[麻生副総理の憲法改正めぐる発言の詳細]

 麻生太郎副総理が29日、東京都内でのシンポジウムでナチス政権を引き合いにした発言は次の通り。

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 僕は今、(憲法改正案の発議要件の衆参)3分の2(議席)という話がよく出ていますが、ドイツはヒトラーは、民主主義によって、きちんとした議会で多数を握って、ヒトラー出てきたんですよ。ヒトラーはいかにも軍事力で(政権を)とったように思われる。全然違いますよ。ヒトラーは、選挙で選ばれたんだから。ドイツ国民はヒトラーを選んだんですよ。間違わないでください。

 そして、彼はワイマール憲法という、当時ヨーロッパでもっとも進んだ憲法下にあって、ヒトラーが出てきた。常に、憲法はよくても・・・

http://www.asahi.com/politics/update/0801/TKY201307310772.html

 副総理の麻生氏の発言が内外で騒がれている近日です。
が、まず私が言いたいのは「全文に目を通せ」という事。
批判も賛美もその先にあるべき物でしょう?
にも拘らず現状、氏の発言は「「ナチス最高!!ナチスマンセー!!」という物である!!」と言う風に曲解されている意見があまりに多いように思います。
しかし、氏の発言の意図は其処にはない。
枝葉だけでは否く樹全体をまずは見るべきでしょう。

 その上で、どの様な評価をするのかは各個々人に委ねられるように思います。
少なくとも、その上でなら「ナチス云々と言う枝葉が気に入らない!!」と主張されるのも納得がいきます(意図はずれているとは思いますが・・・)。
 が、
残念ながらそのような理解をされていない物/記事が非常に多いように思います。
そしてそのようにミスリードを明らかにさせているマスコミが大半です。
氏の発言内にあるマスコミ批判が余程許せないのでしょう。ついでに過激な文面にしておけばアクセス数も稼げますからね・・・。
しかしこれでは「マスゴミ」の侮蔑も致し方ないでしょうね。


 繰り返しになりますが、まずは発言全てに目を通してください。
話はそれからです。


 私個人としては「まぁ、言いたい事は理解できる」程度の感想です。
発言自体の趣旨(改憲含め慌てず騒がず冷静に且つ皆で一緒に)はその通りですし、ナチス云々も、確かにあのナチスとは言え、そこから学ぶべきものはあるかもしれません。
別にあの組織の一から十までが否定されるべきものだったわけでもないでしょう?優れている部分は悪手から切り離して評価する事が可笑しい筈も無い。
それを言葉尻を捉えて騒ぐのは、我々が大嫌いな政治闘争のやり口と全く一緒です。

 まぁ、しかし、喩えがヨロシクなかったというのは全面的に賛成ですね。
ナチスと言う言葉が齎す負の印象を考えれば使わないに越した事は無い。実際に今回も「ナチス」の部分にだけ過剰反応しているアレルギーに近しい物が在ります。
被害者感情という物もあるでしょう。
私の様な一般市民が口に出すのと、現職の副総理が口に出すのとでは言葉の意味/重みが変わってきますしね。
「失言」と言うのも仕方がない。

 ただ、海外はそうでも、国民がそれで騒ぐのは如何な物か?
何故なら、彼の方の口が軽い、発言の重みを考えない悪癖なんて彼が総理大臣をしていた時に学んでいたはず。
為人ならそれなりに理解していたはず。
にも拘らず、参院選は自民の大勝利ですし、そもそも彼が副総理に指名された時も特に批判は起きなかった。
結果的に肯定しているのです。
なのに今更彼の人の発言一つでギャァギャア騒ぐのは如何なものかと。とうの昔の予見できていたこと。
それを看過してきた時点で国民も同罪だと私は思います。
彼の責任うんぬんについて指摘するのも間違っているとは思いませんが、自分たちだけが一方的に断罪者になるのは不合理です。
これは我々の原罪なのです。



 と言うのが今回の一件についての私の感想です。
他の方には他の方の感想/考えがあるでしょうが、まずは全文を読みましょう。



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