皆さん、こんにちは。
しもべです。

 夏も残暑という言葉が使われ始める季節ですが、そんな物は幻想だと言えるかのごときこの暑さ。どうせ今年も9月まで続くと思うと憂鬱ですね。


 さて、今日は最近気になった時事です。
斜め読み推奨。

以下、点線内転載
広島市は14日、原爆資料館(中区)に展示している、やけどを負った
被爆者の姿を再現したプラスチック人形を2016年度にも撤去する
方針を示した。館内の展示を遺品などの実物資料に切り替える見直しに合わせる。
印象が強く、広く知られた人形の撤去について、来館者たちの受け止めが分かれた。

人形は女性、女学生、男児を模した3体。焼けただれた皮膚で、がれきの中を
さまよう。先代のろう人形を1973年から展示し、91年に現在の人形に替えた。

この日、市議会予算特別委員会で議題に上った。委員の一人が
「旅行代理店のアンケートに、人形が怖いとの意見があった」と指摘。
石田芳文・被爆体験継承担当課長は「本館リニューアル後は、展示しない
方向で検討している」と述べた。本館は16~17年度に改修を計画している。

撤去方針の背景には、館内の展示見直しを議論してきた有識者の検討委員会が
2010年にまとめた基本方針がある。被爆者の遺品や瓦など実物の展示を
重視する内容で、具体的な展示プランは今月中に決める。

平和学習に訪れた広島の子どもが後々まで、人形に脅えた経験を語る姿は
珍しくない。14日に訪れた埼玉県所沢市の中里三代子さん(77)は
「被爆の実態を伝えるためには、この人形は必要だ」と撤去を惜しむ。
山梨県都留市の大学生東将太郎さん(19)は
「写真や遺品など実物の方が胸に迫る。作り物はいらない」と話していた。
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201303150043.html

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[原爆資料館:「被爆再現人形」撤去方針 制作者が反論]
毎日新聞 2013年08月02日 15時56分


 広島市の原爆資料館が打ち出した「被爆再現人形」の撤去方針に見直しを求める声が相次ぐ中、初代「被爆再現人形」の制作に関わったレプリカ職人の宮本※吉(しょうきち)さん(71)=京都市中京区=が毎日新聞の取材に応じた。資料館側が撤去理由として「作り物」と主張していることに対し、「等身大で立体的に示された実像は人の心や脳裏にずっしり残るはずだ」と反論している。

 資料館は展示の全面リニューアルに伴い、2016年度に人形を撤去する方針を打ち出した。「実物中心の展示へ切り替えるため」と説明している。これに対し、反対署名が提出され、被爆者からも見直しを求める声が上がっている。

 撤去されるのは1991年から展示されている2代目の人形。73年から18年間展示されていた初代は、レプリカ制作を手がける西尾製作所(京都市山科区)が作った。72年に資料館から依頼を受け、創業者の故西尾惣次郎さんを中心に宮本さんもスタッフとして取り組んだ。忠実に再現するため、被爆者への聞き取りから始めた。

 ・・・

http://mainichi.jp/select/news/20130802k0000e040238000c.html

怖いとかトラウマになるとか・・・。
それが目的なのでは?
如何に恐ろしい物かを教えるのが目的なのでは?
怖くてトラウマを持たれるならむしろ本懐でしょう。

 言い訳のように、「実物展示重視」への方針切り替えなどとのたまっていますが、この意見を尊重するなら専門家や職人が資料を基に復元した模型は展示物として値しないという事になります。
そんな筈もないですよね?
記事にもありますが、判りづらい白黒のぼやけた写真や文字だけの文章資料に、これらが明確に劣っているとは思えないのですが・・・。
少なくとも、トラウマになるほどの強烈なインパクトを残せる、非常にイメージを沸かせやすい代物なのでは?



[<はだしのゲン>松江市教委、貸し出し禁止要請「描写過激」]
毎日新聞 8月16日(金)19時22分配信

 漫画家の故中沢啓治さんが自らの被爆体験を基に描いた漫画「はだしのゲン」について、「描写が過激だ」として松江市教委が昨年12月、市内の全小中学校に教師の許可なく自由に閲覧できない閉架措置を求め、全校が応じていたことが分かった。児童生徒への貸し出し禁止も要請していた。出版している汐文社(ちょうぶんしゃ)(東京都)によると、学校現場でのこうした措置は聞いたことがないという。

 ゲンは1973年に連載が始まり、87年に第1部が完結。原爆被害を伝える作品として教育現場で広く活用され、約20カ国語に翻訳されている。

 松江市では昨年8月、市民の一部から「間違った歴史認識を植え付ける」として学校図書室から撤去を求める陳情が市議会に出された。同12月、不採択とされたが市教委が内容を改めて確認。「首を切ったり女性への性的な乱暴シーンが小中学生には過激」と判断し、その月の校長会でゲンを閉架措置とし、できるだけ貸し出さないよう口頭で求めた。

http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/entertainment/comics/?id=6087949

 誤った歴史認識って何のことを言っているのでしょうか?
過激な描写って何?
では誰の目から見てどの様な基準で構成ならば、適正で正確な歴史資料になるのでしょうか?
少なくとも体験者本人の体験談的な物でもあるのですが・・・。
そもそも過激とか乱暴って、何のことを言っているのか正確なところは知りませんが、戦争の描写や、もっと言えば人を殺すシーンの載っている歴史資料漫画は良くてこれがいけない理由が判らない。
どれだけ覆い隠そうが現実に起こっている事ですしね。


 過激過激、乱暴乱暴、規制規制と言いますが、規制して実物/現実が想像できない/しづらい方が余程想像力が欠如した危険な状態なのでは?
それらを現実に即して認識し判断できないという事が問題であるはず。
すり替えてんのか勘違いしているのか・・・。



 少なくとも、過激で恐ろしいこれらの造形物は、それが反面教師になる事を望まれて生み出されたはず。
「平和」への祈りを込めて作成されたもののはず。
それを過激が何とか怖いからどうとか・・・ずれにずれ得た議論。
そして、そんな意味不明な「クレーム」に我も我もと続く現場。
唯一に被曝国たる日本の現状がこれではね・・・。

 どこぞの隣国2つから「日本は誤った歴史認識を正すべき」「歴史を直視すべきだ」とか言われても、何言ってんだコイツらは・・・・と呆れていられるのは、この場合は別の話ですが、それでももう過去の話の様ですね。
「戦争の放棄」
「核の否定」
が聞いて呆れますね・・・。



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