今夜中に書き終わるでしょうか?
無理な気がするぉ・・・(;´Д`)

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